自然免疫獲得に賭けたスウェーデン

スウェーデンのチーフ疫学者は、COVID-19に対してノーロックダウンアプローチが勝利の戦略だったと考えている
2021年9月28日（火） by: Mary Villareal 

(Natural News) スウェーデンの国家疫学者Anders Tegnell氏は、スウェーデン保健庁の物腰の柔らかい役人で、感染症の監視という仕事を黙々とこなしてきた。しかし、COVIDが発生したとき、彼の長年の計画は世界の推奨するものとは逆のものだった。

テグネルは、強制的なロックダウンも学校閉鎖も推奨しないことにした。2020年7月、彼はマスクの義務化がなかったことを弁明し、「免疫力の高さがスウェーデン人を悪い冬の波から守ってくれるだろうと期待していたが、それは楽観的すぎることがわかった」と述べている。

しかし、その1年後、スウェーデンがCOVIDの規制をすべて解除する前に、テグネルはその正当性を認めた。

テグネルはインタビューの中で、スウェーデンでは、ロックダウンを実施した他のヨーロッパ諸国に比べて、2020年の死亡者数が少ないことを指摘しています。EU統計機関の予備データによると、2020年の過剰死亡率は、スペインが18.1％、ベルギーが16.2％であるのに対し、スウェーデンは7.7％であることが示唆されました。

しかし、ロックダウンを導入した他の北欧諸国では、過剰死亡率がスウェーデンよりも低くなりました。例えば、ノルウェーでは、同年の過剰死亡者数はゼロでした。

テグネル氏は、スウェーデンでは、ウイルスをコントロールするために必要な免疫レベルを想定していたが、それは達成できないものであったことを認めた上で、合理的な方法で病気をコントロールするためには、ワクチン接種によってのみ移行できる、より高いレベルの免疫が必要であると述べました。

また、COVID-19による重症化や死亡に対してワクチンは非常に有効であることから、高いワクチン接種率を達成することが、世界がパンデミックから脱却するための一つの方法であるとも付け加えた。

しかし、テグネル氏は、スウェーデンで子供たちに対面式の授業を継続させるという決定を擁護し、パンデミックによって子供たちが影響を受けているとはいえ、政府が学校を閉鎖することを決定した場合に比べれば、その程度ははるかに小さいと主張しました。

賛否両論あるスウェーデンの戦略

COVID-19が検出される数カ月前、公衆衛生の専門家たちは、スウェーデンをパンデミックに対する最も準備の整った国のひとつと位置づけていました。しかし、異例のアプローチをとったことで、その賭けは間違っていたようです。スウェーデンでは、他国に比べて一人当たりのCOVID-19感染者数が多かったのです。パンデミックが始まって以来、スウェーデンでは100人のうち約11人がCOVID-19と診断されています。

他のEU諸国と比較すると、英国では100人中9.4人、イタリアでは100人中7.4人がCOVID-19と診断されています。

また、スウェーデンでは、人口10万人あたり約145人のCOVID-19による死亡者が出ており、これはデンマークの3倍、フィンランドの8倍、ノルウェーの10倍近くにあたります。

もしスウェーデンがより厳格なルールを導入していたら、他の北欧諸国と同様に死亡者数が減っていたかもしれません。

スウェーデンのカロリンスカ研究所のクラウディア・ハンソン准教授は、「彼らは死亡率をとてつもなく過小評価していた」と述べている。また、彼女は、スウェーデンは多くの人に夢を与え、自分たちは違うことができると考えていたが、振り返ってみると、それは良い考えではなかったかもしれないと語った。

多くの病気の専門家は、スウェーデンの緩いアプローチが不必要な死を招くと警告したが、スウェーデンのコロナウイルス戦略を主導したテグネル氏は、住民の収入や個人の自由を奪うことを警戒していた。(関連記事 関連記事：コロナウイルスの封じ込めを拒否したスウェーデンの選択は正しいのか？)

このようにして、スウェーデンはヨーロッパでも数少ない本格的なロックダウンを実施しない国となりました。2020年3月から5月までの人口移動量は、経済協力開発機構（OECD）が調査した28カ国の中で、最も少なくなっています。公共交通機関やレジャー活動の減少率が22％にとどまったのに対し、移動性の減少率が最も高かったスペインでは66％に達しました。

スウェーデンがノーロックダウン戦略を選択したとき、科学者たちはまだウイルスの致死性と伝染性を調べていた。しかし、フリーランスのジャーナリストが公開したメールのやりとりによると、テグネルは人口の免疫力を高めるために、若くて健康な人にウイルスを感染させることを検討していたという。

