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リモートでも開発スピードを緩めないための体制

こんにちは、スペースマーケットデザイン部です。

やや久しぶりの投稿になってしまいましたが、マガジンの方ではデザイン部メンバーがそれぞれ記事を更新しています。ぜひご覧ください!

今回は弊社デザイナー・エンジニアによるプロジェクトの進め方・体制についてご紹介します。

出社は週1回程度
去年始めごろまでは水曜日だけリモート、週4回は西新宿にあるオフィスへ出社の体制でした。
しかし現在、スペースマーケットの社員は基本的にほぼリモートで業務を行なっています。出社する場合には平均して週に1回、アサインされているプロジェクトもしくは部署のメンバーとコミュニケーションが取りやすいよう、予めチームごとに曜日を設定して行っています。もちろんオフィスの収容人数や各々体調などを考慮の上、任意です(緊急事態宣言中は出社してません)。

そんな中どのような体制でプロダクトの開発・改善を行なっているのか、さっそく説明していきます。

開発は1週間スプリントで

スペースマーケットでは基本的にアジャイルチームで開発サイクルを回しています。

マーケティング部やCSと連携することも多くありますが、チームは担当プロジェクトごとにエンジニア・デザイナー、PjM(PM)を中心として編成されます。そのためデイリースクラムやスプリントの振り返りは主にエンジニア・デザイナー間で行なうことが多いです。月次の数値共有などのミーティングには、部署をまたいで多くのメンバーが参加します。

(アジャイル・スプリントなどについての説明は今回は割愛します。以下の記事などをご参照ください。)

ちなみにツールは Jira を使っています。ロードマップを引いたり、タスクをカードに記載して管理します。

以前から採用していたこの体制ですが、最近になってリモートに適した特徴が多いことに気がつきました。

デイリースクラムがある
毎朝タスクの共有を行うため、メンバーの業務内容や進捗度合いが分かります。会社で顔を合わせない今「誰が今何をやっているのか」、より細やかな共有があると仕事が行いやすくなります。

例えばデザイナーは担当プロジェクトのUIデザイン以外にメディアやイベントに使う制作物を依頼されることがありますが、持っているタスクを予め、かつ日常的に共有しておくことでより「誰にいつ頼めば良いか」が分かりやすく、依頼しやすい環境を作れたように感じます。

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また必ず毎日ここでコミュニケーションの時間が取れるので「あとでちょっと相談良いですか?」など一声かけやすいことも大きなメリットの一つです。

短期のスプリントでタスクが明確になる
スプリントが1週間だと短いと思われてしまうかもしれませんが、慣れるとさまざまなメリットがあります。

まず、短いスパンにするとその期間で終わるようにタスクをより細分化せざるを得なくなり、結果それぞれに対して締め切りを意識することができます。スプリントの期間が2週間であってもタスクは細かめに切る方が利便性が高いと思いますが、締め切りがより意識しやすくなるという点では期間自体が短い方が長けているように感じました。

強制的に作業ルーティンを作れる
自宅でも会社でもテレワーク先でも、どこで仕事をしていても常にルーティンは以下のように決まっているので一定のリズムで仕事ができます。

1.  スプリントボードを作成し、1週間分のタスクカードを追加
2. 進捗状況に合わせてカードを「進行中」「レビュー中」「完了」へ移動
3. 1週間を終えると簡単に振り返り、ボードを閉じる
4. 来週のタスクカードを作成してStory Pointを見積もり
5.  1 に戻る

毎週末ちいさな達成感が得られる
1週間が終わると儀式のようにスプリントを終了しボードを閉じるので「ここまで終わった」と達成感が得られますし、タスクのカードが全部完了に移ると新たな気持ちで次のスプリントに挑むことができます。
今はふとした瞬間に気分が落ちてしまいがちな状況なので、ちいさな成功体験や達成感の積み上げ(ができやすい仕組みにすること)は心の健康にも繋がるように感じます。

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また、短いスパンで優先度の高い・締め切りの早いタスクを明確化することでリモートでも効率的にプロジェクトを進行することができます。

もちろん全てがうまく行くはずはなく、予想外のトラブルや進捗の停滞などはどうしても起こります。しかし、このような問題が起きた時には、変更や転換がしやすいアジャイル開発本来のメリットが活きているように感じます。

バーチャルオフィスの試験的利用

出社日の減少により、以前に比べると顔を合わせる機会が格段に減ってしまいました。最近新しく入社してくれたエンジニアやコーポレートのメンバーとも、残念ながらなかなか話せていない状況です。
日常仕事をしていても、Zoom での会議にも慣れてきたものの「もう少しオフィスにいる時のように気軽に人と話したい」と思うことが多くあります。

そこで、弊社ではバーチャルオフィスのサービスを試験的な利用を行いました。

今後の本格的な導入については検討中ですが、入室していれば人のアイコンに近づいて話しかけられるのでこれまでの「 Slackで今ちょっと良いですか、と声をかけてZoomに誘う」流れよりは気軽なコミュニケーションが期待できます。

デメリットとしては「オンラインにしておくことを忘れる」「入ってみたけど人が全然いない」といった定着度の低さが挙げられました。慣れの問題な気がするので、毎日開くことを習慣化すれば日常に馴染ませることができるかもしれません。

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新しいツールの導入で失敗しないコツ
試験的に新しいツールやサービスを入れる際にはまずはユニット単位、もしくは少人数から導入してフィードバックをもらうと本格的な導入後に大きなギャップが生まれるといった問題も防げるのでおすすめです。弊社も開発チームの数人で、最初は朝会などから使ってみました。体験版も用意されているので試してみやすいですね。

侮れないチェックイン(雑談)の効果

去年から始めたチェックインも続けています。詳細についてはこちらの記事をどうぞ。

デザイン部では引き続き週に一回、皆の作業進捗によってはスキップする週もありますが自由にゆるく行っています。
人に教えてもらった面白いポッドキャストやおいしいカップラーメンなど、後日チェックするのも楽しいです。

家に一人で作業に集中していると、少なからず息がつまることがあります。ミーティングも大切なコミュニケーションの機会ですが、内容は当然プロダクトや組織・目標数値についてなど仕事の話題なので気が張っていることが多いと思います。そんな時、全く仕事に関係のない雑談の時間が5分でもあると気分転換になり、肩の力を抜くタイミングが得られるのでおすすめです。

まとめ

今回は弊社デザイナー・エンジニアの開発体制・リモートでの業務の取り組み方をご紹介しました。色々と方法はありますが、やはり「コミュニケーションがしやすい環境をいかに作っていくか」が何より大切なことと思います。少しでもどなたかの参考になれば幸いです。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!