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北京五輪を楽しく見る!一足早い注目ポイント紹介【⑪クロスカントリー編】


気付けば2月4日に開幕が迫った北京五輪。

スキーやスケートなどウインタースポーツ全15種目が、20日までの15日間にわたって開催されます。また、それに向けて日本代表選出のための選手権大会などもこれから続々と行われます。

例えばフィギュアスケートは、五輪以外でも毎年頻繁に大会が開催され、テレビ中継もあるのでどんな選手がいるのか、を知っている人も多いでしょう。ですがそれ以外の競技はあまりなじみのない方も多いのでは。

そこで五輪開催前にチェックしておきたい、各競技のルールや注目ポイントを紹介します。今回は「クロスカントリー編」です。
五輪前にいち早く知っておけば五輪も、そして代表決定戦も楽しめること間違いなし!

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クロスカントリーの種目は?


スキーのジャンルとしては、ノルディック複合の競技に含まれているようにノルディックに分類されるクロスカントリー。1924年の第1回の冬季五輪から採用されている、冬季五輪の原点と言える種目です。

アルペンスキーが滑走メインなのに対し、クロスカントリーは坂を上ったり平地を進む点が異なります。いわば陸上競技ですね。なので種目も陸上と同じように短距離、長距離、リレーとなってます。

しかも脚力だけでなくストック(杖)を使って前に進むことも大事なので、腕力もカギ。全身を使うスポーツです。

北京五輪では男女別で以下の12種目が行われます。

①クラシック
②スキーアスロン
③スプリントフリー
④団体スプリントクラシック
⑤リレー
⑥マススタートフリー
※男女で距離が異なります

①クラシック(男子15km、女子10km)

走法に制限がある競技で、脚を平行したまま、左右交互に足を出して滑りながら進む「クラシカル走法」で滑走します。競歩をイメージしていただくとわかりやすいですね。
ハの字型のように広げて雪面を蹴って進むと失格になります。

選手たちは一斉ではなく時間差でスタートし、所要時間で順位が決まります


②スキーアスロン(男子15km+15km、女子7.5km+7.5km)

簡単に言えば長距離走ですが、距離が二区間に分かれており、前半は①のクラシカル走法、後半はスキー板を履き替えてのフリー走法で滑走します。こちらは一斉スタートです。


③スプリントフリー(男子1.4km、女子1.2km)

フリー走法による短距離走です。予選は時間差スタートですが、準々決勝以降は一斉スタートになります。


④団体スプリントクラシック

1チーム2名で構成され、スプリントコースを2周して交代、を計3回繰り返します。バトンリレーを二人だけでやっている、ということですね。こちらも一斉スタートです。


⑤リレー(男子4x10km、女子4x5km)

4人で構成され、第1、2走者がクラシカル走法、第3、4走者がフリー走法。こちらも両走法を取り入れています。一斉スタートです。


⑥マススタートフリー(男子50km、女子30km)

距離を見ていただければわかる通り、スキー版のマラソンと言える競技です。一斉スタートなのもマラソンと同じです。



日本代表が決まるのは?


20/21および21/22シーズンのFIS世界選手権とワールドカップの成績上位者(10位以内の成績を1回以上等)か、21/22シーズンの全日本選手権で2位以内、などの基準を満たした人が北京五輪日本代表となります。
団体はその中から選ばれます。

詳しい選考基準は全日本スキー連盟のサイトに掲載されていますので、チェックして下さい。


五輪出場が期待される注目選手は?


実はこの種目での平昌五輪出場選手は、男子で #吉田圭伸 選手、女子で #石田正子 選手だけでした。

吉田圭伸選手はすでに引退していますが、石田正子選手は2006年のトリノ五輪から4大会連続で出場中
今シーズンもワールドカップに出場しており、11月の大会では日本人最高位の29位につけるなど、5大会連続での五輪出場に期待が集まります。

また、その実績から指導者としての側面もあります。クロスカントリーの底上げ、という役割も担っているんですね。


男子は、12月4日に行われたワールドカップで29位に入った  #馬場直人 選手や、同じくワールドカップに出場している #宮沢大志 選手 #田中聖土 選手が、代表入りの基準を満たせるかどうかがカギになります。

女子は、2021年1月に行われた全日本スキー選手権大会のスプリント種目で優勝した #小林千佳手や、クラシック種目で今ワールドカップに出場している #土屋正恵 選手が初の代表入りを目指しています。



まとめ


スキーの陸上版と言えるクロスカントリー。アルペンスキーなどの滑走とはまた違ったスキーの迫力が楽しめる競技です。

陸上同様体格も重要になることから、外国人選手に比べてどうしても劣る日本人選手は苦戦するジャンルとも言えます。ですが、5大会連続出場を目指すベテラン・石田正子選手、そしてこれからのアルペンスキー界を担う新星の登場にもぜひご注目ください


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