【今週のリフレクション】ハートドリブン(塩田元規氏)

今週は塩田元規さん著「ハートドリブン」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.技術進化で安心、安全、便利さが満たされて、人は感情報酬を求めている。購買行動は哲学・信念の自己表現となり、人は不合理に意思決定をするようになる。これは、成熟期に起こる多様化でもある。ドラクエではなくマイクラの世界観。同時に透明性が加速し、DoingからBeingが見透かされる時代にもなっている。つまり、合理・論理など目に見えるものが中心の時代から、感情・ハートが中心の感情価値が大切な時代になってきた。一人ひとりが自分らしくハートに従って生き、正解がなくなり、多様な生き方をお互いに認め合えて、みんなの人生がカラフルに輝くハートドリブンな時代が到来している。

2.ハートドリブンとは、自分の内側のハートを原動力に活動すること。内側の感動や感情にはリソースに制限がない。子供の時に感じていて、大人になって忘れてしまった感情を鍵に心の扉を開くこと。自分の内側にある正解に向き合うには不安や恐れがあり、ハートに従うのは簡単じゃない。しかし、感情を丁寧に扱うと自分の内側が成長、進化する。人は自分の内側の世界を相手に投影する。誰かと感情を分かち合うと自分の感情につながる。内側の進化は無駄が大好き。無駄、無価値、無邪気な時間の余白が大切。遠回りも悪くない。道中を楽しもう。

3.リーダーは責任感と成果へのプレッシャーで大切なものを忘れてしまいがち。気付かないうちに人の期待に応えようと行動が変わってしまう。誰かの期待は自分にとっての真実じゃない。偽ダイヤは探さない。自分が大切だと思う人が関心を示さなくても、本当に手に入れたいと思うか?深呼吸して感情に目を向けることが大切。思考は簡単に嘘をつく。観念をもとにしているメンタルモデルというモンスターは、可能性を制限する。自分の観念や思い込みに気付き、ブレずに自分の根っことつながり続けられるかがポイント。人生の目的は何かを手に入れることじゃない。自分自身の器と可能性を広げていくこと。

この本を読んで印象に残ったフレーズは「子供の時に感じていて、大人になって忘れてしまった感情を鍵に心の扉を開くこと」です。

私が大好きな映画の1つ、スターウォーズで「フォース」という概念があります。一言で言うと“直感”で、この本で言うとハートドリブンです。自分の感情に従うというのは一見すると簡単ですが、意外と実行するのは難しいと感じる人が多いのではないでしょうか?それはなぜでしょうか?

それは「我儘を言わず、他人を尊重しましょう」という教育の拡大解釈によるところかや大きいと思います。日本では“沈黙は金、雄弁は銀”とされており、ともすると自己主張することは場合によっては“品がない”という風潮があるように感じます。

そんな風土で育つと、相手の気持ちを尊重するあまり、自分の気持ちが置いてけぼりになるケースがあるかもしれません。そして、他人を尊重するからこそ、自分の感情を出すよりも誰もが合理的に納得できるロジックを重視してしまうようになってしまうように感じます。

しかし、それでいいのでしょうか? 

今後の未来が不確かな時代には、他人でなく、自分自身にコミットすることが大切だと思います。自分自身にコミットをするには、自分の感情に素直になることが大切だとだと思います。だからこそ、自分の感情と向き合うこと、受け入れることが前提になります。

自分の感情を素直になること=脱パン(心のパンツを脱ぐ)には練習が必要です。安全安心の場合で脱パンする練習が必要です。簡単なようで難しいプロセスだと思っています。着実に、少しずつパンツを脱いでいくしかないと思っています。

子供の頃のように感じたことを率直に表現できること、周りを気にせず心のパンツを脱げること、自分の感情に素直に自己一致できること。とても難しいことですが、1歩ずつ心の鎧を脱いでいきたいと感じました。

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