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身体を地球に預ける


サッカーに励む友人。大学入学早々怪我をしてしまい、3ヶ月ほどウエイトルームで筋トレに励みました。そして復帰して数ヶ月後にまた大きな怪我。また数ヶ月間ウエイトルームにこもります。その後無事に復帰したものの、そうやって怪我と復帰を繰り返しながら彼は4年間を過ごしました。彼がグラウンドで実際にプレーできたのは、およそ半分の2年ほど。才能ある選手だったのです。


身体は不思議に満ちています。

力を抜けば抜くほど、大きな力を出せるようになっていく。そして力を入れれば入れるほど、出せる力は頭打ちになっていく。

筋トレが難しいのは力を入れるという動作を身体に覚えさせてしまうということ。身体は今まで入れなくてよかった力を入れる。すると身体全体で力を出していた感覚を失い、筋肉に頼って力を出すようになる。それによって、バランスは崩れ、出せる力もやがて天井を迎えてしまう。

筋肉に力を入れないと、筋肉は身体を上手にサポートしてくれる。筋肉は脇役として優れている。だから筋肉はより多くつけるのではなく、ついてしまうのがいい。

身体の力を抜いて、筋肉は使わないように使わないようにする。そうすると身体の中心から動けるようになる。そして筋肉は動きをサポートしようとして、適切な場所に適切な大きさで発達する。


「1流ピッチャーは力感のないフォームで投げる」
野球の名監督だった故・野村克也さん

「力を抜いてゆっくり振れ」
ゴルフ界の帝王と呼ばれたジャック・ニクラウス


身体を地球にぜ〜んぶあずけちゃえばいいのさ

そう、地球の中心に落ちていくように







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