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22世紀、ドラえもんまで届けるチーズケーキ。

ひょんなことから夜逃げして、北海道の函館に住んでいたことがあります。

昔から雪国「北海道」への憧れがつよく、いつか森の中に住んでみたいと思っていました。

暖炉の薪がぱちぱち弾ける音を聞きながら、ココアを淹れて。白くぼんやりと曇る窓ガラスの向こうには、一面に広がる銀世界。

しんしんと降り積もる雪をいつまでも眺めていたい・・・と夢見ていますが、毎年のように聞くヒグマ事件が怖く、いまだに憧れで終わっています。ヒグマは怖いです。三毛別ヒグマ事件で検索してください。

それでも憧れは止められず、せめて北海道でつくられたものを体内に取り込み、遺伝子レベルで北海道とつながっていたい。

そんな私が見つけたのが、ユートピアアグリカルチャーの「チーズワンダー」というお菓子。

ユートピアアグリカルチャーって、ご存知ですか?

北海道のお菓子屋さんで、北海道でとれた食材にこだわってお菓子作りをされています。そりゃうまいに決まってる。

それだけでなく「地球にやさしい取り組み」までしているとのこと!ユートピアアグリカルチャーの企業理念、ちょっと見てください。

22世紀に続く酪農とお菓子の環境作り

ユートピアアグリカルチャー公式サイトより

22世紀に続く酪農!?
ドラえもんにまで届くってこと!?

全国のドラえもん好きのみなさん、朗報です。ユートピアアグリカルチャーの存在こそが、ドラえもんの待つ未来とつながるどこでもドアかもしれません。私はドラえもんの待つ未来より、いますぐ北海道へ行きたい。

そんなユートピアアグリカルチャーの看板商品に「チーズワンダー」というチーズケーキがあるそうで。

ユートピアアグリカルチャー公式サイトより

ぽてっとして可愛いですね。どことなく土偶を連想させられたのは、私だけでしょうか。心なしか、ドラえもんにも見えてきました。

こちらのチーズワンダー。なんと、毎週金曜・土曜の20時にしか買えないとのこと!そんな!

しかも、毎回すぐに売り切れてしまうらしく、入手が困難なチーズケーキなんです・・・!(いったい、どんなチーズケーキよ)

しかし!私!サクッとゲットしちゃいました!しかも水曜日に買えました。

気になる裏ワザはあとでお知らせしますが、まずは遺伝子レベルで北海道とつながってしまった私のチーズワンダー愛を伝えたいです。

そう、これは愛の物語。


10月24日 木曜日 11時9分

スマホがブルルッと震える。通知を見ると「ヤマト運輸」の表記。

「お品物をお預かりしました」の連絡で、私は居ても立ってもいられません。私のチーズワンダーは、千歳ロジセンターにいるらしい!千歳ロジセンター!・・・どこ!

調べてみると、北海道の下の方にまで来ていました。みなさん、こちらは北海道の地図です。みなさんが想像している500倍は大きいので、気をつけてください。函館から札幌なんて、1日かかります。

いいねいいね、チーズワンダー。もうすぐ海を越えるね。いまのうちに千歳の空気をたくさん吸っておくれ。子どもが生まれたら千歳と名付けたい。


10月26日 土曜日 11時23分

コーヒーを片手に、パソコンでのんびりニュース記事を読んでいると「ピーンポーン」の音。慌てて部屋から飛び出し、食い気味でインターホンに向かって答える私。

「はい!いま!いま行きます!!!!」


ついに・・・!
千歳の空気をたっぷり吸い込んだ、チーズワンダーが届きました。

なんておしゃれな箱なの。ツイッター全盛期にツイッター廃人と化した私には、ロゴに嘲笑されているようにしか見えません。ああ、草が生えてる。そっか、地球にやさしいお菓子屋さんだから。

ぺりぺりっと箱を開ける「切り取り線」みたいなのがありますが、ゆっくりと箱のふたに爪を入れ、壊してしまわないよう、そっと開けます。アメリカに住んでいる子どもたちに見せてあげたいくらい、慎重に、ていねいに。


かわいいーーーー!!!!えー!!かわいい!え!絵!かわいい!!!

こちらのチーズワンダーさん、冷凍状態で運ばれてくるため、食べるためには解凍する必要があるそうです。解凍方法は3パターン。

  1. 常温で1〜2時間置いて、全解凍。

  2. 常温で30分置いて、半解凍。

  3. そのまま食べる

ユートピアアグリカルチャーさんのおすすめは全解凍らしいので(私もそう思う)、常温で1~2時間待つことにしました。待ってられるか!



2 hours later …

食べ頃をむかえたチーズワンダーさんと、いよいよご対面。
ハーブティーも淹れて、準備は万端です。


あら!かわいい!コロンってしてる!

