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架空ホビアニを作る【19】謎の少年・前編

ホビーアニメ……略してホビアニ。
玩具の販売促進を目的とした低年齢層向けアニメの総称である。
これは、強めの幻覚をキメた一人のヲタクが、架空のホビアニを作り出すまでの物語。

3期ラスボスについて考えよう

伊地知です。絵が描けない時期ってありますよね。最近色々とやる気が起きず残暑で夏バテ気味です。皆さま体調にはくれぐれもお気をつけください。

さて、今回は「謎の少年」編です。本作「ソロモンバトル!!」のラストシーズンのボス、真のラスボスとも言うべき存在ですね。

人気投票上位陣

浮世離れしたミステリアスな少年キャラ。
主人公の前に突如現れ、とても好意的に見えますが、実は敵組織の幹部あるいはボス……と言う王道展開です。

主人公が、あるいはお互いに「正体」を知らないままストーリーが進んでいく……。視聴者だけは不穏な空気感を察して、いつこの平穏が崩れるのかヒヤヒヤしている……

考えただけでもヨダレものですね。

と言うことで、初登場時「謎の少年」としてのプロフィールを決めていきましょう。

①名前  
②年齢  不明(ほむらと同い年くらい)
③性別  男
④所属  不明
⑤家族  不明
⑥一人称 僕
⑦二人称 君、○○クン、○○サン
⑧口調  中性的

○性格
喜怒哀楽を表に出さず、掴み所がない。表情は変わらずいつも薄く笑っている。常識はずれの行動が目立つ。

○能力
非常に身軽で機敏。人間離れした運動神経で周囲を驚かせる。ソロモンバトルは苦手で、負けてばかりだが……?

ラスボスと言うだけに、やはり「最強の存在」として主人公たちを絶望させて欲しいものです。ほむらと同列の「七つの大罪」では事足りません。

「魔王」

くらいは行って欲しいですね。

地獄の全てを統べるアクマの中のアクマ、王の中の王。ラスボスにふさわしい風格です。謎多きキャラクターのため、不確定な要素が多いですね……まずは名前だけでも。

ここはド直球に

マオ

で行きたいと思います。
中性的な名前が大好きなので、この手のキャラ名は大変滾りますね。

無論人間ではない存在ですので、名字なんてものも存在しません。むしろ「マオ」と言う名前自体が仮名(かめい)、名前を聞かれてとっさに答えただけ。

「僕の名前……そう、だね。マオって呼んでよ」

「名前=個人を識別するための記号」という知識だけは持っていそうな感じ。か~な~り好きです。これぞ人に化けてる人外の醍醐味。

少し脱線。

毎度毎度キャラ設定の回ではビジュアルが決まっていないため白ハゲさんに代理してもらっています。何がとは言わないがっぽい。

こういうの

マオくん(仮)

仮の姿

今回は嗜好を変えて、仮の姿を製作しました。イメージカラーは決まっていないため全体的な白さは変わりませんが、描くのはわりと楽しいです。白髪って不思議キャラの印象強いですしね。

初登場

3期序盤、何かの生き物(猫か蝶か)を追いかけて、町はずれの廃れた教会にたどり着くほむら。何やら神秘的な雰囲気が漂うこの場所で、彼女は一人の少年に出会います。

「「きみは……一体?」」

運命的な出会いを果たす二人。こういうシーンはなんぼあってもいいですからね~~。
ここで色々と解釈を広げましょう。
この出会い、マオくんがどういう気持ちでいたかが重要ですよね。

①情報を得るため意図的に近づいた
②興味本位
③完全な誤算で不本意

色々と入れたい要素が多い。自創作の良いところって、性癖のよくばりハッピーセットができることですね。

と言うわけで、

ほむらを監視するつもりだったが、
意図せず接触してしまい、
「人間」に興味を持ち初めた。

後の回で「こんなはずじゃなかったのにな」と語らせるルートで行きましょう。
アクマ使いのほむらを一方的に監視するつもりが、正体を隠して接触することに。当初本人は、

「暇潰しにはなりそう」

などと語りますが、実際は……この時点で脳を焼かれてそうです。

前の記事でも書きましたがわたくし、愛やら情やらが理解できなかった人外が、人間に絆される構図が刺さりまくる人種です。

ほむらちゃんにだけは呼び捨てするマオくんが見たい。
本には「興味深い」「面白い」という超越者的な、俯瞰的な視点でほむらを見ているつもり。けれど、

すべて演技だったはずの「友達ごっこ」が本物になっていく。
「完璧なラスボスの、唯一の大誤算」が久間倉ほむらという人間に「出会ってしまった」ことであるのが最高です。

