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【Spoonの真実 】

幼い頃から料理人を目指し、若かりし頃からSpoonという屋号も考えていたのですが、ジャンルはフレンチと決めていました。理由はコックコートが格好良くて全く今までの人生で食したことが無かったので、単純に憧れでありました。

二十歳くらいで目指していた夢は……カフェでした。当時カフェブームで色々な個性あるカフェが東京に出来ていてお洒落な店内や音楽、インテリア、カジュアルでお洒落なお料理に美味しいカプチーノや様々なデザートなどがとても自分にあっている気がしていました。

なのできちんとホテルのフレンチで基礎を学び、カフェだけど抜かりない最高のお料理が提供出来るカフェをしたい!と夢見ていました。

実際に東京でカフェ巡りも沢山しました!でもフランス料理を学んでいくにつれて、フォン(だし)やソースの魅力や食材の火入れやデザートにのめり込んでいきました。100点などない正解や完全なんてないお料理に世界にそぅ、フレンチの沼にハマっていきました。

もっと高みを目指したくて大阪へ修行に出て、沢山の先輩や友人との出会いを重ね、イタリア料理の魅力にも取りつかれてフレンチとは異なる調理法や柔軟性に刺激を受けました。

ホテルでのパティスリー(菓子)での修行も大変有意義で今もかなり活かされています。そこでも素晴らしい仲間で出会いました。

そして考えが変わってきました。今の技術やノウハウを活かすのであればカフェでなくレストランだ!と思いました。

そして今の自分に足りないモノを考えました。これから必ず時代が求めるのは栄養学だと感じ産婦人科で専属のシェフを務め栄養士さんと一緒にメニューを365日(朝、昼、おやつ!夕食、夜食)作り上げました。

そしてまだ足りないモノを考えてたどり着いたのが経営学でした。これからの厳しい飲食時代美味しいお料理だけ作れても生き残れない!そう感じていました。開業してからがスタートだと。

それで全国展開するオイスターバーへ入社し、マーケティングやマネージメントなど沢山のことを学ばせて戴きました!この時代に出会った仲間も今でも大切な友人であります。沢山のみんなに支えられて今があります。

いよいよ開業というところまで来ましたが、何せ安月給の上に勉強の為に食べ回るので貯蓄がない。 とりあえず居抜き店舗で低予算で開業を目指そうかと思いパスタ専門店を出そうと考えました!比較的に利益率の良いパスタで回転率を上げて、売上を伸ばして貯金して理想のレストランをまた開こうと思いました。

しかし満足いく居抜き物件がなかなか見当たりませんでした。
自分がキッチンに立つ理想の絵が見えなかったんです。

半年以上探しましたが見つからず、久留米市内に開業が目標でありましたが、あまりにも無かったので、うきは市の物件を見に行ってから、帰宅する時にふと山手の道を通りました。。

そこで出逢ったのが今のSpoonがある空き地でした。吸い寄せられるように車を停めて、妻と暫く眺めました。美しい耳納連山、眼下には美しい夕日に染まる田主丸の町並み。。

2人で。。

「『 ココだね !』」

まさか初めての独立で土地まで購入してレストランをするなんて思ってもみませんでしたが、妻や義理母や兄弟の支えや応援のおかげで今に至ります。

必ず必ず夢は叶います。努力は報われるべきです。若い料理人のみんなに伝わると嬉しいです。

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