Steamゲーム・いつかは日本語で遊べることを期待しているタイトル
これを書くきっかけになったのは、とあるSteamゲームに関する情報。
Kentucky Route Zero
とある田舎町を舞台にしたADV。プレイヤーは「家具の配達人」という職業の元、町の様々な場所で人々と出会い話していくうちに、不思議な出来事を体験する、というもの。
本作は2013年の発売当初からストーリーが未完のままだったが、今回、完結編の追加と日本語対応を含めたローカライズ完了を告げる情報が飛び込んできた。
⇒Steamコミュニティ:Act V Will be Released on January 28th
発売から、実に7年越しの完成。
私はこのゲームを2017年に購入したが、会話が理解できなかったのでプレイを断念した。だから私にとって3年越しの念願でもある。
でも本作に限らず、今回のような日が来るのを密かに待っているタイトルは色々とあるので、私にとって、
日本語対応を期待しているタイトル
を思い付くままに書いてみたいと思う。
【Category 1】-完結すれば日本語化?
私が日本語化を最も希望するタイトルは、
The Fall
未知の惑星で、飛行士が瀕死の重体に陥る。プレイヤーは、彼が着ている「AI機能を持ったスーツ」、惑星を探索して謎を解きながら、救助する方法を探していくADV。かなりダークでディープなSFの世界が魅力。
本作は、有志(ゲーム制作者とは別の人達)によるパッチが配布されている。方法について、詳しく書かれたブログを紹介すると、
⇒『The Fall』日本語化(分かりやすく解説、UnityEX使用): JJ PCゲームラボ
私も、これのおかげでゲームを最後まで楽しむことができた。
The Fall Part 2: Unbound
『The Fall』の続編となるが、こちらはMODによる日本語化もされていない。
では、公式対応の可能性はあるか?について、Game*Sparkのインタビュー記事で書かれていた。
⇒SFアドベンチャー『The Fall Part 2: Unbound』インタビュー
この記事を引用すると、
まだ『The Fall』は日本語にローカライズされていないのですが、実現に向けて真剣に取り掛かりたいとは思っています。3作目が完成しシリーズが完結した際に、しっかりとした翻訳で3部作スペシャルエディションとして日本でリリースできるかもしれません。
と、あくまで「3作目が完成したら日本語化できるかも」という話だが、楽しみにしたいところではある。
【Category 2】-日本語未対応、ただしSteamのみ
次に挙げるタイトルは、日本語ローカライズはされている。
Guacamelee! Gold Edition
メキシコのレスラーが覆面をかぶって暴れ回る、メトロイドヴァニアタイプのアクションADV。ゲームの中の随所に、過去ゲームのパロディがちりばめられているなど、遊びの要素が満載。
本作は『覆面闘士』というタイトルで、日本語ローカライズされたものがPS3とPS Vita向けに発売されている。
日本語で遊びたければこれを買えってこと。
Guacamelee! 2
『Guacamelee!』は続編も発売されていて、Steamだけでなくマイクロソフトから『覆面闘士2』のタイトルで発売されているが、いずれも日本語に対応していない。
⇒覆面闘士 マスクド・ウォリアーズ 2 - 試練の場 - Microsoft Store
これも、PS4などで日本語版が発売されることを期待するしかないようだ。
他に、私が好きな作品の中から、ゲーム機で日本語化されているタイトルを挙げると、
The Way
近未来を舞台にしたADV。主人公は、亡くなった妻の遺体を墓場から掘り起こして、「他の惑星に連れて行って生き返らせる」という強行に出る。
⇒Nintendo Switch『ザ・ウェイ ~トワの誓い~』
日本語ローカライズ版は、Nintendo Switchで発売中。
SteamWorld Heist
過去に『SteamWorld Dig』『SteamWorld Dig 2』を発売した、スエーデンのデベロッパー「Image & Form Games」による、スチームワールドシリーズ第3弾。
前作は地底を舞台にしたアクションADVだったが、今回は宇宙を舞台にしたストラテジータイプのゲームとなっている。
⇒Nintendo Switch『スチームワールドハイスト』
日本語ローカライズ版は、Nintendo Switchで発売中。
VVVVVV
80年代のPC、IBM PS/2を再現したアクションADV。ボタンで重力が反転して「上に落ちる」特性を使い、広大なマップを探索する。
⇒Nintendo Switch『VVVVVV』
日本語ローカライズ版は、Nintendo Switchで発売中。
The Swapper
未知の惑星を探検していく、映画『エイリアン』のような世界が描かれるが、実はパズルゲーム。広大なマップの探索、SFホラーを思わせる世界、各部屋で解法を考えるパズルを味わう。
私は本作をクリアしたが、セリフを読めなかったおかげでストーリーを十分に理解できず、悔しい思いをした。
ただ、本作はPS3・Vita・4向けに配信されていて、