魔王の目的とは

ラスボスには確固たる意志を持っていて欲しいものです。

真の顔

アニメのストーリー構成としては「全てのアクマカードを回収すると、願いが何でも叶う」という終息を目指しています。

1期、カイトは明確な目的を持っていたわけではありませんが、「力の誇示」や「復讐」のため。2期、社長は言わずもがな「妹の奪われたものを取り戻す」ため。

そのためにアクマカードやソロモンリングを集める、と言うのはボス達に共通する事項です。

地獄の王であるマオは一体どんな願いを持っているのか。
人間の範疇からは外れた存在であることから、「人類の敵」であって欲しいですね。

七つの大罪が率いるアクマ達たちの勢力は、人間界への侵略を企てる。
人間界の偉大なる呪術師、ソロモン王は「ソロモンの指輪」を使い、全てのアクマをグリモアに封じた。

こう言った経緯もあることですし、ここは王道を行く王道で、

「人間界を滅ぼす」目的が良さそうです。

ソロモン王の封印が解き放たれたのも、このマオの力ですね。だとすると、マオは数千年前に封印されながらもそれを打ち破った……?

……よりも、ここは「魔王の息子」の設定が良さそうですね。

ソロモン王の抵抗に危機を察知した先代が、彼だけを匿い、アクマ軍の反撃のために後世に遺した存在。

「僕は、魔王の遺志を継ぐモノ」

対するはベルボンと、ソロモンリングを手にした少年少女達。ソロモン王の遺志を継ぐ存在。

今思い付いたのですが、

「ほむらはソロモン王の生まれ変わり」
なんて設定。
アリ……では?

魔王の息子、マオ
ソロモン王の生まれ変わり、ほむら

生まれながらにして相対し、戦うべくして生まれた二人。そんな二人が偶然の産物で出逢ってしまい、同じ時間を過ごしていく。
いつかの対戦を見据えて。

ッッッエモいなこれ。

しかもこの設定、亡きソロモン王の相棒であり、現在ではほむらとコンビを組むグリモア・ベルボンにも刺さりまくると言う……。
二度も人間に絆された彼ですが、実は二人は同じ魂を持つ存在だったと。

こんなん脳破壊されるわ。
ほむらへの好感度カンストどころか、「もう二度と失いたくない」くらいの重さになりそうですね。

本編での活躍

さて、マオくんの設定に戻りましょう。

生まれながらにして相対する運命を背負った二人。彼の正体を知ったほむらは、人間界を守るべく、人類の脅威に立ち向かいます。

敵として対面したマオとほむら。
恐るべし本性を見せるマオ。

しかし、

ほむら「……キミは本当に、人間界を滅ぼしたいと思っているの?」
マオ「……っ!?」

図星。
人間を憎み、人間界を滅ぼすことだけが目的だったマオに生じた迷い。ほむらと言う人間に対して「興味」以上の感情を抱いてしまった自分。
そして……。

「もしも生まれ変われるのなら、今度は君と……」

奪い、壊したものが大きすぎるが故の自戒により、最後は自ら……

嫌だーーーー!!!!

死なないでーーーー!!!!



安心してください、

このアニメは誰も死なせません


なんやかんやの力でマオくんは人間として転生し、ほむらたちと「普通」の友達になるラストです。ホビアニの最終回は大団円で終わってほしい。かつての宿敵が共に肩を並べる構図、最高ですね。

今回はここまで。
メインストーリーに大きく関わるラスボスの設定ですが、まだまだふわっとしてますね。もう少し詰めていきたいです。
また次回。伊地知がお届けしました。


おまけ【CP考えようぜ】

マオ×ほむらの二次創作見た~~い!!公式でクソデカ感情はあるけど、恋愛感情かどうかは明言されないやつ!!多分二次創作カプとしては作品内最大手レベル~~!!

「人間」について詳しくないせいで、やたら距離感の近いマオくん。
これはもう、こういう同人誌が出てもしょうがないですね。

色塗りに至らなかった

ちなみに伊地知は「カップリングの数だけ世界線が存在する」、マルチバース的な視点で二次創作を行っておりますので、ほむらちゃん愛され(死語……?)というわけではありません。
ただ、どの世界線でもカイト→ほむらは前提として描いてますね。
「そういうキャラ」として存在させてしまっているの、本当に申し訳ない。


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