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オタフクソースさんへ行ってきました。お預かりした質問にも答えていただきました。

みなさんからのご要望も多かったオタフクソースさんへ行ってきました。食物アレルギー配慮商品開発のきっかけやコンタミについて、今後の取り組みについて伺いました。(敷地に入った瞬間からソースの匂いがしました)


―現在、食物アレルギー配慮商品をたくさんお持ちのオタフクソースさんですが、それらはどのように誕生したのか教えてください。

きっかけは、我々がお好み焼きを広める活動をしていた際に、「自分の子どもが食べるお好み焼きにはソースをかけないでほしい」とおっしゃる親御さんが多くいらっしゃったことにあります。理由を尋ねると、子どもには味が濃いソースは、まだ食べさせたくないという意見や、食物アレルギーがあるからといった意見がありました。小さなお子様に野菜がたくさんとれるおいしいお好み焼きを食べていただくためには子ども専用ソースが必要だと感じ、弊社の最初の商品である“1歳からのお好みソース”が誕生しました。


―それは具体的にいつ頃から始まったのでしょうか?

“1歳からのお好みソース”は2008年9月に発売したのですが、企画は2007年からスタートしました。素材の味を生かし、塩分やスパイス、食品添加物を控え、食物アレルギーに配慮しようというコンセプトが固まってから商品化までには1年程の月日がかかりました。

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―1年間、手探りだったと思うのですが・・・。

そうですね。まずは小さなお子様向けのソースを作るにあたって、どんなものだと保護者の方が安心し、お子様に喜んでいただけるかを考えました。調査する中で、「子どもに食物アレルギーがあるかもしれないから卵、小麦、牛乳は徐々に慣らしていくような体制をとっている」といったお母さんの声がありました。それであれば子ども向けのソースに関しては7大アレルゲン物質を使用していないものを作ろうということになりました。

食物アレルギー検査の部分も苦労しました。特定原材料の検査はそれまでもコンタミ確認のために行っていましたが、商品に特定原材料が混入していないことを確かめる検査はしたことがなかったので、工場も何から手をつけてよいかがわからない状況でした。ですが、お好みソースを製造するならば他社に委託せず社内で作りたかったので、工場、品質管理、品質保証のメンバーとは、何度も打ち合わせをし、原材料の選定方法、洗浄、製造、検査方法などを1から決めていきました。


ー具体的にはどのような検査をされているのですか?

食物アレルギー配慮商品に関しては、製造する前に工場の洗浄殺菌検査をしっかりと行っています。その後さらに拭き取り検査を実施して7大アレルゲン物質が残っていないことを確認してから製造しています。
製造した商品については抜き取り検査を行い、7大アレルゲン物質の混入がないことを確認しています。
もちろん原材料にも気を遣っています。原材料の品質規格書で、コンタミが起こりうる行程がないかしっかり確認し、場合によっては、原材料の製造メーカーの立ち合い監査も行い安心できる原材料を選定しています。


ー抜き取り検査とは?

出来上がった製品を無差別に抜き取ってその中のソースにアレルゲン物質が含まれていないことをイムノクロマト法で確認しています。


ー「1歳からのシリーズ」「KAKOMUごはんシリーズ」「お好みソースあじわいやさしい」の3つのラインは、それぞれ検査の仕方は異なるのでしょうか。

弊社の社内でつくっているものは全て同じ検査方法です。粉ものに関しては弊社では製造しておらず、外部に委託しています。ですが、そちらも弊社が製造立ち合いや監査を行い、間違いなく製造されているかをきちんと確認しています。
食物アレルギー配慮商品のお好み焼き粉を委託しているメーカーさんは、特定原材料を工場内に持ち込まないというところから徹底されています。粉の場合は、液体と違って水で洗い流すという作業が困難になりますので、空中に舞って混入してしまうことを防ぐために、小麦粉を工場内に持ち込まないメーカーさんにお願いして作っていただいています。

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ー今日の社会では、食物アレルギー患者は給食や外食、屋台等に不安を覚えており、暮らしやすい社会だとは言い切れないと思います。食
物アレルギー配慮商品を製造してくださっているオタフクソース様からみて、食物アレルギー患者が暮らしやすい社会を実現するには何が必要だと思われますか?

