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一歩引いて応援してくれる人のおかげで、キャリアを積み、成長を続けることに真剣になれた

スタッフサービスでは、2014年に業界初となる未経験から事務職に就きたい人材を対象とした無期雇用派遣のサービス『ミラエール』をスタートさせました。都内の食品メーカーで就業中の喜友名きゆな 加奈かなさんもその一人です。喜友名さんはミラエール社員として働きながらどのような成長を遂げているのでしょうか。ミラエール社員の就業をサポートするカウンセラーの東海林しょうじ 陽子ようこと共に、これまでを振り返ってもらいました。


異業種・異職種への挑戦を後押し。就業を通した学びと成長に伴走する

産業構造が大きく変化している現代。同じ仕事を続けることが必ずしも安泰とは言えなくなっている一方で、人生100年時代といった言葉が象徴するように、一生涯のうちに働く期間は伸び続けています。そのため、これからの個人は自分のキャリアを企業に委ねるのではなく、主体的にキャリアを見直し、新たな道へ進んでいくことが求められています。

しかし、いざ異業種・異職種へキャリアチェンジをしようと決めても、個人だけで新たなスキルや知識を身につけるリスキリング(※)は難しいのが現状です。

『ミラエール』は学びと就業をセットにした機会を提供することで、未経験から事務職へのキャリアチェンジを支援しています。スタッフサービスの社員として働きながら事務職で必要な知識やスキルを学べるのが特徴。現在は全国で約6,400人以上(2022年1月時点)が就業しており、新規入社者の約67%(2022年1月時点)が販売サービス職を中心とした未経験からのチャレンジです。就業を通じたスキルアップやe-learningをはじめとした研修制度などを活用しながら、事務職としてのキャリアを歩んでいます。

※ 新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得すること

複数の職場を経験し、着実な成長を実感

喜友名 加奈(きゆな かな)さん
株式会社スタッフサービス ミラエール社員

ミラエールで働く前は、アパレルの販売職やカフェで接客をしていました。お休みが不定だったことや体力的な不安もあり、事務職への転職を考えるように。当時は20代半ばで、今なら未経験でも雇ってもらえるだろうと楽観視していたんです。でも現実は厳しい状況でした。そんなときに、「未経験から事務の仕事をはじめませんか」というメッセージに惹かれエントリーしたのがスタッフサービスのミラエールです。

1社目では営業事務に挑戦。職場のみなさんは未経験の私を温かく迎えてくれました。パソコンを仕事で使ったことがなく、キーボードのショートカットキーの存在すら知らない状態でしたが、同じミラエールで派遣されている先輩が優しく教えてくれ、就業先の社員の方々も「頑張って成長していこうね」と見守ってくれる方ばかり。初めてでも無理なく学びながら知識やスキルを習得できる就業先に配属してくれたのだと感じています。

また、私が頑張れたのは就業先の環境だけでなく、ミラエールカウンセラーの存在も大きいですね。職場や業務で困ったことが起きたり、人間関係で悩んだりしたときは、いつでもカウンセラーさんに相談していました。同じ職場で働いている先輩や上司とは異なり、ちょっと離れたところで私を応援してくれる人なので、そっと寄り添ってくれるスタンスや客観的な意見がありがたかった。働いていれば良いときも辛いときも両方あるからこそ、なんでも相談できるカウンセラーさんのおかげで続けられ、成長できた気がします。

1社目で事務職の基礎を身に着け、もっと頑張ってみたいと希望して次の職場へ。2社目も営業事務でしたが、産育休に入る社員さんの業務を引き継いだこともあり、幅広い仕事を経験しました。次々と振ってくるさまざまな種類の仕事をテキパキとこなすうちに、自然と自分で考えて動けるように。「喜友名さんは少し説明するだけで任せられるから安心」と上司に言ってもらえたのは嬉しかったですね。

現在の3社目の会社では、これまでとは仕事の種類が異なる総務部に配属。その中の人事チームで給与計算などの業務にもチャレンジ中です。振り返ってみると、1つの職場だけでなく複数の職場を経験できたことが自分を成長させてくれたと思っています。今いる環境が全てではなく、世の中にはいろんな立場や性格の人がいていろんな仕事があることを知れたから、視野が広くなったし、柔軟に対応できるようになりました。

以前の私は、飽きっぽくて嫌なことがあると思い詰めて逃げてしまいがちでした。でも、今は地に足をつけて仕事にじっくり取り組みたいと思うし、仕事を通してステップアップしていくのが楽しい。ミラエールで働くことを通してキャリアに前向きになれたのが、一番の変化だと思っています。

会社の上司でも、家族や友人でもない。この立ち位置だからできるサポートがある

東海林 陽子(しょうじ ようこ)
株式会社スタッフサービス 首都圏オフィス事業本部 ミラエール推進部 キャリア支援グループ

私がカウンセラーとして喜友名さんを担当して、約4年。縁あって複数の配属先で成長する本人を見てきました。初期から感じていたのは、彼女の仕事に対する真面目な姿勢です。たしかに昔は悩むことも多かったですが、「このままじゃいけない」「ちゃんと誰かの役に立ちたい」という気持ちが言葉の端々に表れていました。

だからこそ、安易に答えを出したりアドバイスをしたりするのではなく、まずは何でも話を受け止める。その上で、情報の整理をすることや、客観的な意見を伝えるような伴走を心掛けていました。そうするうちに、仕事の進め方や職場でのコミュニケーションの取り方にコツを掴んできた様子でした。最近では彼女自身の持ち味である仕事への想いを発揮して、任された範囲を越えた仕事にも率先して手を出すなど、意欲の高さが評価されています。

喜友名さんと接するときだけでなく、私がカウンセラーとして大切にしているのは、自分の立ち位置を間違えないこと。未経験で事務の仕事をはじめているミラエール社員は、私をお母さんのように頼ってくれます。でも、私はお母さんでもないし、会社の上司でもありません。ミラエール社員の成長を考えると「辞めちゃえば?」とは言えない場合もありますし、毎日職場で顔を合わせているわけでもない。一歩引いてはいるけれど、温かい眼差しで成長を応援する人であるようにしていますね。

そして、もう一つ大切にしているのは、ミラエールはあくまでも通過点で良いということ。仕事で成功することだけが成功でなく、頑張った末の失敗も本人にとっての良い学びになります。ミラエールが必ずしもミラエール社員全員にとってのゴールではないと思うからこそ、たくさんの挑戦をサポートし、人の可能性を広げられる場所でありたいと思っています。

※所属や肩書は取材当時のものです。


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