SP RECORDSオンラインストア終了(無期限の休止)のお知らせ

この度、SP RECORDSのオンラインストア(http://sprecords.shop-pro.jp/)を2022年9月末をもって終了させていただきます。

以前からご利用いただいている方はお気付きと思いますが、ここ数年は以前のように精力的に入荷をするモチベーションがない状態でした。
※釣りが楽しすぎてそちらにリソースを注ぎ過ぎている説あり。

それでもちょこちょこはオーダーを頂いておりましたので、ほぼ惰性で続けておりましたが、この度利用しているカートシステムの利用料がすごく上がるということで、これ機に一旦オンラインストアを閉じようと決意しました。

とはいえ、SPレコードリリースをはじめ、まだ在庫はたくさんありますので、また頃合いを見てストア自体は違う形で復活させようとは思っております。最短で釣りのオフシーズンである雪が降る頃かと思いますが、こればかりは私の気分次第なので明言は出来ません。このまま復活しない可能性も無きにしもあらずです。

今思い返せば、このカートシステムを立ち上げたのは2009年。13年ほどお世話になりました。
その間、たくさんの方に注文を頂き、心から感謝申し上げます。たくさんの方に音源を届けられたこと、誇りに思います。

メールオーダー(ディストロ)で、他では誰も入荷していない最高の音源を一本釣りしたり、デッドストックを発掘したりして、みんなに喜んでもらえるのは本当に楽しく、幸せでした。

私の小学生の文集に書いていた「将来の夢は宝くじを当ててCDショップを経営」というのが、宝くじは当たっていませんが、CDショップというよりもレコードも扱っていますが、夢は叶えられたんだなーとしみじみと実感しています。

私の特徴であり強みはレビュー文章とアンテナ感度であるというのは自負しておりますが、アンテナ感度はモチベーションにかなり左右されますし、レビュー文章も本来は「楽しいから」書いていたものですが、いつしか「書かなくちゃ」という脅迫概念に追われていた気がします。今でも「書きたい」時はいくらでも書けますが、無理やり気持ちを起こして書いた文章は自分でも納得はしていません。

私の事なので、急にまた入荷したり、レーベルとしてのリリースを連発したりなどをする可能性もゼロとは言い切れませんが、今回を区切りとして一旦ストアを閉じるという形をとることにします。

ストアを始めた13年前とは、音楽を取り巻く状況もガラッと変わっています。
特にここ最近の音楽を取り巻く環境の変化は目まぐるしいものがあります。
サブスクリプションサービスの台頭、音源を買わないのが多数派の時代。
CDからレコードへの主力商品の変遷。
海外の送料の高騰。加えて社会情勢からの円安。
CDよりレコードであるからこそレコード本体の料金の高騰やレコードは重量があるので送料高騰の影響をモロに受けるという負のスパイラル。
販売価格のインフレ傾向、それに反比例する購入者の懐。
大手ならまだしも、インディペンデントなレコードショップには本当に厳しい情勢であると思います。

そんな中、変わらず走り続けているインディペンデントなレコードショップには、私は心から尊敬の意を示します。

SPレコーズで取り扱いしていたような音源を取り扱っている私の近しいところでは
WATERSLIDE RECORDS
RECORD SHOP BASE
には特に溢れんばかりのリスペクトを送りたいです。

ディスクユニオンなどの大手でもある程度の音源は入荷しますが、やはり大手では入荷しないような音源を輸入して販売してくれるインディペンデントなレコードショップは無くてはならないものです。

仮にそこが無くなってしまったら、どうしても欲しいレコードは個人輸入しないといけなくなり、入荷してされて販売される金額よりもはるかに高い金額でレコードを買わなくてはいけなくなります。
その場合、個人のお金がそのまま国外に出ることになるので、日本経済的にも何もプラスなことが無くなるわけです。
国内総生産からみるとパンクのレコードの経済圏なんて微々たるものですが、プラスとマイナスならプラスの方がよいです。

そんなインディペンデントなレコード屋さんを少しでも長く続けてもらうためにレコード好きな皆さんに心からお願いしたいことを、以前記事を書いていますのでまだ読んでいない方はぜひ読んで頂ければ幸いです。

SPレコーズ自体を終わらせるということではなく、SPレコーズの音源もお取り扱い頂いているレコードショップ、直販ではBandcampでは購入可能ですし、レコードショップから連絡があれば卸します。
取り扱いしていた各種音源も、もし連絡をもらえれば販売します。

「ただオンラインストアを閉じるというだけで大げさ」に思われるかもしれませんが、13年以上当たり前のように寄り添ってきたものなので、私にとっては結構大きな決断なのです。寂しさは拭えません。

一体何歳までパンクロックという音楽を好きでいるのか?
全く想像も出来ませんが、これからも大好きな音楽を好きでい続け、
どんな形でも音楽に関わっているような人生でありたいと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。
一旦、サヨウナラとします。また逢う日まで。
そして、心からお礼申し上げます。これまで本当にありがとうございました。
すごく、すごく楽しかったです。

2022-09 SP RECORDS

SPレコーズ オンラインストアの「ポイント」について



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