ハンソンは、テグネルのアプローチは、当時の科学者が持っていなかった知識を前提としているため、「絶対に嫌だ」と言い、スウェーデンのアプローチの優位性こそが、この動きをひどいものにしたと付け加えた。

結局、10月から12月にかけて毎日のようにCOVID-19の感染者、入院者、死亡者が急増したため、最終的に国はジムやプール、図書館などの必要のない公共スペースを閉鎖し、公共交通機関のラッシュアワーにはマスクを推奨することにした。

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ソースは以下の通りです。

Unherd.com

ビジネスインサイダー・ドットコム1

ビジネス・インサイダー・ドットコム 2

原文：
Sweden’s chief epidemiologist believes no-lockdown approach was winning strategy against COVID-19
Tuesday, September 28, 2021 by: Mary Villareal 

(Natural News) Swedish State Epidemiologist Anders Tegnell, a soft-spoken official in the Swedish Health Agency, has quietly been going about his work in monitoring infectious diseases. But when COVID hit, his long-established plan was opposite of what the rest of the world recommended.

Tegnell decided not to recommend mandatory lockdowns nor close schools. Back in July 2020, he defended the lack of mask mandates, saying that he was hopeful that the widespread immunity would protect the Swedes from a bad winter wave — which turned out to be overly optimistic.

But just over a year later, before Sweden lifted all of its remaining COVID restrictions, Tegnell felt vindicated.

In an interview, Tegnell noted that Sweden has seen fewer deaths in 2020 compared to other European countries that imposed lockdowns. Preliminary data from the EU statistics agency suggested that Sweden had excess mortality of 7.7 percent in 2020, compared to 18.1 percent for Spain and 16.2 percent for Belgium.

However, other Nordic countries that did embrace lockdowns managed to achieve lower excess mortality than Sweden. Norway, for instance, registered no excess deaths in the same year.

Tegnell admitted that Sweden made assumptions about the level of immunity necessary to control the virus that was not attainable. He said that there was a need for a much higher level of immunity in a population that can only shift through vaccination to control the disease in a reasonable manner.

He also added that achieving a high vaccination rate is the one way that the world can get out of the pandemic, as vaccines are highly effective against severe disease and death from COVID-19.

Still, Tegnell defended his decision to let children continue with face-to-face classes in Sweden, arguing that while children have been affected by the pandemic, it was to a lot lesser degree than they would have been if the government had decided to close schools.

Sweden’s strategy remains controversial

Months before the COVID-19 cases were detected, public health experts ranked Sweden as one of the most prepared countries to handle a pandemic. But with the unorthodox approach, it seems that the bet was wrong: Sweden had recorded higher COVID-19 cases per capita compared to other countries. Since the beginning of the pandemic, roughly 11 out of 100 people in Sweden have been diagnosed with COVID-19.

Compared to other EU countries, 9.4 out of every 100 cases is recorded in the U.K. and 7.4 per 100 in Italy.

Sweden also recorded around 145 COVID-19 deaths for every 100,000 individuals, which is three times more compared to Denmark, eight times more than Finland and nearly 10 times more than Norway.

If Sweden decided to implement tighter rules, the country may have seen lower death tolls, similar to the rest of its Nordic neighbors.

“They underestimated the mortality tremendously,” said Claudia Hanson, an associate professor at Sweden’s Karolinska Institute. She also said that Sweden had a dream for many people to think it can do things differently, but in retrospect, it may not have been a good idea.

Many disease experts warned that Sweden’s lax approach would result in unnecessary deaths, but Tegnell, who led Sweden’s coronavirus strategy, was wary of depriving residents of income or personal freedom. (Related: Is Sweden making the right choice by refusing coronavirus lockdowns?)

Thus, Sweden went on to become one of the few European nations not to implement full-scale lockdowns. Its population mobility from March to May 2020 went down the least out of 28 countries examined by the Organization for Economic Cooperation and Development. Public transport and leisure activities only dropped by 22 percent during the time, compared to the 66 percent mobility drip in Spain, which saw the highest reduction in mobility.

When Sweden opted for a no-lockdown strategy, scientists were still looking into how deadly and contagious the virus was. But according to email exchanges published by freelance journalists, Tegnell was considering allowing the virus to infect young, healthy people to increase immunity in the population.

Hanson said she was “absolutely disgusted” by Tegnell’s approach, as it presumed knowledge that scientists did not have at the time, adding that the supremacy of the Swedish approach is what made the move terrible.

Eventually, after the increase in daily COVID-19 cases, hospitalizations and deaths that skyrocketed from October to December, the country finally decided to close non-essential public spaces such as gyms, pools and libraries and recommended masks during rush hour on public transport.

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Sources include:

Unherd.com

BusinessInsider.com 1

BusinessInsider.com 2