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第49期前期最高位戦北海道C2リーグ最終節~運命の交差点~

最終節。
それは甘美なる禁断の果実である。

昇級者、もしくは王者に輝くものはわずかに一握り。
そのわずかを掴み取る為に多大な時間、労力、金銭を費やす。
それでも麻雀というゲームの悪戯により降級へと陥れられ
3日は眠れぬ夜を過ごす事さえあるというのに、だ。

我々はあの昇級の美味を忘れられず追い求め続けるのである。


僕の所属する北海道C2リーグは
22人中、5位以上で昇級
18位以下で降級点。

自分は現在15位
昇級ボーダーへは170pt
降級ボーダーへは130pt

ざっとこんな感じです。

◾️本日の対局者(5人打ち)◾️
相川誠プロ 12位18.4pt

45期にはお互いBリーグにて刃を交わしたが、紆余曲折してC2リーグにて久しぶりの対局。
今回の5人で一番先輩の相川プロが1番条件戦に長けていると言えるでしょう。

堰合成幸プロ 16位▲62.0pt
自分と10ptほどしか変わらない位置の堰合プロは前回リーグ戦で降級点を取っているので、自分と同じく再試験が懸かっている選手。
戦い方は僕と同じ傾向になりそうです。

紺野雄輝プロ 17位▲118.7pt
18位が降級点なのでスレスレ位置に付けた紺野プロ。
常に背に降級点というプレッシャーを感じながらの戦いの中、無駄な放銃を回避しながらもリスクを取るべき局面で意を決した踏み込みが光った。
キレのある立ち回りに成長を感じました。

河野美幸プロ 22位▲329.5pt
今期デビューの河野プロは降級点脱出に210pt近く必要と、かなり厳しい位置。
しかし腐らずに1つでも期首順位を上げようと懸命に手を作る姿は好感でした。
我々の私設リーグ観戦の為に遠方から足を運んでくれたり、時間があればアエルへ足を運んだりと努力家の彼女。
いつか必ず報われる日が来ると思います。


今節のハイライトは1回戦のオーラスに集約されるので、その局だけ紹介します。

オーラス
親  堰合プロ 13000
南家 紺野プロ 44500
西家 相川プロ 32500
北家 ワイ   30000

点況ざっとこんな感じ。

確か11巡目とかその位

ラス親でラス目の堰合プロから先制立直を受けます。

同巡

私、平和一盃口ドラドラの聴牌。

打ち出す西は完全安牌です

そして、8sは親の現物。ただし場に3枚で残り1枚。5sは場にゼロ。

さぁ、皆さんも一緒に思考して下さい。

問1
A.「親現物だしポロリあるかもしれない。ここは目立たずにダマ。ダマにしておけばいつでも降りられる」

B.「ワイはこの手立直打って跳満ツモってトップ取るんや。4トップで昇級目指すんや・・・!親とめくりあい負けて最悪の結果になっても1ラスならまだ耐えられる」


次巡
親にツモられず、ポロリも無く、自分のツモ番

ツモ7索。

堰合プロは5巡目に6索を切っています。

そして、ワンチャンス。

刺さるパターンは先切りの47sか、ペン7s

カン7s固定、シャンポン固定、ゼロではないが考えにくい。

4巡目まで字牌が4種並んでおり、変則手ではなさそうなので七対子も考えにくい。

さぁ、皆さんの選択は?

問2
A.「枚数減るし親現物でもないシャンポンには受けない。こんなん刺さらんやろ7sダマプッシュ」

B.「無筋打つなら、ここでツモ切り立直や!やったんで!(問1でAを選んだ人限定)」

C.「ワイは絶対に再試験受けとうない・・・トップは取れなくなるが、安全に2着を狙える打6索でシャンポン受けダマや」

D.「待てよ・・・6s3枚見えに8s3枚見えか・・・これシャンポンの方が山にいるのでは?打6索シャンポン立直じゃい!!(問1でAを選んだ人限定)」

ちなみにシャンポンの相方は④。④の景色は全然良くないです。


次巡
この巡も和了出ず、自分ツモ番

初牌のツモ白。

前述した通り、堰合プロが変則手の可能性はかなり低い。

シャンポンはあり得る。が、序盤に字牌から切り出しているので確率としては低いと思う。

引っかかったのは、立直宣言牌が「發」だったこと。

發も白同様初牌であり、安全牌ではない。

え、この發ってなに・・・??

