【今週のリフレクション】医者が教えるサウナの教科書(加藤容崇氏)

最近、サウナーという言葉を頻繁に聞くようになったので、加藤容崇さん著「医者が教えるサウナの教科書」を振り返ります。要点をザックリ3点でまとめると・・

1.サウナは最も効率的に、瞬時に脳と体を「ととのえる」ことができる健康法。努力不要、才能不要でリーズナブルに脳をOFFにすることができる。サウナは非日常的な危機的状況のため、環境適応をするために余計なことを考えられない。サウナ→水風呂→外気浴の目まぐるしい変化が効果を生む。女性は自律神経の反応性が大きいので特に効果が大きい。また、サウナは人との距離を縮めるソーシャルコミュニケーションでもある。

2. 具体的な効果は8個。①DMNの消費量が減り、脳の疲れがとれる。②α波が正常化して、集中力がUP。③脳の感覚領域が活動し、ひらめきが舞い降りる。④自律神経が鍛えられ、感情がコントロールできる。⑤リラックス効果と覚醒効果の両面があり、睡眠がコントロールできる。⑥感覚が敏感になり、ゾーンに入りやすい。⑦血流増加や脳の代謝物質回収により、アルツハイマー・認知症・うつ病・高血圧の予防になる。免疫力も上がる。⑧HSPにより細胞が修復し、代謝が上がってやせ体質になる。

3.サウナ→水風呂→外気浴を3〜4セット。リラックスできる状態でサウナに入り、なるべくヒーターから遠い下段にあぐらで座り、心拍数が2倍になったら出る。ぬるい水シャワーで体を慣らし、息を大きく吸って吐きながら水風呂に入る。浮遊の姿勢になり、脈が平常時に戻ったら出る(1分目安)。外気浴は座るか横になり、足の末端が少し冷たく感じたら終了(5〜10分)。アドレナリンが残り、副交感神経が優位になる真の「ととのいタイム」は2分なので、水風呂→外気浴は速やかに。眠気を飛ばしたい場合は1〜2セット。リラックスしたい場合は3セット〜。

「ととのう」という言葉をあちらこちらで耳にしていましたが、スポーツでよく言われるゾーンやフローに近い状態だと解釈できてスッキリしました。そして、この本にある「アドレナリンが体内に残りながら副交感神経が優位になった状態」という表現に膝を打ちました。

シンプルに言うと、興奮とリラックスが同居するのが「ととのう」状態のようです。そのためには、まずは興奮して、アドレナリンがなくなる前に一気にリラックスするプロセスが必要だと理解しました。サウナの場合は、水風呂と外気浴でこれを実現しているようです。

ここから、これからの働き方では交感神経(覚醒)と副交感神経(リラックス)がキーワードになると感じました。beforeコロナでは、通勤等によって自然に交感神経が活性化していました。しかし、withコロナではリモートワークの環境になり、自然には交感神経は活性化せず、場合によっては副交感神経が優位のまま(少しぼーっとしながら)仕事に入る場合もあるように思います。

だからこそ、afterコロナの働き方として、交感神経と副交感神経のどちらが優位なのか?入れ替えるにはどんなアクションが必要なのか?というリテラシーを持つことも必要だ、と感じた週末でした。1日も早くサウナに入ってととのえることができる日常が戻ることを、自宅待機しながら心より祈念しております。

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