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ゲームの評価軸は2つに分けたほうがいいかもしれない

みなさんこんにちは。

普段はSplatoon2のデータをまとめている者です。

今回はゲームの評価軸について気付いたことがあったのでその話をします。


最近のゲームは競技化が進んでいる

自分が普段扱っているSplatoon2もそうなんですけど、オンラインで対人対戦できるゲームが増えて、そういうゲームは公式大会をやってeスポーツを目指していったらいいよねと競技化が進んでいます。

スト5やLoLやFortnite、APEXなど競技化やプロスポーツ化の方向に進んでいるゲームはとんと増えました。

真剣に遊んで上手くなれば、プロになれるかも、ゲームを遊んで食べていけるかも、ということで夢のある話ロマンのある話ということでみんなで盛り上げていこうそういうことができるようにやっていこうとプレイヤーや関係者が協力して推進していっているような大きな流れになりつつあります。


その一方でゲームの競技化に疲れている人たちがいた

そうした最中、真剣勝負の対人対戦ばかりになっていることに疲れているプレイヤーが出ていました。

引用しますけど、こちらの記事でも真剣勝負に疲れてしまったという趣旨の発言がいくつか出ています。

競技化や真剣勝負になりすぎると気持ちよくゲームを遊べない、ゲームでストレス発散ができなくて逆にストレスが溜まってしまう人がいると。

Splatoon2でも奇声を上げたりキレてコントローラーを壊したりなど、ストレス発散するためのゲームなのにうまく適応できてないなんのためにゲームをしているんだろうと思ってしまうようなプレイヤーの様子を見聞きしたりしていて、個人的に「これはなんなのだろう」と言語化できないで心の中でずっと燻っている何かがある状態でした。


Fall Guysが出たことで忘れていた何かを思い出した

そんな中あるゲームが世に出てバズりました。

Fall Guysです。

たけしの風雲城をモチーフとした60人対戦のバトルロワイヤルパーティーゲームです。

自分も遊んでみて、「なんてくだらないスッキリするゲームなんだろう」と感じました。そうだよねゲームってこんなくだらなくても別に良いんだよねと、ゲームの楽しさを思い出しました。

今までのゲームだって楽しくなかったわけじゃないけど、でもFall Guysはもっとくだらなくて楽しいなと。

そこまで真剣勝負じゃなくってもいいじゃん、くだらなくていいじゃん、もっとライトに遊ぼうよ、と言われたような感じがしました。

ゲームってくだらなくて真剣勝負じゃなくてもいいんだ、対人ゲームでもくだらなくてもいいんだって。


同時にゲームの競技化ってなんだろう、よくない流れなのか、競技化の流れはやりすぎてるのか、と戸惑った

eスポーツ化、公式大会、プロゲーマーなどそういう流れにしていきたいと思っていたゲーム業界の動きが正しくないのか何か間違っているのかと正直戸惑いました。

何か大事なものを見失っているような喪失感、焦燥感を感じた。

ちょっとモヤモヤしていました。


真剣勝負の対人対戦ゲームは悪くない、ゲームとしての評価軸が違うだけ

Twitterの海を漂っていて、新ハードのPS5やXbox、年末商戦の新作などゲーム業界の新着情報をチェックしている最中、ある投稿が目に入りました。

趣旨でいうとこんな感じでした。

ゲームの「面白さ」と「楽しさ」は違うもの。やりこみや真剣勝負に応えてくれるのが「面白さ」。「面白さ」とは別に、あー楽しかったというライトな感情としての「楽しさ」という軸がある。

その投稿を見たときにずっと自分の中で燻っていたモヤモヤしたものがストンと言語化できました。

そうだよなって。

ゲームにやりこみや真剣勝負は欲しいし、あった方が面白かったり長く遊べたりするけど、楽しいかどうかはそれとは別のまた独立した軸だよなって。

面白くて真剣勝負に夢中になって頑張ってるけど苦しい。ということをいっているプレイヤーを見聞きしていたので、「面白さ」と「楽しさ」は別の独立したものなんだと改めて気付かされました。

だから、面白いけど苦しい、面白くて楽しい、(面白くなくて)くだらないけど楽しい、それぞれそういう評価はありえるんだと。


ゲームの良し悪しを点数で表現するのが一般的だけど

ファミ通のレビューやメタスコアなどあってそれを見たり参考にしたりする人もいると思う。

ゲームの評価で、面白いから90点もありえるし、楽しいから90点もありえる。面白いけど苦しいから40点という人もいる。楽しかったけどやりこみが少なくて浅くてすぐ終わっちゃうから40点という人もいる。

どれもおかしくないしどれも正しい。

ただそういうことを考えると一元的な数字や軸で評価するのは無理だなーと。

分かってる人はそういった点数だけでなくレビュー内容も見て文脈でどういう評価でどういう良し悪しがあるのかちゃんと読み取ろうとして判断してきたと思う。


ゲームの良し悪しで「面白さ」と「楽しさ」はちゃんと分けて言える言うようになった方が良いかもね

だから単純にこのゲームは90点!40点!とかじゃなくて、「このゲームは斬新で楽しかったけどやりこみ要素が少なくてすぐ終わってしまったので面白さは60点楽しさは100点だった」など、もう少し良し悪しを細分化して言えるようになるのが一般化するといいなと。

面白さと楽しさがごちゃ混ぜになって面白かった楽しかったとすると、ゲームの評価がズレたり他の人に面白いと言われてたのに楽しくなかった!とミスマッチが起きたりする。

ちょっとめんどくさいかもしれないけど、ゲームの評価軸は単純に一つではないというのを理解して、「面白さ」「楽しさ」と分けて適切に表現・評価・理解できるようにした方が色々良い。

面白いゲームが遊びたいと言われてSplatoon2をオススメしたけど、その人は本当はくだらなくてスカッと遊べる楽しいFall Guysみたいなものを遊びたいだけだった、というようなことがなくなるように、もうちょっとゲームを遊ぶ人はゲームの良し悪しの表現や評価軸を工夫した方がいいのかもしれない。

そうすれば自他共に自分に合っているゲームやどんなゲームが欲しいのか遊びたいのか分かりやすくなっていけるのではないかと思うのです。


以上です。

あくまで一個人としての考えですが、こういう風にしていった方がもっと良いかもよというまとめでした。

ここまで読んでいただきどうもありがとうございました。

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