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コロナで忘れてたけど新学習指導要領が4月から始まっています

コロナですっかり忘れ去られていますが、新学習指導要領での教育が小学校で始まっています。何を目的としていて、具体的に何が変わったのか、を小学生でもわかるように解説します。

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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コロナですっかり忘れ去られていますが、新学習指導要領での教育が小学校で始まっています。何を目的としていて、具体的に何が変わったのか、を小学生でもわかるように解説します。

新学習指導要領が実施されている

👦:ねぇお父さん! 新学習指導要領ってなに?

父:まず「学習指導要領」ってのは文部科学省が定める教育カリキュラムの基準のことだ。幼稚園から高校まで全国全ての学校においてこの基準に沿って授業が行われている。「」ってことは、それの新しいバージョンのものってことだね。

👦:なんか今年から新学習指導要領になってたんでしょ?

父:そう、実は小学校では2020年度から新学習指導要領での教育が始まってるんだ。コロナ休校のせいで完全に忘れ去られてしまっている感があるけど、確かに今年度から実施されている。

👦:小学校だけなの?

父:段階的に実施されてる。中学校は2021年度から、高校は2022年度からだね。この図がわかりやすいよ↓

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👦:2014年度から改訂の検討が始まって、やっと2020年度から実施になるんだね。結構時間がかかるんだね。

父:指導要領は時代の変化に合わせて約10年ごとに改訂されてるんだ。最近はAIやロボットの進化がすごいでしょ? それから益々グローバル化も進んでるでしょ? そういう社会で活躍できる人を育てることを目指した内容になったんだ。

👦:どういう人だと活躍できるの?

◆育成を目指す3つの能力・資質

父:この図にある3つの能力・資質を育てようとしているよ。今までは左下の「知識・技能」に偏りすぎていたから、それ以外のところも同じように大切だよって話だ。

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1. 知識・技能
2. 思考力・判断力・表現力等
3. 学びに向かう力・人間性等

👦:それぞれどういうこと?

父:難しい? これ結構良いこと書いてるから理解してほしいな。なにか良い例え話あるかな・・・。例えば料理で言うと、

1. 食材
2. 調理方法
3. 料理人の心

みたいな? 食材だけ沢山持ってても調理方法を知らなかったら宝の持ち腐れだよね。逆に調理方法を知ってても食材がなかったら色んな料理は作れないよね。

👦:わかりやすいかも! 食材と調理方法があっても「料理人の心」がないとダメなの?

父:料理はやっぱり人に食べてもらってナンボだよね。食べてくれる人のことを思って作れるのは大事だよね。食べられない食材を使わないとか、その人に合わせた調理方法にするとか、健康に気を使ったメニューにするとか。

👦:なるほど。心も大事だね。 この料理の例え話、すごくわかりやすかった!

父:うれしい! 教科書読んで知識だけ身に付けても、それをどう使うかが身についてないと意味ないし、どう使うかの心も大事って話だね。伝わってよかった!

👦:それで、具体的には小学校はどう変わったの?

◆小学校の指導は何が変わるか

父:キーワードは「英語」「プログラミング」「道徳」「アクティブラーニング」の4つかな。英語はわかりやすいね。3年生から聞く・話すを主体とした授業が始まって、5年生からは読む・書くも加わって成績のつく正式な教科になるよ。

👦:プログラミングは? 「プログラミング」っていう授業ができるの?

父:そんな教科はできない。算数とか理科とか音楽とか他の教科の中でプログラミング的思考を育みましょう、って話なんだ。ちょっとわかりづらいよね。一体どんな授業をしたらいいのか先生が大変そう。

👦:道徳は?

父:今までも「道徳」ってあったでしょ? でも正式な教科ではなかったんだ。これを正式教科にしてちゃんと学ぼうってことになったんだ。さっきの3つの能力資質の話でいうと「」を育む教科ってことだね。

👦:アクティブラーニングってなんだっけ?

父:文部科学省は「主体的・対話的で深い学び」のことをアクティブラーニングって言ってるね。「主体的」「対話的」「深い」はそれぞれこういう意味だ。

◆主体的な学び
学ぶことに興味や関心をもち、自己のキャリア形成の方向性と関連づけながら見通しをもって取り組み、自己の学習活動を振り返ってつなげる学び。

◆対話的な学び
子ども同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手がかりに考えることで、考えを広げ深める学び。

◆深い学び
習得・活用・探究という学びの中で、各教科の特質に応じた「見方・考え方」を形成し、問題を見いだして解決策を考えたり、創造したりする学び。

👦:なんか難しいね。

父:簡単に言い換えると「好奇心を伸ばし様々な人と関わることで考えを深め、問題解決能力を育む学び」とかかなぁ。

👦:要は「人とのコミュニケーションを前提とした学び方」てこと?

父:うん、そういうことだね。そのほか詳細はこのページに書いたよ。

コロナ対応で大忙しの学校の先生が、新学習指導要領対応も同時にやらなきゃいけないっていう相当過酷な状況になってしまっているんだと思う。このページも毎日300-400人の先生が見てくれてるし。

👦:コロナもあるし、新学習指導要領は実施を遅らせればいい気もするけどね。

◆新学習指導要領とコロナは相性がいい

父:何年もかけてここまできてるから止めるのも難しいんだろうね。それに昨日話した『「学びの保障」総合対策パッケージ』にも「学校ならではの協働的な学びを大事にする」ってあったよね。この「協働的」ってずばり「アクティブラーニング」のことだよね。

👦:そっか、知識習得は学校でなくてもできるよね。オンライン学習サービスでもいいし教科書でもいいし。そう考えると、コロナ対応と新学習指導要領は相性がいいのかもしれないね。

父:そもそもAIやロボットが進化する社会で活躍できる人を育てるために「新学習指導要領」になってるんだから、オンラインで学ぶくらい出来なきゃマズイよね。今の大人たちもテレワーク・リモートワークで働いてるんだから、10年後20年後はもっともっと進んでるはず。

👦:たしかに。10年後とか誰も出社しないかもしれないよね。全部VRになっちゃったりして。

父:そういう変化の早い時代に対応していける力を育むことも「新学習指導要領」の目的の一つだ。学校が変わることを恐れてちゃいけないよね。子どもたちに指導していることと、学校がやっていることが違ったら意味わからないよね。

👦:それはそうだよね。

父:今回のコロナ対応に便乗して色んなことを一気に変えてほしいね。変えたら最初は上手くいかないことも沢山出るだろうけど、この際コロナのせいにしちゃえばいいと思うんだ。きっとコロナ関連の色んなニュースに埋もれて皆すぐ忘れるだろうし。

さいごに

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