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【シャイニングアークス】選手とともに振り返るトップリーグ序盤戦

現在、トップリーグは6節を終え、今年の各チームの戦術や新加入選手の実力も段々と明らかになってきました。今回は現在5位につけているNTTコミュニケーションズシャイニングアークス所属の湯本選手と三宮選手にインタビュー。

5節までの試合を振り返りながら、チームの状況や新加入の選手について取材しました。

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左:湯本 睦 選手 (ゆもと・あつし) ポジションはスクラムハーフ
右:三宮 累 選手 (さんのみや・るい) ポジションはプロップ


――ワールドカップ効果でシャイニングアークスの試合の来場者数も去年と比べて増えています。試合に出ている選手として実感することはありますか?

三宮:
試合中、目に入る観客の数が例年と比べて多いので、結構意識はしますね。プレーに対する歓声も大きくなっている気がします。

湯本:
試合だけじゃなくてSNSでも多くの反響をいただいていますね。シャイニングアークスはTwitterやInstagramなどのアカウントを持っていて、選手自身が練習の裏側などを投稿することがあるのですが、そこでの反応も増えています。

――女性ファンからの黄色い声援も増えたのではないでしょうか?(笑)

三宮:
女性ファンの方も過去より多く見かけるようになりましたが、男女問わず応援してくれる人が増えましたね。選手として、チームのファンが増えることは素直に嬉しいです。

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秩父宮ラグビー場以外でも、大勢の観客が集まるように
写真はニッパツ三ツ沢球技場


――今年からスクラムのルールが改正されましたが、影響はあるのでしょうか?

三宮:
今回のルール改正では、スクラムを組む前にフロントロー(FW第1列)の頭が、相手の首や肩に触れてはいけないことになりました。そうすると、スクラムの勝負はファーストヒットでほとんど決まります。もともと、シャイニングアークスのスクラムはヒットに強みがあったので、ルール改正は僕たちにとって追い風ですね。


――なるほど。では、今年の対戦した相手チームでスクラムが強かったのはどこでしょう?

三宮:
自分たちが思うようなスクラムを組めなかったのはサンゴリアス戦ですね。サンゴリアスは、体重がある選手をFWに起用して、こちらのスクラムのヒットに対策してきた感じがしましたね。


――サンゴリアスといえば、スクラムハーフにはワールドカップで活躍した日本代表の流選手がいましたが、湯本選手は対戦前に意識されましたか?

湯本:
やっぱり多少は意識しますね。スクラムハーフは勝つためにチームのリズムを作るポジションです。ただパスが上手ければいいというわけではなく、戦術を組み立ててチームにどれだけいい影響を与えられるかが仕事です。流選手を見ていて、試合中の戦術選択や状況判断は、すごいなと素直に思います。


――スクラムハーフはチームの戦術家でもあるのですね。今までの試合(5節まで)では、前半に比べて後半がいい内容になっています。試合の中で修正していく力は、今年のシャイニングアークスの特徴になっているかと思います。

三宮:
FWは試合前に相手のスクラムの組み方を予想したりするのですが、実際組んでみると違うこともあります。そういったときには、自分たちがどうすれば勝てるのかを話し合いますね。話し合うときには、相手の動き方よりも、自分たちのスキルにフォーカスして問題の分析をするようにしています。試合中はこの分析と話し合いを繰り返していますね。

湯本:
シャイニングアークスは、80分通してどういうゲームを作っていくのかをそれぞれの選手が意識しているチームです。前半に思うように試合を運ぶことができなくても、この意識を持っていれば後半に立て直すことができます。


――今年、伸びてきている選手はいますか?

湯本:
一番は池田選手。池田選手がレギュラーに定着していて、チームにいい影響を与えています。試合中も頼りにしています。

三宮:
(湯本選手に対して)彼はすごいよね。僕も池田選手かな。一人で相手ディフェンスを突破できるいいプレーヤーです。大きい身体を活かしたプレーが魅力です。


――池田選手は、絶妙なタイミングでショートに走り込んでパスを受けて、そのままトライしているシーンが多い印象です。池田選手へのパスはサインプレーでしょうか?

湯本:
開幕戦はボクからのパス、残りはアマナキ選手からのパスですが、池田選手がすごいのではなくて、パスの出し手がすごいのです(笑)。・・・冗談ですよ(笑)。

サインプレーではないですね。彼はスペースがあれば臨機応変に対応できる選手なので、自分の強みであるスピードやフィジカルを発揮した結果がトライに繋がっているのだと思います。

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池田 悠希 選手 (いけだ・ゆうき) ポジションはセンター
第4節のブラックラムズ戦では攻守で活躍し
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた


――5節終えてチームとして見えてきた成果や課題は?

三宮:
FWでは、スクラム、ラインアウトも高い水準でマイボールをキープできています。そこは自信を持っています。アタック時にFWがもう少し相手のディフェンスを突破できれば、バックスが楽にボールを運べるので、そこが改善点ですかね。

湯本:
最初の3節は、自分たちのテーマである「ボールを動かすラグビー」をすることができず、両ウイングでトライを獲ることができませんでした。第4節のブラックラムズ戦から、ようやく試合でできるようになり、ウイングでも得点することができています。こうなると得点の幅もひろがるので、今後の試合でも自分たちのラグビーを意識してやっていきたいと思っています。


――残りの試合、ファンにはどういうところをアピールしたいですか?

三宮:
例年以上に、スクラムがシャイニングアークスの武器になりつつあるので、そこを期待して試合を観てほしいですね。

湯本:
チームのテーマであるボールを大きく動かすラグビーで試合を観ている人をワクワクさせたいですし、そのラグビーで今後の試合も勝っていきたいと思っています。スタジアムでもSpoLiveでも試合を楽しく観ながら応援してもらえると嬉しいですね。


――ありがとうございます!すごく綺麗な締め方です。
三宮:
あ、僕まだSpoLive入れてなかった…。今入れます!笑

湯本:
おい!今、入れろ!(笑)

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急いでSpoLiveをダウンロードする三宮選手


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