アカデミー賞 予想

日本時間2月10日(月)に開催される世紀の祭典アカデミー賞授賞式!
毎年WOWOWで生中継を確認するくらいには楽しみにしております。
日本ではそもそも未公開の映画があったりと毎年予想が難しいのですが、今年はNetflix勢が多くノミネートされてる影響で授賞式前に確認できる作品がやたら多い!嬉しい!

てことで僕なりの直前予想です。

【作品賞】

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

今年の作品賞は激戦中の激戦!
その中でもやはりハリウッド史に残る"シャロン・テート事件"をあそこまで上手く絡めて娯楽映画として昇華できたのは、まさにアカデミー賞級!

ポン・ジュノ最高傑作「パラサイト」、社会現象を巻き起こした「ジョーカー」、僕の大好きなマーティン・スコセッシがNetflixで本領発揮の「アイリッシュマン」、夫婦間の難しい問題を見事に表現した「マリッジストーリー」、ヒトラーを題材にしたブラックコメディー「ジョジョ・ラビット」、極力CGを排除という凄さと男の友情を見せつけた「フォードVSフェラーリ」
まだ観れてない「1917」と「ストーリー・オブ・マイライフ」も高評判

アカデミー賞の傾向的には
・作品賞と編集賞はセットで獲りやすい
・制作費が少ない(コスパがいい)映画が有利
・オリジナル脚本が有利
・好き嫌いが分かれる映画は獲りにくい

などを考慮すると、「パラサイト」「1917」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の3作品でのデットヒートとなるがいかに…。

いや、どれもおもしろすぎてどれが授賞してもいい!
全員が授賞すればいいじゃないか!(ぺこぱの髪やばい方)
個人的にはアイリッシュマン推しではあるけどNetflixが受賞できる流れはまだかな…

【監督賞】

ポン・ジュノ(「パラサイト」)

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を作品賞で選んだ分、ここは監督の技巧が光りまくってた「パラサイト」ポン・ジュノ監督を選びたい!
対抗は「1917」のサム・メンデス。まだ観てないので何とも言えない!
けど、あのサイズ感の映画を作らせればポン・ジュノの右に出る者はいない!ということを国籍関係なくアカデミー賞が証明して欲しいなという気持ち。
逆に言えばサム・メンデスは「あのスケールの戦争映画を作らせれば…!」となり兼ねないけど、

【主演男優賞】

ホアキン・フェニックス(「ジョーカー」)

個人的にはアダム・ドライバーに悲願のアカデミー賞を!あの「マリッジストーリー」の演技でとれないわけない!って思ったけどホアキン・フェニックスが怪演すぎる…。なんなん。
あのジョーカーをここまで演じきれる俳優、多分ホアキン・フェニックス以外いまいないだろうな…。

2人にあげちゃダメ?(ダメ。)

【主演女優賞】

シンシア・エリボ(「ハリエット」)

下馬評では「ジュディ」のレネー・ゼルウィガーが圧倒的。シンシアは3番目くらいに対抗。
ただ、シンシアはミュージカル女優として活躍していて今回初の本格的主演映画。奴隷問題という大きな課題に立ち向かっただけに期待。観てないけど。
一方のレネー・ゼルウィガーも捨て難いけど、実在のスターを演じる人が何年も連続で獲ってたらそういう映画ばっかになりそう。
あとマリッジストーリーのスカーレット・ヨハンソンも捨て難い。
本命候補が多い賞はサプライズ枠になりやすいのでここはシンシアが獲れればおもしろい。

【助演男優賞】

ブラッド・ピット(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)

前哨戦勝ちまくってるブラピ。
個人的にはジョー・ペシに取ってほしいくらいアイリッシュマンではいい演技だったけど、マーティン・スコセッシの一味として「グッドフェローズ」で助演男優賞を獲得しているジョー・ペシ。
一方ここまでの知名度と地位にしてアカデミー賞無冠(正確にはプロデューサーとしては受賞経験あり)のブラピに悲願の初アカデミー賞へ!といったところ。

【助演女優賞】

ローラ・ダン(「マリッジストーリー」)

あれだけみんなカンペキな演技しててマリッジストーリーから誰も受賞しないのは違うな!と思ったのでここは無難にローラ・ダン。
Wノミネートしてどっちも受賞できないスカーレット・ヨハンソンがかわいそうだけど、Wノミネートはどちらも受賞しないっていうの割とありがち。

【長編アニメーション賞】

トイ・ストーリー4

いや、てかなんでアナ雪が入ってないの!?
とまあそこは置いといて。
Netflix勢「クロース」「I LOST MY BODY」がとにかくおもしろくて、特に「クロース」はアニメ的なおもしろさ詰まりまくり。「I LOST MY BODY」は実写で表現すると少しグロく見えてしまう"手首の旅"というのをアニメにすることで100点満点の仕上がり。

でも、やはりアニメの歴史はピクサーにあり。トイ・ストーリーにあり。脚本に賛否はあれど、1作目のトイ・ストーリーと比較してこれだけアニメ技術が発展したことに涙が出てくるのでトイ・ストーリー4予想ということにしておきましょう!

