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マナブレンドを作ってみてマナんだこと

前回まで3回に分けて、僕らのオリジナルブレンドができるまでのお話を書いてきました。どうでしたか?コーヒー屋さんに置いてあるオリジナルブレンドって割と見ること多いと思うんですけど、どうやって作ってんのかなーとか、どんなこと考えながら作ってんのかなーとか、ちょっとでも見えてたら嬉しいです。

さてマナブレンドを作ってみて、まあ色々考えながら作っていったわけなんですが、その過程でいくつか学んだことがあったので最後にそれを書いていきたいと思います。特に2つのことをとても強く実感したのでそちらの方を。最後までお付き合いください。

①誰かを思い浮かべて作ること

今回初めて自分たちのオリジナルブレンド作成に取り組んだわけですが、もっと言うと自分たちで商品作りをしたもの初めてでした。人生初めての経験だったわけです。そしてその際、「誰かを思い浮かべて作ること」が何かを作る時にとても大切だなと感じました。良くターゲットを明確に、とか5WのうちのWhoに当たる部分とかね、言うじゃないですか。そういう感じといえばそうなんですが、もっと深い感じです。今回のブレンドで言えば実際に飲んでもらいたい人、美味しいと思ってもらいたい人の顔を思い浮かべて作る、みたいなとこまで具体化することです。

僕らは今回個人的に自分の両親や特定の友達の顔を思い浮かべて作りました。特に両親かなーと思います。初めからそれを意識していたわけではなく、マナブレンド のことを考えていると自然と誰かが飲んでいる光景をイメージするようになっていて、その中で自然と両親を思い浮かべていた、みたいな感じでした。普段コーヒーにはミルクを必ず使う、ブラックが苦手な両親にも飲みやすいまろやかさがあるもの、だったりうちの両親だったらこれ酸っぱすぎるかなーとかいった具合です。何か商品を作る時に具体的にターゲット設定して、例えば性別、年齢層や趣味嗜好まで具体化するのが大事、みたいなことあると思うんですけど、誰かを思い浮かべることってそれの究極ですよね。でもそのおかげで具体的なブレンドの味の方向性が固まっていったと思います。

もちろんコーヒー苦手な若い人、とか普段からコーヒー好きな人も唸らせるような美味しさは追求しましたが、その中に本当に飲んで欲しい特定の人をイメージすることはとても大切だと感じました。そうすることでただ美味しいものっていうだけじゃなくて作り手の思いや熱が生まれるんじゃないかな、と思います。100万人の心に響く名曲は誰か一人のためを思って作られている、みたいな言葉聞いたことあるんですけど、それですね。僕ら歌手じゃないですけど。

②完璧に拘らないこと

そして2つ目は「完璧に拘らないこと」です。なんかやろうって思った時とか、やっぱ最初はめちゃめちゃ理想的な光景思い浮かべません?これが実現した暁にはこんな素晴らしい光景が待っているだろう!って想像してワクワクしますよね。それをモチベーションにして行動の原動力にできると思うんですが、実際大概はそれ通りにはいかないですよね。マナブレンドも現時点での満足いくものをYutaroさんと作ったのですが、これからフィードバックと改善を重ねながらもっともっと良くなっていくと思います。いい意味でまだ完成形ではないんですよね。それでも僕らはマナブレンドをポップアップイベントでも出し続けています。つまり何が言いたいかというと、100%の自信が無かったり、100%の出来じゃなかったとしても、始めちゃって大丈夫だなってことです。もちろんマナブレンドに関してはめっちゃいい出来だと自負していますが、まだまだこれからです。マナブレンドを作ってみて、最初から完成形を目指すより大事なことは、その都度修正を加えながら改善し続けることだなーと思いました。そして、これはどんな物事にも当てはまることだとも思いました。このことはこれからも忘れずに大事にしていこうと思っています。

こんな感じです。普段何気なく手に取る商品も色々作り手の思いや表現したいものが詰まってるかもしれません。コーヒーひとつとっても色んな思いやストーリーがあるって考えたら、ちょっと向き合い方変わるかもしれませんね。以上です。こんないろんな思いが詰まったマナブレンド、ポップアップイベントでも出していますし、これからお店をやるときももちろん出し続けることになると思います。ぜひ飲みに来てくださいね。


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Jun and Hitomi