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海を舞台に世界を旅する 4 NZ編


仕事を辞め、英語も話せず、大男が、情熱と好奇心で海を舞台に世界中を巡るノンフィクション青春ストーリー。 笑
思いっきり笑い、たくさん泣いて、仲間と共に世界の絶景に出会います。僕の大切な3年間にわたる冒険のお話

当時の書きためたノートや日記、メモをもとに書いていきます。
はじまりはじまり。

NZのオークランドからバスで4時間、ここはファンガレイという田舎町。


日本だったら特急で2時間くらいで着く距離も、ニュージランドは電車の路線が少ない。高速道路なんか都市部にしか無い。下手したら未舗装国道がある。人より羊の方が多い。という条件とのんびりとしたお国柄、バスが古い、なんてことも重なり結構な長旅になった。

バスが途中で何度か休憩をするんだけど、運転手の人が鍵を中にいれたまま扉を閉じてしまってバスの中に入れないアクシデント(身軽なひとが屋根から侵入してヒーローに)や、スーパーマーケット、カフェまで併設されている異様に充実したガソリンスタンド、永遠に道路を横断する何十頭という牛さん、羊さん。

僕の海外一人旅はマックスのんびりとした事件で彩られ、ゆっくりと進んでいく。

今だから笑っていられるけど、当時は英語はわからないし、なんというか、都会育ちの僕からは全てが常識から外れていたのでなにか事件があるたびに「まじか!?」「ありえないだろ!?」驚いたのを覚えている。それだけ狭い世界でぬくぬくと育ってきたんだと思う。←いいことだと思ってる。


ファンガレイに着いて、オークランドで持っておいた船のパンンフレットを見せながら「こんな船を探しているんです・・」と聞き込み開始。

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この街には静かで綺麗な港があるが、どうやら帆船はいそうに無い。途方に暮れていたら、「タクシーならわかるかもね!」と犬を散歩中のおばさんがタクシーの運転手さんにききこんでくれた。なんか犬散歩してる人って親切な人が多いよね(偏見)。

この時の僕の英語力はほんとうにひどくて、

「この船探してます」

「わかりません」

「日本人です」

くらいしか喋ってないと思う。


おばちゃん聞き込みの結果、もう少し南に行ったところに造船所があってそこに似たような船がいたよって教えてくれた。

英語が喋れない僕にも、なんだか今までの運転手さんの反応と違い、知ってる感じ!

「有り金全部使っていいから(そんなに取られなかったけど)そこに連れてってくれ!」

という僕の目ヂカラで雰囲気を察してくれたのだろう、タクシーの運転手が「乗りなよ」と送ってくれることになった。


おばちゃんありがとう。タクシーの運転手さんありがとう。


こうして僕はようやくニュージーランドで帆船に出会い、帆船の旅をスタートするのでした。


続きまーす。


僕の今の仕事は帆船を使った研修やヨットのインンストラクター、子供達に海の体験を提供するインストラクターをやっています。人と直接関わる仕事で、しかもイベントが主体(笑)今年のお仕事はすべてキャンセルになりました。

最近ぜんぜん更新もできてなくて、これからどうしようか・・・なんてくよくよしてたんですが、海で僕が何を感じて、帆船でどんなことを体験して、海の魅力や自分の力で旅することの素晴らしさをみんなに知ってもらえるようにたくさん文章を書こうと思いました。

幸い時間はいっぱいあるし、かけるだけ書いていきます!

写真をアップするためにインスタも始めましたー!


みてみてね。

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