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小学生でもわかるコロナ専門家会議提言5/1②

5/1に新型コロナ対策専門家会議から新たな提言が出ました。今後の政府や自治体の動きに直結する情報です。正しく理解してこれからの見通しを立てておきましょう。小学生でもわかるように説明します! 昨日の続きです。

はじめに

こんにちは!「こどもコーチのこーちゃん」ことスタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーと一部上場企業を経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

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5/1に新型コロナ対策専門家会議から新たな提言が出ました。今後の政府や自治体の動きに直結する情報です。正しく理解してこれからの見通しを立てておきましょう。小学生でもわかるように説明します!

昨日↓の続きです。

◆行動変容の必要性

👦:ねぇお父さん! 昨日の続きを教えてよ!

父:昨日は感染者数実行再生産数重症患者数について話したね。まだあと行動変容の状況と、これからどうなりそうなのか、国民はどうすればいいのか、が残ってるね。

👦:行動変容(こうどうへんよう)って行動を変えること? なんのことだっけ?

父:3密を避けよう」「ステイホーム」とか言って、これまでの生活とは色々大きく変わったでしょ? みんなの行動を変えることによって感染拡大を抑えようとしてるんだ。だから「どれだけ変わったのか」ってのが重要なんだ。

👦:どれだけ変わればいいの?

父:人と人との接触を8割減らす」のが目標になってるよね。「8割おじさん」こと西浦教授の話は前にしたよね。人の接触が8割減らせれば1ヶ月で緊急事態宣言を終わらせられるけど、6割だと現状維持7割で緩やかに減少8割なら急速に減少、って予測だったね。前にも見せたこのグラフだ。

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つまり今後どのくらいの減少スピードになるのかを予測するのに「人との接触がどのくらい減ったか」が重要なんだ。

👦:なるほど! あれ? でも人と人との接触がどれだけ減ったとか、どうやってわかるの?? 

◆行動変容の評価方法

父:本当いいところに気がつくねキミは。「携帯電話の位置情報」を使って推定したんだ。スマホにGPS機能が付いてるでしょ?  性別とか年代情報とも紐付いてるからこういう分析にも使える。企業のマーケティング調査とかでも使われているデータだよ。

👦:そうなの!? 知らなかった!

父:具体的には、NTTドコモのモバイル空間統計のデータが使われてるよ。このYoutube動画みるとわかりやすいね。1時間ごと何処にいたか、が追えるようになってる。とは言っても個人情報保護の問題で500m×500mまでの細かさまでしか、わからないように加工されてるんだけどね。

👦:すごいね! でもこれが中国だったら完璧にわかるってことなんだよね? 前にお父さん言ってたよね。

父:よく覚えてたね。中国もそうだし韓国もそうなってるみたいだね。そのデータを駆使することによって封じ込めが上手くいってるのかもしれない。でも日本は多分そこまでは無理だからこのデータでどうにかするしかない。

👦:このデータからどうやって、人の接触の減少を分析したの?

父:こういう数式で計算している。進研ゼミで出てきたでしょ?

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👦:「あっこれ進研ゼミでやったところだ!」ってなるかー!笑 全く1ミリもわからないよ!

父:ナイスノリツッコミ! さすが大阪人の息子だ 笑 難しすぎるからこれは理解する必要ないよ! 詳細はこのサイトに書いてあるんだけど、まあ普通はグラフだけ見てればOK! 政府の出しているレポートだし信頼しよう。

【年齢間接触頻度の変化率の図の説明】

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まず図の見方だ。左縦軸と横軸にある 15-20-30-40- って数字はどっちも年代を表している。そして各マスの数字は接触頻度がどれだけ減ったかのだ。1月17日(金)と比べて、4月24日(金)がどうだったかの値。右にある色のグラデーションのバーは、%での色の塗り分けを説明してる。

👦:例えば2020のところをみると「-67」って書いてあるからこれは、20歳台20歳台の接触頻度は67%減です、ってこと?

