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【ミニバス】0-180で負けた話②

前回の続きです。

前回記事はこちら。↓↓



12月、市の大会

12月に市の協会が主催する大会です。連盟に所属していないチームからすると結構大イベント。

大きい体育館を借りて、市外からも招待チームを呼び、3日間に及ぶカップ戦。

この大会で0-180で負けるという悲劇が起きようとは…



チーム状況

2人いた6年生の内1人(キャプテン)は腕の再手術が終わったばかりで出場できず、6年生1人、5年生1人、4年生2人、3年生6人で大会に臨むことになります。

3年生の練習は見ていて、基本的な事(ドリブル、レイアップ、ゴール下のシュート)はそれなりのレベルで出来るように練習したつもりでしたので、勝てないながらもバスケのゲームっぽくはなるかなと淡い期待は抱いておりました。



運命の試合

相手は隣の市のチーム。

人数も多いし、背も高い。


いざ試合が始まり、あっさり先制点を決められる。


オールコートゾーンプレスが始まる。(当時はまだゾーンディフェンスOKでした)


すぐにカットされ点を決められる。


オールコートゾーンプレス。


すぐにカットされ点を決められる。

ずっとこの繰り返し


スコアをつけていた保護者の方が涙ながらにこう言います

「T君、スコア150点までしか書く欄ないよ…」


結局試合が終わるまでオールコートゾーンプレスは続き、最終スコアは0-180。

フロントコートにボールを運べたのも片手で数えれるくらい。

袋叩きのようなゲームになってしまいました。


正直、最初は相手の指導者をぶん殴りに行こうかと思いました。

バスケのこと嫌いになったらどうしてくれる。トラウマになったらどうしてくれるんだって。


でも冷静になるとただただ自分の至らなさが不甲斐なくなり、悔しくて体育館の隅っこで泣くほかありませんでした。

子供達の元へ戻ってみると

「面白くない」「辞めたい」

とちらほら声が聞こえてきます。

また涙が出そうになります。



この試合から得たもの

自分自身、チームメイトに恵まれ、努力の甲斐もあって中学の時には県大会に出場することもできました。

地区の選抜選手は落ちてしまいましたが、それが悔しくて練習して選抜の選手からも認知され、試合でも得点やアシストの数で結果が出せた経験もあったのですが、まずは子供達には


バスケを好きになってほしい!


次にバスケから努力することの大切さ、スキルを身につけることの楽しさ、試合で勝つことの意味を感じてほしい。

そして、この試合を経験してこうも思うようになりました。


試合をした相手にももっとバスケを好きになってもらいたい!


あのチームのやつはなんだか気持ちのいいやつばかりだな。

あのチームのあいつとまたマッチアップしたいな。また一緒にバスケしたいな。

勝ちはしたけど向こうの方がバスケ楽しんでて勝った気しないなぁ。

のびのびプレーしてて羨ましいな。など。


こう思われれば良しとしよう。むしろ勝ったからといってこれが体現できてなかったら良くないな。

そんなことも思うようになりました。



ちなみに当時、きっと怖い思いをしたであろうちびっ子3年生は結局みんな6年生になるまで続けてくれて、中学でもみんな揃って3年間部活を続けてくれましたとさ。

今では0-180で負けた話も高校生になった子達やその保護者とも笑って話せるようになりました(笑)

もちろん相手チームの指導者にも最後まで全力を尽くすとかそんな思惑はあったと思いますが、もうすこいいいやり方なかったかなぁ…

でも今となっては良い経験。色々と考えさせてくれるきっかけになりました。

指導1年目のこれは運が良いやら悪いやら。

たまにこんな思い出noteも挟んでいこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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それではまた来週。

Dr.T



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