「天気の子」を見ました

しらかわ

「映画は大方良かったけどラストがちょっと…」という感想を聞いていた。
イイ話!ハッピーエンド!と盛り上がる中、東京の水没は余計なのでは、という話?らしい?
自分の中では東京水没は当然の帰結だと納得していたので、その意見を見たときは驚いた。

晴れた世界よりも彼女の笑顔を選んだ以上、
世界は雨が降り続けるべきだ。
どちらかを立てればどちらかが立たない。
一石二鳥なんて許されない。

多数の幸せのためなら一人くらい犠牲になって当然、という「大多数の大人」の意見に対して、
穂高はあらゆるものを犠牲にして見事に自分の大切なものを選んだ。
ここめっちゃ萌えるしアツい。
愛する人のためにあらゆるものを犠牲にできる心構え。
製作側の「道徳の教科書になるつもりはない」スタンス一点の突破を見た。

多数のために少数を犠牲にする典型的な正義なんか踏みつけにして掴み取った話だ。
こんなの見てて気持ち良いに決まってる。
私はそう思ってしまった。
つまりきっと、この映画がめちゃくちゃ合っていた。

そもそも東京は水没こそしたが、
間違いなくハッピーエンドだと思っている。
住処を追いやられた人もいる、描写がないだけで大きな問題も起こっているだろう。
しかし船で通勤する人たちのシーンは、どんな形であれ生きていけるという分かりやすい象徴だと思えた。

「大人」と「子供」の比較もめちゃくちゃ顕著な作品だった。
「世界の形なんかそう簡単に変わるもんじゃない。お前たちの責任じゃない」と言う大人と、
「違う、僕たちはあの時確かに変えてしまったんだ」と確信する子供
めちゃくちゃ美しかったと思います。

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