【今週のリフレクション】自問力のリーダーシップ(鎌田英治氏)

今週は、著者の鎌田英治さんのセミナーに参加したので著者「自問力のリーダーシップ」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.リーダーとして必要な行動要件は、①高く多様な視点で時流と掴み、動画イメージの湧くビジョン打ち出し、関係者で背景から握ること。②所信を打ち出し、深く・広く・正確に伝え、不測の事態に備えること。③資源調達と役割分担を行い、率先垂範と当事者意識の問いかけで実行を支援し、判断の原則(デョシプリン)を持ち、迅速かつ毅然とした決断をすること。④学び合う風土を作り、知の創出・形式知化・横展開における協働を促し、変わること(=成長)を求め、揺さぶる質問をすること。

2.リーダーとして必要な気構えは、①自己責任(=当事者意識)に根付く、強い使命感と周囲に伝播する情熱。②甘い自己満足を捨て、責任感の裏にある傲慢さを冷静に認識し律する姿勢。③自分の心の内側にある見栄に邪魔されず、謙虚に学び続け自立する真のプロフェッショナル意識。

3.組織の成長はリーダーの器で決まる。リーダーとしての次元を高めるために、自ら問いを立て内省する自問力が必要。そして、そのプロセスを能動的に楽しみながら、他人から学ぶという態度を克服することを目指したい。気構えを自問する問いは、①真心を持って誠実に人や事にあたっているか。②リーダーとしてふさわしい言動をとり、言行を一致させているか。③強い精神力をもって立ち向かうべきものに立ち向かっているか、逃げていないか。④課題を乗り越えるべく骨を折り、本気で汗をかいているか。⑤怠けず、小事を疎かにしていないか。

昨今の新型コロナウイルス対策を重ねて考えると、改めてリーダーシップとは不透明な環境の中で「矛盾に対する胆力」を持って構想をつくり、「不動心」を持ってタフな判断を行い、「言語化能力」を持って意思決定を明確に周囲に伝えていくか、だと感じました。

新型コロナウイルスは更に拡大するのか?
今すべき判断は何なのか?
自社は対策によって何をま守るべきなのか?
同時に捨てることになるものは何なのか?
自分の経営リーダーとしての使命は何なのか?

セミナーでもありましたが、今回のような状況では状況認識が一丁目一番地にあり、情報不足を理由に先送りして判断から逃げず、自身の経営哲学(=Being、軸)に従ってブレずに判断をすることが必要なのだと思います。

当然、満足のいく判断をするためには、本にある通り「自分に問い続ける=ゆらぎを与え続けて」器を広げることが大切なんだと思います。そして、問い続けるためにリベラルアーツ等で視野を広げる必要性も叫ばれています。

しかし、一番大切なのは、時としてライバルになり、メンターになり、鏡になり、師となり得る本当の「仲間」の存在ではないでしょうか。本に書かれていることは全て同意ですが、1人ではすごく大変だと思います。それをサポートしてくれる仲間が必要なのだと思います。

素晴らしい仲間を得るには、自分からのGiveする構えが必要です。新型コロナウイルスという緊急時にこそ、人となりが透けて見えることが多いように思います。こんな時だからこそ、どんな小さなことでもいいのでGiveできる、そんなリーダーとしての姿勢を持ちたいものですね。

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