見出し画像

テクノファームけいはんな|京都から世界に挑む次世代工場

こんにちは!スプレッドnote編集部です。
私たちは創業の地、京都で2つの植物工場を運営しています。
植物工場のこと、よく知らない!という方はこちらの記事をご覧ください。仕組みについて説明しています。

「亀岡プラント」についてはコチラ

今回は第二工場である「テクノファームけいはんな」をご紹介します!


イノベーションの街・けいはんな


2018年に出荷を開始した「テクノファームけいはんな」は、京都府木津川市の「けいはんな学研都市」というエリアに位置しています。ここは行政や企業の研究所などが多く立ち並び、官民をあげて次世代に向けたイノベーション創出に努めている街。海外メディアでは「日本のシリコンバレー」と表現されることも。誇らしい!
ちなみにテクノファームけいはんなの両隣には、某企業2社のデータセンターがあります。食料を供給する工場としては安定した地盤に建っているというのもポイントです。さらに向かい側には閑静な住宅街が広がっているという、なんともユニークな立地。研究施設、データセンター、住宅街の狭間で野菜を作るなんて、なんだか面白くないですか?

テクノファームけいはんな_外観

けいはんなの街並みにマッチするシックな佇まい

What’s Techno Farm?


工場名に入っている「テクノファーム」というのは、スプレッドが開発した次世代型の植物工場システム『Techno Farm™』のこと。
亀岡プラントの運営が軌道に乗り、今後は工場を日本国内だけでなく世界に広げてあらゆる地域で貢献したいと思っていました。その時、未来の世界で求められる植物工場は何かと考えました。
行きついたのが「もっと働く人や環境にやさしい工場」でした。そこで開発したのが『Techno Farm™』です。栽培工程の自動化、水のリサイクル技術、より高度な環境制御技術、進化したLED照明などなど、様々な新技術の融合体です。2016年には革新的な技術に贈られるアメリカのエジソン賞を受賞しました。そしてこの『Techno Farm™』を導入した第一工場がテクノファームけいはんな、ということです。
テクノファームけいはんなは、私たちの世界に向けた挑戦のスタートなのです。

さらに、生産能力も1日3万株にアップしました。またもや想像のつかない数字。大規模生産はこの工場でも継承、いやむしろ増強されています。


ノウハウを生かした新技術たち

テクノファームけいはんな_栽培棟内1

どどーん。どうですか、こちらが栽培室内部です。栽培棚に沿って走る大きなクレーンがあるのをおわかりですか?こちらが最大の特徴である自動化のひとつ。従来は手作業でパネルの移動や搬送をしていましたが、ここではこのスタッカークレーンが担っています。大規模の植物工場での導入は世界初!。
メインの栽培では人手が要らないため、栽培棚を下から上までズドンと建てています。14段の栽培棚がそびえたつ風景はまさに圧巻でございます。写真じゃ迫力が十分伝わらないのが悔しい。

自動化や先進技術、さらに大規模での生産技術の全てが、亀岡プラントのノウハウを基に作られています。特に、温度や湿度などの栽培環境のコントロールという要の部分をより進化させていて、区切りの無い大空間でも安定してレタスを作ることができます。

稼働から2年足らずの2020年秋には、稼働率が99%に到達。亀岡プラントでは安定稼働まで実に6年かかっていたのです。比べてみると立ち上がりの早さを実感していただけると思います。(稼働率とは、最大生産株数に対して実際に生産した株数の割合のこと)

異例のスピードでの安定稼働を可能にした背景には、前述した自動化などの新しい技術だけでなく、日々の細かな作業オペレーションの「カイゼン」が欠かせません。そのノウハウとそれを実行する人たちこそ、私たちの強みです!


『Techno Farm™』は進化をやめない


けいはんなは、スプレッドにとってIT技術や、栽培方法を模索する開発の場でもあるんです。
IoTを活用することでこれまでマニュアルだった栽培データ管理が効率化します。さらに栽培環境を最適化するAIを開発して、今後拠点が増えたとしてもすぐに適切な環境に整えることを目指しています。
また様々な品種バラエティや、効率的に育てる栽培方式などの研究が活発に行われていて、IT、研究それぞれに専門知識を持ったメンバーが在籍しています。中にはとんでもなくディープな分野のエキスパートもいるような、面白いメンバー揃いです。

画像4

ラボにて日々研究に没頭。大人の事情で詳しく話せないのが残念!!!


パートナーさんたちと歩む次のステップ


『Techno Farm™』は、植物工場を日本そして世界に展開するために開発したシステム。私たちは想いを共有するパートナー企業さんと協力することで、スピード感を持って農業の課題を解決できると考えました。
そのパートナーシップ第一号が、エネオスグループのJリーフさんによる「テクノファーム成田」。千葉県芝山町にて現在鋭意準備中です。
また、詳しくはまだお話しできませんが、海外への展開も少しずつ前に進んでいます。京都から始まった挑戦が、西へ東へ、そして海の向こう側へと広がっています。

画像4


テクノファーム成田の完成予想図

以上、テクノファームけいはんなのご紹介でした。『Techno Farm™』で取り入れた新技術のことや、テクノファームけいはんな自慢の見学スペースに関する記事も配信予定ですので、またご覧ください!

コチラのサイトにも、『Techno Farm™』の技術やテクノファームけいはんなのことを紹介しています!ご興味あればぜひ!

www.technofarm.com