解凍することで土偶感はなくなるのでしょうか?純真無垢な姿でぽつんと立っています。かわいい。


上から見てもかわいいですね。私が憧れてやまない、北海道の銀世界が広がっています。そうか、ここがユートピアか。


恐れ多くもフォークを突き刺すと、上の銀世界はどうやら生チーズスフレらしく、ふわふわと軽い雪のようです。ああもう北海道よ、ここは。

ふわふわスフレの下に見えているのは、生チーズムース。しっとりとやわらかく、それでいてクリーミーです。

「え〜、おいしい〜」とかのんびり食べていると、不意にチーズの濃厚さが突進して来ました。覚悟して食べた方がいいかもしれません。


チーズワンダーに使われている牛乳とたまごは、ユートピアアグリカルチャーの自社牧場で採れたものだそう。

美味しいお菓子を作るために始めた放牧事業。そこで採れる幸せな牛乳と卵を生チーズスフレやクッキーに使っています。

ユートピアアグリカルチャー公式サイトより

幸せな牛乳と卵!
牛乳に「幸せ」って形容詞がついているの、生まれて初めて見ました。

ムースの下にあるのは、挟み焼きのザクザククッキー。北海道産の小麦とバター、自社牧場の牛乳とたまごを使用していて、15年間研究したそうです。

アメリカ大統領にオバマ氏が就任し、WBCでは延長10回イチローのタイムリーヒットで2連覇を成し遂げ、第1回AKB48選抜総選挙で前田敦子が1位を獲得した時からずっと研究してきたそうです。やだ、普通にすごい。


ワンダーのWと、生チーズスフレと生チーズムースの2層構造のWを表し、真ん中で割って食べやすいように横から見てWの形をしたクッキーを作りました。

ユートピアアグリカルチャー公式サイトより

あ、Wなんだ。土偶とか言っちゃってごめんなさい。Wです。もう覚えましたね。

ふわふわなのにコッテリ。なのに軽やかで、濃厚クリーミー。北海道でとれた牛乳とたまごを口に運ぶたび、大地の味がしました。おいしい。

食べ終わるのがとても寂しい気持ち。最後のひとくちまで、チーズの風味が広がって、余韻を楽しめました。ああ、しあわせ。遺伝子レベルで北海道とつながっちゃったな。

ユートピアアグリカルチャーさんの公式サイトから、商品購入ページに飛べます。毎週金曜日と土曜日の20時からしか買えません。ご注意を。


あ、そうそう。裏ワザ。メルマガを登録すると、メルマガ会員限定で、水曜日の10時から購入できます。うれしいね。

メルマガでは【今週の牧場】の様子を教えてくれます。メルマガ担当者さんの愛が伝わってきて、すっかりファンになっています。

先頭が好きな牛、後からゆっくりと移動したい牛と、それぞれの個性が光ります。

ユートピアアグリカルチャー公式メルマガより

かわいい。私も後からゆっくり移動したいタイプだから、ちょっと共感してしまいました。鶏口牛後なんて気にしなくていいの。

牛さん、今日も生きていてくれて、ありがとう。


今回の縁

はてさて、この記事。実は「」というマガジンに加えています。ここからは、私がみなさんにいま、いちばん伝えたいことです。

縁 - en 】人と人、自然、環境とのつながりを大切にする日本の価値観。

こちらのマガジン「縁 - en」では、エシカルでサステナブルな視点から、暮らしや旅の中で発見するについて描きます。




エシカルってなあに?

エシカルとは英語の「Ethical」のことで、日本語だと「倫理的な」という意味です。

エシカルライフ、エシカル消費、エシカルファッションといった言葉を聞いたことがある人も、多いかもしれません。

「エシカル」という言葉は「人や地球に優しい行動をすること」を意味します。

  • 環境を守るためにゴミを減らす

  • フェアトレードの商品を買う

つまり「エシカル」は、みんなが幸せに暮らせるように、自分の行動をちょっと工夫することなんです。


環境を守るため

私たちが何気なく使うプラスチックや電気が、地球環境に大きな影響を与えます。

使い捨てではなく、エコバッグやマイボトルを使うといったエシカルな行動をすることで、ゴミやCO2(温室効果ガス)を減らし、自然や動物を守ることができます。


人を大切にするため

世界中には、低い給料や悪い環境で働かされている人もいます。労働を搾取して、安い報酬しか与えない。そんな劣悪な環境です。

フェアトレード製品と言って、適正な賃金で作られた商品を選ぶと、そうした労働者が正当に扱われるようになります。


未来のため

今の私たちの行動が、これから生まれてくる人たちにも影響します。地球温暖化は待ったなしで進み、今年の夏も、記録的な猛暑が続きましたね。

再生可能なエネルギー(太陽光や風力)を使うことで、環境への負担を減らすことができます。これも、エシカルな選択肢です。将来の人たちが安心して暮らせる地球を残せます。

つまり、エシカルは「自分だけじゃなく、他の人や未来のことを考えて行動すること」です。小さな行動でも、多くの人が取り組めば大きな変化を生み出せます。


エシカル = 縁 という考え方

私はエシカルを「」に近い言葉だと思っています。日本語の「縁」は、人とのつながりを大切にする価値観がありますよね。エシカルも同じく、人やもの、動物、地球との縁を大切にする考え方ではないでしょうか。