⇒PlayStation Store:The Swapper
ここに「本コンテンツは日本語ローカライズ対応予定」と書いているが、すでに対応したという情報も見られるので、買おうか迷っている。
(2020/12/27追記)
後にPS4版を購入したら、日本語ローカライズされていた。
クリアしたら何か書くかも知れない。
【Category 3】-日本語化希望タイトル
更に、私が思う「日本語化希望タイトル」をざっと挙げてみる。発売から数年経過しているとかデベロッパーはもう製作していないので無理とか、現実的な話は無視する。
ただし、現在は言葉が分からないため、これらの多くは序盤しかプレイしていないことをご了承願いたい。
Lili: Child of Geos - Complete Edition
LiLiという女の子が南の島を冒険する、3DタイプのアクションADV。ファンタジックな世界とキャラクター、主人公はメガネっ娘(重要)など、映像が魅力的だ。
また本作は、もともとiOS向けのゲームをPCに移植したもの。それに関するGame*Sparkの記事が、
⇒iOS向けADV『Lili: Child of Geos』がSteamでのPC版リリースを発表
だが、iOS版も日本語化されていないと思われる。
Magicmaker
魔法を駆使して敵を倒し進んでいくアクションADVだが。魔法の組み合わせが豊富で、それを取得して成長していくのが魅力らしい。
だが、まず翻訳して内容を理解しながら魔法の生成方法を覚えないといけないので、二の足を踏んでいる。
また、Steamコミュニティには、魔法を日本語で解説している方もいる。
興味のある方はご参考に。
Sunset
アート色の強いゲームを製作してきた、ベルギーのデベロッパー『Tale of Tales』による作品。
プレイヤーは家政婦として、毎日「Sunset(夕暮れ)」時の1時間のみ、依頼主の住む高級マンションの部屋で仕事をこなしいく。
内容は本当に「仕事をする」だけのもので、進行やクリアの概念がほとんど感じられない。でも、日を追うごとに部屋が変化して、姿を見せない依頼主の人物像を感じ取り、空間を味わうことができる。それが本作の魅力だと思う。
Tale of Talesはこれまでも、ゲームとは少し違った「味わう」作品を作ることで定評があった。
ちなみに私購入当初、言葉が分からないまま6時間ほど、本当に延々とプレイして、Steamでレビューを書いている。
⇒Steam:Spread Bomb『Sunset』レビュー
ここから先は、リンクのみ掲載するが、
Boss 101
パワフルなドット絵が印象的な横STG。武器を購入して装備・強化できるようで面白そうだが、その反面、システムを理解しないとプレイできないのが悔しい。
日本語ローカライズについては、制作者がSteamコミュニティの掲示板
⇒Boss 101 F.A.Q. [Read this for solutions]
ここで「翻訳者の確保と方法を得れば可能」という趣旨のことを書いている。
Qora
ドット絵とファンタジックな世界が特徴的なアクションADVと言ったところだが、会話が理解できなかったので悔しい思いをしている。
Three Fourths Home: Extended Edition
文字を主体にしたビジュアルノベルといった雰囲気。
Journal
ゲームの世界が「絵本」で、その中でプレイヤーは言葉を選択すると、ストーリーが作られていく。
【Category 4】-整いつつある翻訳環境
今挙げた中で、私は『Guacamelee!』『VVVVVV』『The Swapper』をクリアまでプレイした。十分に楽しむことはできたが、ストーリーが十分に理解できなかったので悔しい思いをしている。
結局、日本語ローカライズを期待するの理由は、どれも「言葉が重要なゲーム」だから。
その中で、日本語化されていないが、会話を理解しながらクリアまでプレイしたゲームがある。
BOOR
白・黒・赤のみで描かれたシンプルな映像のアクションパズル。プレイヤーは「分身」という能力を使って各ステージを突破していく。映像・アクション・パズル・ストーリーと、多くの要素が程良くブレンドされた「あっさり薄味の美味しい」ゲーム。
本作はアクションゲームなので会話を理解しなくても楽しめるが、ストーリーも魅力の一つなので、会話は全てスマートフォンの『Google翻訳』アプリのカメラ機能を使って、全ての会話を理解しながら進めていた。
ここに挙げたゲームの多くは、まだGoogle翻訳にカメラ機能が搭載されていなかった時期にプレイしたので、結構苦労していた。
そのことをブログに書いていたので掲載すると、
⇒海外PCゲームの字幕を翻訳・PC編: Blog - 19XX
⇒海外PCゲームの字幕を翻訳・iOS編: Blog - 19XX
今は翻訳が容易になってきたおかげで、ある程度は楽しむことができる。いい時代になったとは思うが、これを使うのも、結構な時間とエネルギーが必要になる。
これらのゲームも、いずれ対応してくれたら嬉しい。
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