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アーティストなら知っておきたいYouTube・YouTube Musicの機能

音楽配信ストアにはそれぞれ独自の特徴があります。
sprayerでは、アーティストの楽曲を個性豊かな40以上の配信ストアへ提供しています。
その中でもYouTube Musicは、動画サイトYouTubeと連携しており、他のサービスにはない独自の機能や仕組みが数多く備わっています。

本記事では、YouTubeおよびYouTube Musicに焦点を当て、アーティストが知っておきたい機能についてわかりやすく解説します。


YouTube Musicとは

YouTube Musicは、Googleが提供する音楽配信サービスで、動画投稿サイトYouTubeと連携した独自の特徴を備えています。広告付きで利用できる無料プランに加え、月額制のYouTube Music Premium、さらにYouTube全体の広告を非表示にするYouTube PremiumにもYouTube Music Premiumの機能が含まれています。

楽曲のストリーミングにとどまらず、YouTubeの動画ライブラリと連携してミュージックビデオやライブ映像も視聴可能です。また、公式音源だけでなくカバー曲やファンメイドのリミックスも楽しめるため、一般的な音楽ストリーミングサービスとは異なる幅広い音楽体験ができる点が大きな魅力です。

アーティストなら知っておきたいYouTube・YouTube Musicの機能

■アートトラック

アートトラックとは、アーティストがリリースした音源を、YouTubeが自動的に動画として公開する、公式の音楽動画です。

ミュージックビデオを全楽曲用意するのはお金も労力もかかり、とても大変です。
ですが、世界最大の動画プラットフォームであるYouTube上に音源がないのはもったいないですよね。
そこで、YouTube Musicでリリースされた公式の音源に関して、アーティストやレーベルがその音源の動画をわざわざ用意しなくても、YouTubeが自動的に動画化して公開してくれるという便利機能がこのアートトラックです。

sprayerでは、配信申請時にYouTube Musicを選択すれば、配信開始日に自動でこのアートトラックも生成されます。

YouTube上で見えるアートトラック動画の再生回数は、YouTube Musicのトラックの再生回数とリンクしており、アートトラックが再生された際の収益はYouTube Musicの収益として、sprayerなどの配信事業者からアーティストやレーベルに支払われます。

アートトラックが別のアーティストのトピックチャンネルに紐づく場合や、「Release」というトピックチャンネルに紐づいている場合がございます。
その際はsprayerのお問い合わせページまでご連絡ください。


■OAC(Official Artist Channel:公式アーティストチャンネル)

OAC(Official Artist Channel:公式アーティストチャンネル)とはアーティスト専用の公式チャンネルのことで、アーティストが持つ公式のYouTubeチャンネルに対し、YouTubeが公式に認定して付与するものです。

OACの例:チャンネル名の横に♪マークがつくのが特徴です

前章にて解説したアートトラック動画は、「アーティスト名-トピック」という名称の「トピックチャンネル」内の動画としてYouTubeに登録されます。

トピックチャンネルの例:アートトラックだけが並んでいます

YouTubeチャンネルをOAC化することで、この「トピックチャンネル」に掲載されているアートトラックをご自身のチャンネルに集約することができ
さらにトピックチャンネルとご自身のチャンネル登録者数が統合されます。

チャンネルのOAC化を申請する方法については、以下のページをご確認ください

▼OAC化のメリット

  • 公式マーク「♪」がアーティスト名の横に付き、公式である事が一目瞭然になります

  • チャンネルがYouTubeの検索でヒットしやすくなります

  • 楽曲のアナリティクス機能などYouTube上で便利な追加機能が使えるようになります

  • YouTube、YouTube Musicアーティストページのカスタマイズ(アーティスト写真の変更など)ができるようになります

  • 運用しているチャンネルとトピックチャンネルの登録者数が統合されます

また、OAC化が完了し、ご自身のチャンネルで公開されているミュージックビデオとアートトラックで音源の一致が確認されると、以下のように楽曲リスト上でミュージックビデオが優先して表示されます。

ミュージックビデオとアートトラック統合の例

YouTube側でミュージックビデオとアートトラックの音源の一致を確認の上、自動的に表示されます。
また、このように一致が確認されるとYouTubeだけでなく、YouTube Music上でもミュージックビデオを楽しめるようになります。

稀に一致されないケースや、一致するべきでない動画と一致してしまう現象が発生してしまった際はsprayerのお問い合わせページまでご連絡ください。


■YouTube コンテンツID

YouTube コンテンツID(以下、「コンテンツID」)とは、あなたの音源がYouTube上で無断使用された際に、自動で発見し管理できるシステムです。
コンテンツIDの管理は通常、sprayerなど配信事業者が行います。

あなたの音源が無断でYouTube上の他のチャンネルで使用され、そのチャンネルが動画で広告収益をあげていたとして、本来は当然ながら、その音源の権利を持つあなたに収益は支払われるべきです。

ですので、勝手に使用されていた場合にYouTube側でそれを検知し、その動画で発生した広告収益をしっかりと権利者であるレーベルやアーティストに還元する仕組みがYouTube上には整っています。

sprayerでは、配信先として「YouTube コンテンツID」を選択すると、YouTubeから提供されたシステムにてコンテンツIDを管理の上、動画上で音源が使用されていることを確認した際は、その動画で発生した広告収益をsprayerからアーティストやレーベルに還元する仕組みをとっています。

配信ストアで「YouTube コンテンツID」を選択すれば登録されます

音源の波形を読み込むことになるので、ループ音源やライセンス素材を使用したものやバージョン違いの楽曲など、他の類似曲とヒットしかねない楽曲に関してはコンテンツIDに登録されないようになっています。
詳しくは以下のページをご覧ください。

こちらのページに記載の通り、バージョン情報が入力されている楽曲は原則コンテンツIDへの登録を不可としておりますが、リミックス楽曲やスピードアップ、スローダウンといったバージョンに該当する場合、例外的にコンテンツIDへの登録を許可しております。
そういったケースにおいてコンテンツIDへの登録を希望する方用に、sprayerではコンテンツID申告欄を設けております。
楽曲登録のバージョン情報入力欄の下に設けておりますので、ご希望の方はチェックボックスに入力の上、ご申告ください。

申告欄のチェックボックスを入力すると、申告理由を選択するプルダウンが出てきます

まとめ

本記事では、YouTubeとYouTube Musicの機能を紹介し、アーティストが知っておくべきポイントを解説しました。
アートトラックやOAC、コンテンツIDなどの機能を活用することで、楽曲の露出や収益化が効果的に図れるだけでなく、公式なチャンネルとしての信頼も強化できます。

YouTubeのプラットフォームを最大限に活用し、アーティスト活動を充実させていきましょう!


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