皆さんも思考してみて下さい
(河の画像が無い以上限度があるとは思いますが・・・)

思考を入れた上で

問3
A.「字牌が刺さるパターンは言うてもシャンポンか単騎。ここはまだ押してるかどうか悟られないかもしれないダマプッシュ」

B.「初牌の白切るなら・・・今こそ自摸切り立直や!!(まだ立直打ってない人限定)」

C.「俺にこの白は押せない・・・再試験だけは絶対に避けなければ。低い確率とはいえ刺さる可能性がある以上ここでギブアップや。面子を壊して現物を抜く」


さて、皆さんはどのルートへ分岐したでしょうか!?🤔

僕の答えは・・・



A → C → Cでした。

僕のスタイルや性格を知っている方なら想像に容易かったのではと思います笑。


しかし

このルートは、結果を見ると最悪でした。

白を打たずにオリると

次巡ツモ④。

マジか笑。


A → C → Bを選んだあなたは天才

立直一発自摸一盃口ドラドラでトップです

A → Dを選んだあなたは天才、かもしれません(裏次第なのでw)

A → C → Aを選んだあなたは秀才

自摸一盃口ドラドラで2着です

上記以外の方は、流局です。

58sは僕と堰合プロのツモ筋に居ませんでした……。

ただ、立直を打った場合の方が聴牌料で相川プロとほぼ並び且つ堰合プロと点差が縮まらないので、優秀と言えるでしょう。

永遠ダマプッシュは、白の後まだ何枚か無筋持ってくるんで、さすがにどこかでオリになると思います


ちなみに、僕が白をやめた理由

長考の末「これやっぱり七対子あるんちゃう?」

と思ったからです。

中盤過ぎまで安牌とは言えない初牌の發を引っ張ってたのって何故…?をずっと考えてて

変則手に見えない以上「暗刻からなのでは?」が第一感だったんですよね。

じゃあこんな白通るじゃん。

よーし、

ん……?いや、待て待てと。

もっと深く思考しろ

こういうのはあるんじゃないか……?

待ちが悪いし手替わりあるので一旦闇聴。

白を持ってきて、初牌だがラス目の親だし立直と。

こんな都合の良いパターン出てくるんか?

可能性が低いのは解ってる。

ただ、ここで18000放銃する可能性を秘めてる牌を打つのは、自分の今の立ち位置を理解していないと思ったのです。


流局し、開かれた堰合プロの手は立直三色のカン二萬待ちでした。

發は全く持って関連牌ではなかった。恥っずwww

恐らく、中盤以降持ちたかった安牌候補の中で一番マシだったのが数牌よりは發だった、という事でしょう

あとは相手の手を進めると親が終わってしまう確率が上がるので、宣言牌にしたかったもあるかも。

そんなこんなで1本場。

親の4100オールでラス転落。

さらに親へ3900は4500放銃で一番恐れていた展開に。

しかし

3本場にドラドラの手を立直してツモ……2000,4000で命からがら3着となったのでした。


この3着によって昇級はほぼ消滅。

残りの3半荘はガチガチのガチガチに守備固め、なんとか残留となったのでした。

骨折によって休場し、降級点1と再試験リスクのある状態で始まった49期

2節で180負けた時は終わった😇と思いました笑。

2節終了時……www


ただ、自分でも驚くほど焦りが無くて

正しい選択を続けていれば必ずいつか芽が出ると信じていたので

3節目以降も決して変に大振りしたりはありませんでした。

この辺りは昔の自分と大きく変わった部分だと思います。

ただ、1回戦オーラスは"正しい選択"だったのか?正直疑問です。

1回戦だからこそリスクを負えたのではないか?

仮に▲50ptのラスを引いてもまだ80pt余裕がある。

あの局面は押しの方がマジョリティな気がします。

良かったら皆さんの選択もお聞かせ下さい。


来期より最高位戦は全国スコア統一となる為

1つでも上のリーグを目指すべく後期リーグ戦はかなり攻めバランスになると思います。

ひとまずは再試験の心配も無くなったしね笑。

前期の悪手、疑問点を反省、検証し準備を重ねて参りますので

どうか引き続き応援宜しくお願い申し上げます❗️🙇‍♂️


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