食物アレルギー配慮商品を販売しても、これらの商品を必要とされている方々がいつでも手軽に購入できる状態にならないといけないと考えています。
食物アレルギー配慮コーナーが設置されているスーパーは、約1割だと我々は認識しています。まずはその1割のスーパーでは必ずオタフクソースの商品を手に入れることができるようにしたいですし、さらに9割のスーパーにも商品を置いていただけるよう努力していきたいです。それこそが食物アレルギーでお困りの皆様へのお役立ちだと思うので、弊社のみならずそういった売り場作りをしっかりとしていく必要があると思います。


ーオタフクソース様の今後の展望を教えてください。

今の所、現在のラインナップから更に増やしていくという計画はございません。先ほども申し上げたとおり、今やるべきことは、現在製造している商品をスーパーや通販でいつでも買っていただけるような環境をつくっていくことだと思っています。
というのも、アレルギー配慮商品がどんどん増えていっても、それらがスーパーで売れ残ってしまった場合、その売り場では、継続して商品を取り扱っていただくことが難しくなってしまいます。せっかく気に入って買っていただいた皆様に、返ってご迷惑をかけてしまうことになってしまいますので、アイテムを増やすことより、今ある商品をしっかり根付かせていきたいと考えています。

そして現在、弊社と永谷園さん、日本ハムさん、ハウス食品さんの4社で食物アレルギーに対する取り組みを協同で行っています。メーカーそれぞれ得意分野が異なるので、一緒になって取り組み、それぞれの商品を使用することで、メニューのバリエーションを増やしたり、調理の利便性が高まったりなど、楽しい食卓を囲むための提案ができました。こちらの取り組みも今後より一層力を入れていきたいです。

また、この4社での取り組みにおいてたくさんのご意見をいただく中では、お祭りの屋台が不安な患者の方の声や、給食関係などの業務用の商品で困られている栄養士の方の声も伺うことができました。現在我々は家庭用の食物アレルギー配慮商品が主力のため、業務用の必要性も感じています。
さらに、食物アレルギー患者の方が災害時に非常食を食べられないということも耳にします。そこの部分に対しても、今後の課題と認識しています。


【みなさんからお預かりした質問を、きいてきました!】
① コンタミについてはどのようにお考えでしょう?コンタミの表示が無いのは可能性がないからか?
→コンタミがないように洗浄と検査を行ってから製造しております。コンタミする可能性のない環境で作っているというところから、コンタミ表記についてはしておりません。

② お好みソースの蛋白加水分解物が何由来か表示があると安心とお伝えしてもらえたら助かります。
→蛋白加水分解物は、商品によって使い分けています。1番多く使用しているのは大豆由来のものですが他には畜肉由来のものや魚由来のものも弊社では使用してしております。

③ (アレルギー配慮商品ではない)お好みソースに含まれる小麦はどこに含まれるものか?
醤油です。そちらに関しては、パッケージに明記する方向で話が進んでおります。1年以内にはそういった表示がされた商品をお届けできると思います。

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書ききれなかった部分もあるのですが、すごく勉強になった取材でした。
オタフクソースさんありがとうございました。
ヨーロッパのスーパーはアレルギーコーナーがとっても充実していると聞いたことがあります。日本もそうなればいいですよね。でもそんな社会を目指すためには、私たちが思っていることを口に出して発信することが大事かなと思います。「こんなものを探しています」「こんな表記にしてください」などなど。食品メーカーさんだけに限らず、スーパー、ホテル、旅館、飲食店にも勇気を出して伝えていきましょう。


URL:https://www.otafuku.co.jp/product/otafuku_allergy/


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