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今週のリフレクション【ほっこり(伊藤裕氏)】

今週は、伊藤裕さん著「ほっこり」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.自分らしく生きるのは、ほんとうはとても疲れる。「ほっこり」が医学的にも幸せの根源。脳が体に指示を出すのではなく、体が先に動いて、少し遅れて脳が追認している。体は常に良い状態を続けようとしている。考えすぎる脳を休めて、静かに体の声を聴く。ほっこり活動=ほっ活のメカニズムは①頭を空っぽにする、②五感を取り戻す、③非日常を味わい心を解き放つ、④自然の中に溶け込む、⑤つながりを感じる。

2.①頭を空っぽにする。無心になってオーバーワーク気味の脳を休める。睡眠と同じ脳の状態にして、掃除や整理整頓をする。ぼんやり、全身を一定のリズムに乗せる。洗濯機を眺める、落ち葉を掃く、卵の殻をむく。②五感を取り戻す。体の感覚に意識を向ける。ギャップを起こしたり、自分のそばにあってやんわり自分を包んでいるものに触れる。入浴して深呼吸、空腹でご飯、土に触れる、アロマをかぐ。

3.③非日常を味わい、心を解き放つ。ワクワクドキドキを感じる。やらされでは感じられない。ほんの小さな達成感。ハンモック、民族料理、隣の雑談、ひとりキャンプ。④自然の中に溶け込む。自然に抱かれ、小っちゃくなって安心する。ここにいたらそれだけで大丈夫。雨音を聴く、風に吹かれる、川を見つめる、星をながめる。⑤つながりを感じる。いとおしい気持ちがサステナブルな幸福感につながる。ペットをかわいがる、植物を育てる、ありがとう、推しを応援する、プレゼントをする。

趣味で登山をしていますが、五感を取り戻すことは本当に大切だと思っています。日常生活でたくさん持っている荷物を、一旦ヨコに置いてみる。山は1泊以上の行程になると、電波が届かないことが多く、デジタルデバイスから解放される意味でも効果的だと感じています。荷物を置いて、最後に自分の中に残るのはどんな感覚や気持ちなのか。それを思い出すことは豊かな人生でとても大切なことだと思います。

まずは、書籍にもある通り「一定のリズム」は最初のキーワードだと思います。マインドフルネス瞑想の呼吸、ランニングの足の運び、登山の動き。意識しなくても一定のリズムを「身体が勝手に刻み続ける」と、頭が空っぽになる=たくさんの荷物をヨコに置くことができるような気がします。身体を動かす意味は、こんなところにもあるのかもしれません。これが、五感を開く儀式のように感じます。

そして、頭が空っぽになると、ようやく周囲のことを観察する余裕が出てきます。どんなものが見えて、何のにおいがして、地面はどんな感触なのか。ゆっくり観察してみると「新しいもの」が必ず見つかります。何度も山に登っても、同じ景色に出会うことは絶対にありません。それが仮に家の近所だとしても「新しいものはなにか?」という問いを持って五感に意識を向けるのがちょっとしたコツなのかもしれません。

先日、ディズニーシーでソアリンという大人気のアトラクションに乗ってきました。さまざまな自然の風景と風景に合ったにおいが楽しめる素敵なアトラクションでした。もしかしたら、みんな五感を開いてほっこりする体験を求めているのかもしれないな、と思った週末でした。

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