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753緊急火葬駐車場でも コロナ死急増に中国式対応 日本の火葬に穴はないか

 アメリカのブルームバーグ通信が伝える外伝(2023年1月5日)。報道が共産党政府の完全統制下にある中国のことですから何が真実かなんてわかりません。でも「コロナ死亡が日に1人」はさすがにウソだろうと国内でも囁かれているようです。
 コロナ感染状況からしてわかりません。制御されていると説もあれば、住民の半数以上が感染している省(四川など)もあるとか。感染症の怖さは致死率と後遺症。そのいずれもないとなれば、「何を恐れての特別対策か」の批判は避けられません。それでわが日本政府もコロナを2類から5類に下げることになりそうですが、その際ワクチン接種7料金の公費負担を残せないかと議論しているのですって。理屈も何もなし。ただ無料であれば票に繋がるだろうとの下心。「議員ともあろうものが恥ずかしくないのですか」と注意する官僚は一人もいないのでしょうか。
 話は中国でしたね。ブルームバーグ通信は「中国の新型コロナ統計発表がとりやめられたため正確な死亡者数は誰にも分からないが、主要都市の葬儀場は既に飽和状態」としています。「上海市内の竜華地区にある仮葬施設は一日に500体以上の遺体を火葬しているが、これは普段より5倍多い状況」とのこと。施設の職員は「今、全システムがマヒしている」「誰もここの仕事が勤まらないほど忙しい」ようです。
 事情は北京でも同様で、参列者を追い返す有り様で「格式を持って別れの儀式をするどころか、追われるように火葬しなければならず、場合によっては共同火葬が行われ、故人と遺族の尊厳が奪われている」との現地の声を拾っています。
 さらに一部の遺族はやむを得ず、山や空き地で火葬しているようで、ウェイボーやツイッターではマンションの駐車場で遺体を火葬している動画が拡散しています。
 需給関係の故か火葬費用が急騰し、「これまで数千元(数万円)だったのが、3日以内に火葬する場合は6万8千元(約130万円)まで上がり、当日火葬希望者は8万8千元(約170万円)要求される」とのことです。そんなに払えないという人は1か月以上の待機になるとのことです。その間遺体はどこで保管されるのでしょう。
 この騒ぎいつまで続くのか。イギリスの医療関連調査会社エアフィニティーは、現在のコロナ死は一日9千人ではないかと推定しています。意外に少ないようですが、数億人が移動する春節(旧正月)をピークにコロナ感染が拡大して、死亡者数も大幅に増えるだろうとのことです。
 わが日本では長寿化で長生きした後期高齢者がこれから大量死亡時期を迎えます。それに加えていつくるか分からない東南海大地震と津波。そうした場合に火葬場はパンクしないのか。東日本地震では現地で火葬が追いつかず、遠路東京や千葉の火葬場が協力しました。そのときは「今度は関係都府県が協力し合ってちゃんとやろうね」となったはずですが、喉元過ぎればなんとやら。教訓が生かされない病気が再発していませんか。
 マンションの駐車場での火葬。さすがなんでもありの中国式です。日本人の心情に照らせばそのマンションは売れなくなること必定です。何が起きても尊厳を持って遺体を荼毘に付す。そのために必要な火葬場を整備維持する。潮のために用意されているのが墓地埋葬法で、第1条で「この法律は、墓地、納骨堂又は火葬場の管理及び埋葬等が、国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的とする。」と宣言しています。
 死者と遺族の尊厳を守る。国家としての品格を保ちたいものです。

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