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グリット/やり抜く力

IQが高い人は頭が良いというのが一般常識だけど、成績の良い生徒が必ずしも高いIQを持つわけではなく、IQの高い生徒にも成績がふるわない子はいる。人生における成功、すなわち何かを成し遂げられるかといったことも同じ。知的能力が高いからといって成功出来るとは限らない。では、成功確率を高める要素はなんだろう。

成功するには、成功するまであきらめないこと、とよく言われる。だけど、どんなに頑張ってもうまくいかない時、どうしたらあきらめず続けることができるんだろう。

夢を叶える力はグリット/GRIT と呼ばれる。ペンシルバニア大学のダックワース教授が提唱している概念で、度胸・復元力・自発性・執念の頭文字だ。

Guts(度胸):困難なことに立ち向かう
Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
Initiative(自発性):自分で目標を見据える
Tenacity(執念):最後までやり遂げる

曰く、成功に必要なのは「才能」ではなく「情熱」と「粘り強さ」。思いをもって継続することこそ成果を生み出す原動力だ。これって日本人にとってある意味慣れ親しんだ考え方。そんなの当たり前じゃん、という感想をもつ人もいるだろう。

でも、どちらかというとIQ至上主義っぽい印象のある(ごめんなさい偏見)米国での研究結果が「継続こそが力なり」であったという事実は興味深い。しかも、この考えは米国で幅広く支持され、オバマ元大統領も強い共感を示したそうだ。なんというか、こういうところは米国の不思議さだと思う。

で、一体どうすれば「やり抜く力」を身につけることができるのか?

一つのヒントとして、ダックワース先生の研究で分かってきたことの一つ、長期視点を持つことの重要性がある。たとえ手痛い失敗をしても、困難に見舞われている最中だとしても、悪い状況は永遠に続くものでなく将来へのプロセスの一つ、と考えるのが大切ってこと。

人は希望があれば、あきらめず前に進む気持ちになる。
苦しい時には、遠くの夢に思いを馳せて乗り切ろう。うん。


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