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水のように


『Be Water, My Friend ! 』(友よ、水になれ)


水をお手本にして生きるといいよ。古の賢人たちはそう伝えてくれました。老子の「上善は水のごとし」。宮本武蔵「五輪書・水の巻」。そして武術の達人ブルース・リーの言葉。


水になれ。

そもそも私たちの身体は、子供で70%、大人で60%、水分なんだそうです。結構ちゃぽんちゃぽん、しています。それこそ赤子は水のように柔らかい。それが、どういうわけか年を追うごとに身体は硬くなっていく。まるで人間は石に変化していく生き物であるかのように硬くなっていく。

でもこれは決められた道筋ではありません。身体は心の状態をそのまま映し出している。身体が硬くなっていくのは、心が硬くなっていくから。身体の硬さは、心の有り様が大きく影響しているのです。


中学生ぐらいになると、多くの人の身体にもう柔らかさが残っていません。でもたまに、幼子のようにグニャグニャと柔らかい人がいる。彼らは総じて天真爛漫、まるで幼子のようです。そして驚かされるのは、彼らの上達曲線は、こちらの想像の遥か上をたどっていくということ。


流れる川の水が、上流に遡ることは難しい。流れ流され、大海に辿り着く。そして日光浴していると、いつの間にか蒸発して空高く舞い上がっていく。雲となり雨となり山の上流へと降り注ぐ。ああ!ここに来たかったんだ。そんな風に、ただ身を任せてたどり着く。


私たちは元々、水のように柔らかい。スライムのようにダラ〜っとしたり、ぐうたらな日常だったりしても、むしろそっちの方が本質なのだから。でもまあ、ずっとそれだと社会生活を上手く送れなかったりするので、水分割合同様に、ダラダラ7のシャンとが3。それくらいの塩梅で。

ダラダラと水のように流されて、時々シャンと社会と折り合いをつければ、それが本来のあるがまま、かな。



”神か悪魔か” と称されたマラドーナの水のようなリフティングをどうぞ。



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