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今週のリフレクション【採用の強い会社は何をしているか(青田努)】

今週は、青田努さん著「採用の強い会社は何をしているか」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・

1.人事にとって重要な問いは、①事業特性、②組織能力、③人事施策。採用活動は「出会う」「見立てる」「結ばれる」の3ステップ。メディアで出会うには、①Attention(チャネル/振り向かせ/拡散しやすさ)、②Attract(ベネフィット/エビデンス/差別化)、③Apply(不安払拭/ウェルカム感/負荷調整)の9つの要素が重要。エージェント採用では、①クロージング支援、②連携スピード、③リトライの姿勢が重要。

2.リファラル採用は、①制度を周知徹底、②定期的にリマインド、③インセンティブを強化、④活動しやすく、⑤魅力を伝わりやすく、⑥紹介側の安心感を高め、⑦求人案件の理解を深める、がポイント。「見立てる」では、①何を見立てるか(業務・カルチャー/人材要件/期待行動)、②どう見立てるか(人材要件に適した選考方法)、③誰が見立てるか(言葉/自己開示/疑問/バイアス/質問)がポイント。

3.「結ばれる」ために、7つの失敗に注意。①仕掛けが遅い(→序盤から仕掛ける)②情報が浅い(→企業名/気持ちのウェイト/魅力/不安・懸念)、③技術が拙い(→納得/感動/タイミング/戦略的かけひき/安心)、④内定が軽い(→理解度/本音感/真摯さ/特別感/期待感)、⑤スタンスが狡い(→ポジティブトーク)、⑥戦略が荒い(→ジャーニーマップ)、⑦チームが弱い(→フォロワー/モチベーター/インパクター/クローザー)。

新卒面接をしていて思うことがあります。それは、面接官は「敵」ではないということです。

就職活動をしている学生さんと面接以外の場面で話していると、面接官は自分を選別する敵であり、落とされないためにどんな武装をすればいいか、を必死に考えているように感じます。

書籍にもある通り、採用は企業側から見れば「結ばれる」ためのプロセスです。出会い、『お互いに』見極めて、結ばれます。つまり、企業が見極めているのは「自社にマッチするか」です。能力<マッチングです。面接を能力を見極められる場、と考えると一方にジャッジされる場に見えてくると思います。しかし、見極めているのは自社にマッチするか?なので、逆に学生も自分にマッチするか?を見極めることが健全だと思います。

選考結果が不合格だったとしても、それは能力が否定されたわけではなく、単純に企業と自分が合わなかっただけ。だから、就職活動で最初にやるべきことは自分のことをよく知ることです。自分は何が好きで、何が得意なのか。何をしている時に時間を忘れてしまうのか?これを言語化して、広く使えるように抽象度をあげることです。

日本語には7,000語の動詞があるそうです。強みは動詞の数だけありますから、自分に強みがないなんてことは絶対にありません。そこをしっかり言語化してから、自分に合う企業を探す。当たり前ですが、この順番が大切です。ネームバリューのある企業に行きたいから、その企業が求める人物像に合わせて自分の経験を編集するのは、自己分析ではないと思います。

自己分析は自分と向き合うことであり、簡単ではありません。学生時代に100%完了するものではなく、働きながらアップデートしていくものだと思います。ただ、最初のタイミングで仮説があるかないかは大きな違いになるのではないかと、私は思います。

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