【国際映画賞】

「パラサイト」

「パラサイト」が獲らなかったらもうわけわからない笑。

【脚本賞】

「パラサイト」

あの脚本の凄さに勝てる映画は中々ないのでは?
ここもパラサイトに獲って欲しい。
まあ「ナイブズ・アウト」も敵さえいなければめちゃくちゃ獲れそうな作品ではあるけど。残念。

【脚色賞】

「ジョジョ・ラビット」

歴代のマーティン・スコセッシ作品が脚色賞獲ってなくて、トッド・フィリップスは世論的に問題あり。となると「ジョジョ・ラビット」が無難かな。 原作にヒトラー出てこないしね笑。

【衣装賞】

「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」

最近のアカデミー賞の傾向的には、「ジョーカー」や「ジョジョ・ラビット」みたいな割と最近の時代の衣装は獲りにくいので。
ここは「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」に賭けてみようかなと。

【視覚効果賞】

「アベンジャーズ/エンドゲーム」

やった!「フォードVSフェラーリ」が受賞だ!
と思ったらノミネートされてない泣。
去年は「ファーストマン」がCGなしであそこまで!っていう獲得の仕方で逆にアベンジャーズが逃したので。『お金かければここまで出来るぞ!』というのでアベンジャーズが有終の美を飾って欲しい。
「1917」も獲りそうだけど、視覚効果賞まで獲ったらもう獲りすぎだから譲ってください笑。

【ドキュメンタリー賞】

「娘は戦場で生まれた」

Netflixで「アメリカン・ファクトリー」と「ブラジル」は観れるのでぜひ観て欲しいんです。2つとも日本に住んでたら中々分からない世界の情勢が浮き彫りになっているので。
で、「娘は戦場で生まれた。」。監督がアレッポの取材中に恋に落ちて娘が産まれちゃってそこからの5年間っていう『え、監督その状況でやったの?笑』っていう衝撃のドキュメンタリーなんですけど、アレッポの現地の人の声がここまでかというくらい詰まっているらしい(観てないので知らないですけど)、これを世界に届けるべきかなと。

【メイクアップ&ヘアスタイル賞】

「スキャンダル」

「ジョーカー」のメイクアップもお見事ですけど、「スキャンダル」の再現度がとにかくすごいらしい。世界の辻一弘が2度目の受賞か?

【撮影賞】

「1917」

全編ワンカット撮影したのに「1917」が受賞しなかったらもう泣き崩れるでしょカメラマン笑。

【編集賞】

「フォードVSフェラーリ」

作品賞と直結しがちな編集賞。
ただ、「1917」はワンカットだから編集賞違うし…そもそもノミネートされてなかった…。
てことで視覚効果賞にノミネートすらされてなかった「フォードVSフェラーリ」。ほぼCGなしであそこまで圧巻のレースを再現したのを讃えたい。

【美術賞】

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

細部に渡る気配り。あの頃のハリウッドの再現度の高さが恐るべしといった感じ。
動画もぜひ↓

動画

【作曲賞】

「ジョーカー」

専門家じゃないので分からないですけど、「ジョーカー」のBGMの怖さすごかったので…。

【歌曲賞】

「君のため」(byランディ・ニューマン「トイ・ストーリー4」)

まあ今年はヒット曲がそこまでなし…。
アナ雪は前作ほどの完成度じゃないし、対抗するとしたら「ロケットマン」。主演女優賞を獲らないという前提を作れば、「ハリエット」も可能性あり。
まあ純粋に1番好きな曲選びました↓

『君のため』

【音響編集賞】

「1917」

こればっかりは戦争映画が強い。

【録音賞】

「フォードVSフェラーリ」

これも戦争映画が強い…と言いたいところだけど「フォードVSフェラーリ」のエンジン音技術も素人が観たって分かるレベル。おそらくこの2つの一騎打ち。

【短編アニメ賞】

「Hair Love」

まあ単純に言語関係なく短い時間で泣ける。無料で観れるのでぜひ↓

「Hair Love」本編

アルツハイマー病の作家が自身の壊れゆく様子を粘土で表現した「Memorable」もめちゃくちゃおもしろいですけど、短編の強みは「Hair Love」の方が活かせたかなと。

「Memorable」動画

【短編ドキュメンタリー賞】

「不在の記憶」

セウォル号事件を追った韓国のドキュメンタリー映画。
題材カンペキ&「パラサイト」の韓国映画旋風。観てないから何とも言えないけど獲りそう。

【短編実写映画賞】

「Brotherhood」

短編実写映画に関しては日本でほとんど観れないので映画評論家と現地の下馬評サイトに頼るしかない笑。

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