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【読書記録】LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略

「産休中に何をしよう?」と考えて真っ先に思いついたのが読書。梅雨だし。田舎にはカフェとかもないし。
ブックオフや書店で何冊か購入した中で、一番分厚かったのがこの本でした。

平均寿命がどんどん伸びる中、「人生80年」と言ってる時代は終わり、いよいよ「人生100年」で考えていく必要があるそう。信長さんの頃は「人生50年〜」って舞ってたのにね。

印象に残った3点をざっくり書いていきます。

①人間の資産はお金や不動産だけではない。

 人間の資産をざっくり分けると
・有形資産(お金とか不動産とか)
・無形資産
の2つになるんですが、この無形資産というのをもう少し細かく見ていくと
・生産性資産(知識・評判・人脈など)
・活力資産(友人関係・健康・生活のバランスなど)
・変身資産(自己理解や人脈など)

に分けられます。
単にお金があるだけでは豊かな生活は送れない。有形資産も無形資産も保ちながら生きていく必要があるのです。


②100年人生では「教育→勤労→引退」の3ステージ構成では耐えられない。

 今までは3ステージ(この本では「3.0シナリオ」と呼ばれる)ー20代前半まで教育を受け社会に出て、65歳まで仕事をして、退職後は年金暮らしーが一般的だったが、それだと老後35年分の蓄えを働きながらしないといけないことになるんですね。引退後にまずまずの生活をするためには年間所得の4分の1を貯蓄に回さなければならないという計算。無理。
ということは、必然的に勤労の期間が増える訳ですが、80歳ぐらいまでは働くことになるらしい。大学までの知識とスキルだけで(もちろん働きながらも学んではいくけど)乗り切っていくのは到底無理ということに気付きます。


③新たな3つのステージ

 これは②にも関わってきますが、同じ会社で60年一生懸命に働き続けようとすると、知識(生産性資産)も古くなり、家族や友人(活力資産)との関係も希薄なものになっていきます。仕事に飽きる気もするしね。
もちろん転職する人もたくさんいますが、この本では今までの3ステージに加えて新たに3つのステージを考えてみてはどうかと提案しています。
 1つめは「エクスプローラー」。知らない土地で長期間過ごし、自分の価値観や優先順位を改めて考える期間。本当の意味での自分探しという感じでしょうか。
 2つめは「インディペンデント・プロデューサー」。簡単にいうと「起業家」ですが、ここでは起業してお金を稼ぐのが目的ではなく、専門知識を身につけ、試行錯誤を繰り返し、学習していくのが目的です。ここまでの2つは無形資産を主に増やしていく期間ですね。
 3つめは「ポートフォリオ・ワーカー」。1つの仕事にこだわらず、複業で生活していく期間です。生活のために有形資産を増やすための仕事はもちろん、地域に関わる仕事や慈善事業など、無形資産を増やす仕事にも携わることが大切です。
 この3つのステージは特に決まった時期ではなく、どの世代でも取り入れる可能性があります。また、それぞれのステージの間に勉強に専念する期間がある人もいれば、夫婦で交代しながら働く時代を過ごす人も増えてくるでしょう。


 この本を通して、たしかに今の仕事は好きだけど、ずっと続ける自信もないし、他に興味のあることを仕事にしてみたいという気持ちもあったので、背中を押された気がしました。
ちょうど時間のある産休中に(エクスプローラーの時期としては短すぎるけど)、自分の興味のあることをもう少し掘り下げて調べてみようと思います。


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