明後日から、新年度が始まる。教員の異動も行われ、さまざまな地区や市から人の交流が行われる。要するに、菌も動く。 始めていいのだろうか、という心配と不安しかない。 コロナが流行しだした頃から、「公務員としての行動を」とくぎを刺されてきた。しかし、私たちには生活もあり、買い物にも出かけ、もちろんその中で、不特定多数とすれ違う。今の日本状況下で、絶対にかかっていないと言い切れる人はおそらくいないだろう。もちろん、私もその一人だ。 学校再開がやむを得ないことはよくわかっているし
休校期間中に、卒業式が行われた。全国と同じように、縮小や感染予防ということで、式次第も最低限、そして歌なども禁止という条件で行われた。 練習なしの一発本番。これまで３年間指導してきた生徒は、本当に立派な姿で証書をもらい、卒業式は滞りなく終了した。教職員はもちろん、保護者の方々からも驚きと安堵の声が聞こえた。 教室に戻ると、約２週間ぶりのクラスの雰囲気があった。どれだけ会えなくても、最後の日でも、いつものクラスがあった。通知表や、これまで溜まっていた返却物を配布し、最後の学
