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天使

アメリカ アリゾナ州のセドナはパワースポットとして有名だが

その町を「天使の町」と呼んだ人がいた

天使が降りる町

天使は天啓を携えて地上に降りてくるから

それを知りたいと思う人たちが集まるのだろう

かく言う僕も数年前まで繰り返しセドナを訪れた

行きたいと思っても行けない人は絶対辿り着けないとか

僕は幸運なことに行きたいと思って計画を立てていくことが出来た

フェニックスから車に乗って数時間

セドナの風景が見えてきたところで雲行きが怪しくなり

雷が鳴り雨が降り始めた

それが歓迎のしるしだと聞かされたいたが

本当に天候がそうなったことに驚いた

町の中に入るとカラッとまた晴れている

セドナに行くと全てが天啓のように思えてくる

全てのことに意味を見出すようになるからだ

僕はビールを飲んで酩酊して

ふと覗き込んだ天体望遠鏡から見える星空に鳥肌が立ち

僕は宇宙の一部だと思ったが

そんなことは普段は思わないだろう

でもそう思えることが幸せなのだ

どこで生活していてもそう思えれば

きっと幸せに生きられるのだ

今日些細なことで腹を立てる自分がいる

腹を立てると言うことは

例えどんな理由があろうともみっともないと

あとになって思うのだ

その瞬間にはその気持ちを必死で正当化しようとしている

冷静になってから必ず反省する

正当な理由で怒った時は

時間が経ってもその怒りは治らないが

立てた腹はいとも簡単に治るのだから

やはり腹を立てることはみっともない

腹を立てさせる事柄に天使が潜んでいるのかも知れない

反省しながらも

コロナなんか終わって早くセドナに行きたいと

今夜は思いながら更けていく

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