スカッピーの聖地巡礼旅~トルコ・カッパドキア編~
第1弾となる今回は、トルコのカッパドキア。
カッパドキアは第67回カンヌ国際映画祭パルム・ドール大賞・国際映画批評家連盟賞を受賞した映画『雪の轍』のロケ地となった場所です。
カッパドキアという雄大な自然の中、洞窟ホテルという閉塞された空間でぶつかり合う人間の感情。
人の暗部を掘り下げながら人を赦すこと、愛することの難しさを考えさせられる作品です。映画では冬のカッパドキアが舞台ですが、今回はGWを利用しての聖地巡礼ということで、雪の解けたカッパドキアへ向かいます。
日本から約11時間。まずはトルコのイスタンブール空港に到着。
カッパドキアへは直行便が出ていないため、イスタンブール空港から1時間半ほどかけてネヴシェヒル空港へ。観光と宿泊の中心となるギョレメへは、バスで40分ほど。
変化する景色を見ていたらあっという間、お目当ての洞窟ホテルに到着。
ギョレメには洞窟を生かした「洞窟ホテル」が数多く存在します。
映画では室内での会話劇を中心に物語が展開されるため、閉塞感を感じることもありますが、実際に訪れた洞窟ホテルはクリーム色の壁にオレンジの光であたたかく安らぎに包まれています。あまりに居心地がよく、宿泊中ぐっすり眠れました。
温かさ溢れる洞窟ホテルの冬に焦点を当て、室内でぎくしゃくした雰囲気を演出するトルコの巨匠 ヌリ・ビルゲ・ジェライン監督の視点に改めて感動します。
素敵な部屋でついつい籠ってしまいがちですが、せっかくのカッパドキアということで外にも繰り出します。
映画でも冒頭からカッパドキアの壮大な景観に目を奪われましたが、本物は想像以上。
圧倒的存在感を見せる岩々は圧巻です。
景観を楽しみながら歩くなかで、あることに気づきました。
不思議な形の岩が多いように思いませんか。キノコのような不思議な岩がとにかく多いのです。
現地の方に聞いたところ、この形には理由があるとのこと。
カッパドキアはトルコのアナトリア高原に広がる奇岩地帯であり、何億年も前に近隣の山の大噴火によって造られました。大噴火の際に積もった火山灰と溶岩ですが、比較的柔らかい火山灰だけが侵食され、キノコのような不思議な岩の地形が残ったということです。
(中に妖精が住む「妖精の煙突」とも言われています)
滞在して分かりましたが、カッパドキアには自然を楽しむアクティビティがたくさん。
バギーやジープで広大な土地を駆け抜けたり、気球で空からカッパドキアの街や自然を楽しむことも。
スカッピーも気球に乗ってきました。
いかがでしたか。スカッピーの聖地巡礼旅。
実際に足を運ぶことで、作品の世界を辿り、新しい感動にも出会い、その体験は人生を彩ります。
今回のトルコ旅もスカッピーの記憶に刻まれることでしょう。
最後に余談ですが、カッパドキアに限らずトルコはとにかく犬や猫が多くいました。
法律で動物の権利が認められており(Animal Right Law)、犬や猫が人間と共存しています。
イスタンブールで生きる7匹の猫を題材にした映画『猫が教えてくれたこと』や、3匹の犬を追った『ストレイ 犬が見た世界』もあるとか。トルコで人に愛され共存する動物たちを見て、スカッピーは次に見る映画も決まったようです。
▼"トルコ"に関連する番組はこちら。https://www.skyperfectv.co.jp/program/search/?q=%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3