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香川県ゲーム条例は決められない大人を増やす

香川県でゲーム規制条例が制定見込みです。WHOが言う「ゲーム障害」とは何なのでしょう?どういう意図の条例で、どんな問題があるのでしょうか?小学生との対話で紐解いてみました。

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのコーチャン」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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香川県でゲーム規制条例が制定見込みです。WHOが言う「ゲーム障害」とは何なのでしょう?どういう意図の条例で、どんな問題があるのでしょうか?小学生との対話で紐解いてみました。

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WHO「ゲーム障害」

👦:ねぇお父さん! 香川県でゲーム規制条例が制定されそうなんでしょ? ゲームは1日60分までって決められちゃうんだよね?

父:よく知ってるね。ニュースでやってた?

👦:ニュースでやってたし、KODOMO新聞でも読んだよ。WHOが「ゲーム障害」を病気って認めたんでしょ?

父:そうだね。WHO(世界保健機関)によると下記の条件のときに「ゲーム障害」ってことになるんだって。

(1)ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない
(2)ゲームを最優先する
(3)問題が起きているのに続ける
などといった状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている場合

ちなみに「ゲーム」っていうのは「デジタルゲーム」と「ビデオゲーム」のことみたいだよ。ボードゲームみたいなのは含まれない。

👦:どうして「デジタルゲーム」「ビデオゲーム」だけなんだろうね。パチンコとか麻雀ばっかりやってる人はいいの?

父:ギャンブル依存症は「病的賭博」って名前で、もう昔からWHOで病気として認定されてるんだ。「ゲーム障害」と同じ「精神及び行動の障害」って項目に含まれているよ。

👦:なるほど。お金をかけるゲームはそっちに含まれてるってことか。でもじゃあお金をかけない将棋とか囲碁とかはどうなんだろう?

父:たしかにね。将棋の藤井聡太七段は5歳のときから将棋やりまくってるよね。平日4時間、休日は7時間やるらしいよ。もはや依存症だよね笑 それと本質的に何か違うのか、っていうと難しいところだよね。

👦:香川県じゃなくて、WHOが変なのかな?

父:まあ人数の問題だと思うよ。将棋とか囲碁とかのデジタルじゃないゲームの依存症の人数と、デジタルゲームの依存症の人数が全然違うんだと思う。多いから世界の状況を把握しないと、っていうことで「疾病」として認定されたんだと思うよ。

👦:そういうことか。子どもがギャンブルやるのは違法なんだっけ?

父:違法だね。県の条例とかじゃなくて国の法律として決まってるね。てか公営じゃないギャンブルは日本では大人も全部ダメだから麻雀は本当はダメだけどね。

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香川県のゲーム規制条例

👦:そうすると、子どもがゲームやる時間を条例で規制するのもアリかもしれないってこと?

父:香川県の条例の条文案を見てみようか。

インターネットやコンピュータゲームの過剰な利用は、子どもの学力や体力の低下のみならずひきこもりや睡眠障害、視力障害などの身体的な問題まで引き起こすことなどが指摘されており、世界保健機関において「ゲーム障害」が正式に疾病と認定されたように、今や、国内外で大きな社会問題となっている。とりわけ、射幸性が高いオンラインゲームには終わりがなく、大人よりも理性をつかさどる脳の働きが弱い子どもが依存状態になると、大人の薬物依存と同様に抜け出すことが 困難になることが指摘されている。

特に「オンラインゲーム」について問題視してるみたいだね。ここに全文があるけど、家庭でのゲーム時間のルールだけじゃなくて、学校とかゲーム会社に対するルールとかも書いてるね。

👦:そうなんだ。「ゲームは1日60分まで」っていうのだけが話題になってる気がするけど、実際はそうじゃないんだね。

父:まあ子どもがスマホゲームで何十万円も課金しちゃう、ってのはどう考えても問題だしね。そういうのを県の条例で防止しようとしてるってことなんだろうね。

👦:でも守らなくても罰則はないんでしょ? 意味あるのかな?

父:結局、守る守らないは家庭に任されるんだろうね。「ゲームは1日1時間まで」っていうルールがある家庭は多い気がするよ。

👦:お父さんもそういうルールあったの?

父:うーん、あんまり覚えてないなぁ。そもそも3人兄弟でゲーム機1つしかないから、物理的にそんなにやり続けられないって環境もあったしね。てかお父さんのお母さん、つまりキミのおばあちゃんが一番ゲームやってたかもしれない 笑

👦:えーそうなの!? 依存症??

父:それはない 笑 やる時間と頻度はちゃんと自分でコントロールできてたよ。結局、依存症かどうかは「自分でコントロールできるか」だからね。

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条例の弊害

👦:自分でコントロールできない人のために条例ができたってこと?

父:香川県の条例にもあるように、子どもは自分でコントロールできない人は多いだろうね。だから普通は親が家庭ルールを決めて、やり過ぎないようにしてる。

👦:家庭ルールを守れない子どものための条例ってこと?

父:子どもっていうよりは「家庭ルールを子どもに守らせられない親のため」かな。今までだったら

親:ゲームは1日1時間までにしなさい
子:えー、どうして1時間なの? 1時間の根拠は?
親:・・・。

みたいになってたのが、条例ができたことによって、

親:ゲームは1日1時間までにしなさい
子:えー、どうして1時間なの? 1時間の根拠は?
親:県の条例で決まってるから!

って言えるようになるよね。今まで子どもに言うことを聞かせられなかった親にとっては嬉しいだろうね。

👦:なるほどね。お父さんがいつも言ってる「自分で決める力」が足りない親のための条例ってことか。

父:そう。「県が言ったから」ってう言い訳できるようになるからね。でもこれは「親が言ったから」「先生が言ったから」と同じでしょ?きっとこの条例は「自分で決められない」大人を更に増やしてしまう。

👦:えー! 最悪じゃん・・・。

父:「ルールだから」って自分の頭で考えずに思考停止する人を増やしてしまうだろうね。学校とか会社向けの部分は良いと思うけど、家庭でのゲーム時間にまで言及したのはやりすぎじゃないかなとお父さんは思う。

さいごに

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