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感動するスタジアムに欠かせない15のこと 前編

「スポーツに関わる“常識破り”の価値を広めて、常識にする」を胸に、仕事をしています。

この「スポーツPR ミニミニ講義の実況中継」は
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「前例がない」「できるわけがない」「それはきれいごとだ」
などの声に負けずに挑戦している方に、ヒントになる考え方を伝えること
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を目的として、週に2,3本のペースで更新する

・スポーツ関連事業を行っている企業・組織で働く方
・スポーツ関連ビジネスの個人事業主
・現役アスリート、元アスリート

向けの短い講義です。
スポーツとは関係のない広報担当者から「スキ」をもらうこともあります。

なぜ、スポーツに関わる“常識破り”の価値を広めて、常識にしたいのか。

私はスポーツ記者を13年、その後、PR業に立場を変えて8年と、伝える仕事を20年以上続けています。その中で、言語化や仕組みづくりを進め、組織や個人が大切にしている理念が広まれば、“常識的にはありえない”ことも実現する場に立ち会ってきたからです。

例えば、私がかつて広報担当を務めた日本ブラインドサッカー協会は、前例のないスポンサーシップを行ったり、競技の価値を活かした教育プログラムや企業研修を開発し、言語化と仕組みづくりで、それらの価値が広まって、何万人もの人の心を動かすものとなりました。

この連載は、忙しいあなたが、3分以内で手軽に読んで変われるよう、ギュッと凝縮しています。価格以上の大きな効果につながる内容にしています。
移動中に読んでもいいですし、定期的な学びの時間として使って頂いてもいいです。あなたに合うスタイルでお楽しみください。

今回のテーマは「感動するスタジアムに欠かせない15のこと 前編」です。


サッカークラブや野球チームなどの運営担当者は、お客さんに感動を届けたいという想いで、日々、仕事をしているかと思います。他にも、自分の所属している部活の応援を盛り上げたいと考えている人もいるかもしれません。

しかしながら、「スタジアムの感動って、どうやってつくられるのか?」と、深く考えたことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。「勝てばいいだけ」などというところで、考えを止めてしまう人もいます。

感動するスタジアムに欠かせないこととは?

そんな研究をやってくれている人がいます。

Sebastian Uhrich and Martin Benkenstein, "Sport Stadium Atmosphere: Formative and Reflective Indicators for Operationalizing the Construct" ,Journal of Sport Management, 2010, 24, 211-237

今回は、こちらの論文から学べることを話します。
この研究は、様々な要素を挙げて、スタジアムの雰囲気をつくることに相関の強いものを探していったものです。


まず、観戦している人の様子や行動による刺激です。8つのことが挙げられています。


1. たくさんのファンが、チームのグッズを身につけている
2. ファンが、頻繁に決められた応援の動きを見せている
3. アウェーチームのファンがいるスタンドが、ずっと満員だ
4. スタンドにいるファンが、互いに叫んでいる
5. 得点が入ると、常に大きな反応がある
6. ホームファンのいるスタンドが埋め尽くされている
7. 多くのファンが、大声援でチームを応援している
8. ファンの応援歌が止まらない


ファンの存在や行動はスタジアムの感動に大きく影響するようです。この研究では15のうち半数以上の8つを占めています。

それぞれの場面を想像してみましょう。
そもそも「応援」を大雑把に考えていたことに気づかされませんか?
歌と声援と反応は、それぞれ別物ですね。

運営側が直接コントロールできないこともありますが、満員になるようにチケットセールスを頑張ることなどできることもあります。

残りについては、次回に話します。

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