限りなく黒に近いグレー

こんにちは。スタッフAです。

村上龍と言えば、カンブリア宮殿。

小池栄子と2人で、話題の経営者の哲学に迫るあの番組、長寿ですね、前のめり過ぎずに程よく驚いたり、感心したり、テンポがいいですよね、全体的に。最近の若い人からしたら、なんのおじさんなんだろう?って感じなんでしょうが(そもそも番組自体見てないよって?)、もはや私の中でも作家というより、カンブリア宮殿の人になってます、はい。あなたはどうですか?

さて、今日のお題。

色についてじゃないですよ。

曖昧さ、についてです。

それも、省庁に出す申請書類の。

この事務所で働き始めて、助成金の担当をしたんですが、右も左もわからぬ人間にとって大変なことが2つ。

①  語句の意味がわからない

これ、どうしょうもないですね、とりあえずしらべまくるしかないです。

②  表現してることがわからない

こっち。①にも大いに関係してるといえばしてるんですけども、なんだろう、まどろっこしいし、曖昧なんですよ。

たとえば、

ここ一か月の間に、一つの鍋で野菜や肉を水で煮込んだ後に、ブレンドされたスパイスとブイヨンによって味付けされたものを、米ないしはそれに類する炭水化物と共に食した⇒  はい いいえ

みたいな。

え?カレー…かどうかを聞いてる??

これ、スパイスってことはカレーだよね??

シチューじゃないよね??

みたいな。

困惑するわけですね、私としては。

で、代表におそるおそる、カレー食べたかどうか聞いてますかね?と聞くと、

カレーを確実に食べてるなら当てはまると思うけど、もし、カレーは食べていないけど、例えばミートソーススパゲティは食べたという場合に、あまりスパイス使うこともないかもしれないけど、じゃあ当てはまらないのかといえばそれも言いきれないと思うから、確認して。

みたいな返答になるわけです。

それもこれも、「ああいう案件だと、結構ミートソースもスパイス入りって判断してくることもあるんだよね。」みたいな経験値があって初めて、その境地に立てるわけなんです。

グレーが、黒に近いのか白に近いのかの判断、それが経験値なわけですね。

だから思うんです。

世の中、案外自分で頑張ってやれる手続きもあるけど、

例えばそもそもあの質問読んで、

「ぇ…これ、カレー食べたか聞いてる?ねぇ?カレー食べたかどうかを聞かれてるんだよね?え?違うの?どうなの??」

って思っちゃう人の方が多いわけだから、

そのグレーが黒に近いか白に近いか判断できる目を持っている人にお願いするというのは、理にかなった選択と言えるんでしょうね。

餅は餅屋に、御用命ください。

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