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実家で起こったほんのり怖い怪現象 3【誰かが入ってくる】

実家は山の麓にあり、家の周囲には田んぼと山が広がる田舎です。
うちは江戸時代から続く農家で、子供のころから家というか土地に様々な念のようなものが残っているように感じていました。
そんなに怖い話でもないと思いますが、これまでの経験を晒してみようかと思います。暇潰しにどうぞ。

過去のノートはこちら
→実家で起こったほんのり怖い怪現象1
→実家で起こったほんのり怖い怪現象2

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【誰かが入ってくる】

母屋や納屋の戸口は全て、とても昭和的な引き戸でした。
玄関の戸はちょっと重みのある高級な引き戸でしたが、お勝手口の戸はいかにも廉価版的なアルミサッシの軽い引き戸で、開け閉めすると「ガラガラ」と結構大きい音がします。

そのお勝手口の戸が、誰も出入りしていないのに「ガラガラ」と音をたてるのです。しかも頻繁に。

うちでは、家族もお客さんもみんなお勝手口から出入りしていました。
玄関を使うのはお坊さんが来たときか葬式の時のみで、家の敷地(庭)に入って一番にお勝手口が目に付くので、皆さんお勝手口から入ってくるのです。

そのため、お勝手口で「ガラガラ」と音がすると必ず確認しに行きますが、戸は開いていないし誰もいないのです。

家に一人でいるときも、家族でいる時も、お客さんが来ているときでさえも。

珍しく戸に鍵をかけていても(田舎は無施錠が常)、「ガラガラ」と戸が開く音はしますが、もちろん、戸は開いた形跡がなく鍵がかかっている状態です。

家族はもちろん、遊びに来ていた友人や親せき、お客さんも、この不思議な現象を体験していました。

実家にいた18年間、そんな事は日常茶飯事だったので怖くなかったし「あぁまたか」って思う程度でした。

誰が出入りしてたんだか。

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次回は、「ほんのり」というよりは「ちょっと怖~い」お話でもしようかと。

最後まで読んでくださってありがとうございます! ありがたく頂戴いたします!