生まれ落ちた星、地球との縁。

遠く離れた場所で働く、生産者との縁。

世界中で暮らす、人々との縁。

いろんな縁を大切に生きることが、私たちの未来を守るきっかけになると信じて、これから「縁 - en」というマガジンをお届けします。



ユートピアアグリカルチャーの想い

22世紀につながる酪農を目指すユートピアアグリカルチャーは「自然と人に優しい農業で、持続可能な未来を作ること」を大切にしています。

牛や鶏を放牧して育て、環境に負担をかけずに、美味しいお菓子や乳製品を作ることが企業のビジョンです。

ずっと先の未来までつながるお菓子づくり。ユートピアアグリカルチャーさんのつくるチーズケーキ、ドラえもんも食べていてほしいな。


じゅんぐり回る農業のしくみ

牛や羊などの家畜を育てることは、地球温暖化に影響を与えると言われています。主な理由は、家畜から排出される温室効果ガスです。温室効果ガスは二酸化炭素などが含まれます。

牛や羊みたいに、もぐもぐさせて食べ物を消化する反芻(はんすう)動物は、胃の中でメタンガスを発生させています。

このメタンガス、とても厄介なもので、二酸化炭素(CO2)よりも温室効果が強く、地球の気温を上げる原因になるんです。のんびりとした見た目に反して、とんでもねえゲップを出しているわけです。

ユートピアアグリカルチャーは放牧を取り入れているため、牛が自然な環境で育ちます。

  1. 牛が牧草を食べる

  2. 牛の排泄物を、土の中の微生物が消化する

  3. 微生物により土が豊かになる

  4. 牛が草をどかどか踏む

  5. もっと草が豊かになる

  6. 美味しい牧草ができて、1に戻る

牧草が光合成をすると、二酸化炭素は吸収されやすくなります。これが「リジェネラティブ農業」と呼ばれる、じゅんぐり回って環境を回復させる農業の方法です。

とんでもねえゲップで大量発生した温室効果ガス(二酸化炭素)を、牧草が光合成することで相殺するといった仕組みなんですね。

ユートピアアグリカルチャーは、リジェネラティブ農業を取り入れることで、地球環境を守ろうとがんばってくれています。ありがとう。


牛さんは、のんびり育っているわけじゃない

ところで「牧場の牛」と聞いて、どんな風景が想像されましたか?

見渡す限りの牧場で、牛がのんびり草をはむはむしている。そんな風景を想像された方が多いと思います。牛乳のパッケージに描かれているような風景を。

こういう風景

でも実際は、身動きの取れないほど狭い牛舎に閉じ込められ、育てられている牛さんたちが大半なんですよね。その方が、効率がいいから。お金もかからないし。

牛乳のパッケージで見かけるような、青空のもと、草をはむはむしているのは「放牧」といって、すんごい手間のかかる育て方。牛の管理だけじゃなくて、草の管理も大変。

さらには、牛が食べる草によって、牛乳の品質が変わってしまう可能性があり、商品としてどうなのよ、って話です。


鶏さんも、のんびり育っているわけじゃない

今度は「とれたて新鮮たまご」と聞いて、どんな風景が想像されましたか?広い野原みたいな場所で、鶏があっちこっちにたまごを産み、それを牧場主さんが優雅に回収する。そんな風景?

これもやっぱり想像でしかなくて。実態は、身動き取れない狭いゲージで、身を寄せ合ってたまごを産んでいるんですよね。その方が、効率がいいから。お金、やっぱりかからない。

みんなが理想で描く飼い方は「平飼い」といって、とても手間がかかるもの。作業効率が悪く、たくさんの卵を生産することができません。鶏たち、あっちこっち行っちゃうからね。卵1個あたりの値段が高くなるし、消費者からも正直、ウケが悪いのが事実。


ユートピアアグリカルチャーは放牧と平飼い

牛と鶏たちの健康を考えた結果、ユートピアアグリカルチャーは放牧平飼いを選んでいます。なんたる英断!すばらしい!

ユートピアアグリカルチャー公式サイトより

放牧酪農による牛乳と、平飼いのたまご。お金も手間もかかるからこそ、ストレスなく育って、味わいが深くなる。やさしい味がする。しあわせの味がする。

幸せな牛乳とたまごは、牛や鶏にとっての幸せでもあるし、私たちにとっての幸せでもあるんです。みんながしあわせ。この関係性がエシカル、つまりは「縁」だと思いませんか。


買い物って、投票です。

私個人にできることは少ないからこそ、地球のことを考えた企業の商品を買って、応援したいと思います。

なにより、ユートピアアグリカルチャーのチーズワンダーは、それはもう、とんでもなく美味しいから、しあわせな投票ね。

ぜひ一度、食べてみてください。家族や友人にお裾分けしたら、みーんな「うま!」って喜んでました。これもまた、縁ですね。

遺伝子レベルで北海道、さらには22世紀とつながってください。

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