◆渋谷の接触頻度の減少

父:そういうこと。読み方はわかったみたいだから実際のグラフを見ていこう。渋谷駅から半径1km圏内の人の接触がどう変化したかのグラフだ。昼と夜それぞれある。

【渋谷駅:年齢間接触頻度の変化率(昼、夕〜夜)】

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👦:10歳台、20歳台のところは色が濃いけど、年齢が上がるにつれて色が薄いね。若者は自粛頑張ってるけど、お年寄りはそうじゃないってこと??

父:10歳台、20歳代は大学含めて学校が休みになってるからその影響が大きいだろう、って専門家会議のレポートでは書いてあるね。30歳台以上はリモートワークがどれだけ普及してるか、と連動してるだろうとも書いてある。

👦:昼より夜の方が色が濃いね。夜の人出は少なくなってるんだね。

父:飲食店は20時に閉めてください、っていう東京都からの要請が効いてるんだろうね。もともとお酒を飲んだり食事をするために渋谷に行ってる人がほとんどだったろうから。

👦:なるほどね。でもこれ8割減に全然なってないね。

父:そうなんだ。年代を全部まとめた減少率は、渋谷で、

昼間 - 49%
夜間 - 62%

だったんだ。渋谷以外の川崎、横浜、難波、三ノ宮、天神とかも調べてるけど、どこも80%減には程遠い。でも丸の内とかのオフィス街の夜間は80%減を達成できてたりもする。全くダメってわけじゃないけどまだ不十分って感じだね。だから急速な新規感染者数減には至らず、微減ってところなんだね。

◆都道府県を跨ぐ接触頻度の減少

父:行動変容を評価するグラフがもう一つある。都道府県を超えて接触している人がどれだけ減ってるか。さっきと同じ、1月17日(金)と比べて4月24日(金)がどうだったかの値だ。

【地域間の接触頻度減少率(昼)】

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👦:どういうこと? 東京都茨城県-55%ってどういう意味?? 

父:これは正直、理解するのが結構難しいかも知れない。まず、この縦軸と横軸の都道府県は「居住地」を表している。つまり東京都に住んでる人と茨城県に住んでる人の接触が55%減りましたよ、ってことを示している。

👦:ん? どこで接触したかは、ここには書いてないってこと?

父:その通り。接触場所は書いてない。色んな場所の接触情報をまとめて計算している。ただし居住地と同じ場所での接触はカウントしないようになってるらしい。例えば東京都と東京都の -22%には「東京都」で接触したものは含まれていないんだ。

👦:東京都民が、埼玉県や千葉県で接触したものだけがカウントされてるってこと? どうして東京都内での接触はカウントしないの??

父:NTTドコモのデータでは個人情報保護の問題で「500mの細かさでしかわからない」って最初に言ったでしょ? どうしてもザックリとしか接触をカウントできないから、外出自粛して家にいる人が増えるとそれだけで接触頻度が増えて見えちゃうかもしれないんだ。それ見てもしょうがないよね? だから排除してある。

👦:たしかに。でもそんなこと言ったら、飲食店とかでちゃんと個室になってるところとか、接触を避ける新たな工夫をしてるところはあるよね? そういうのも考慮されてないよね?

父:まったくもってその通り。レポートにもそこが課題だって書いてある。逆に人の密度によって接触頻度は変わるはずなんだけど、それも今回のデータには考慮されていない。人が少ないエリアも多いエリアも同じ計算方法になっちゃってる。でもしょうがないんだ。今使えるデータ、限られた時間でできる分析を精一杯やってるんだ。

👦:中国みたいにもっと詳細なデータが使えたらいいのにね。

父:そうだね。そしたらもっと詳細な分析ができるだろうね。Googleのデータとか使って、そのうちそうなるのかもしれない。

👦:あれ、結局この都道府県を跨ぐ移動の減少を、専門家会議はどう評価してるんだっけ?

父:3~5 割の減少しかできてないところが多いね。都心等への通勤を続ける限りなかなか減らない、って言ってるね。暗に「リモートワークをもっと進めてください」って言ってるようにも読み取れる。

👦:なるほどね。今日も新しい情報が多くて疲れてきちゃった。続きはまた明日教えて!

さいごに

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