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トランペットを吹き始めて分かったこと その6

亮さんはYouTubeで自身が所有しているいくつものヴィンテージのトランペットを紹介する動画を公開しています。吹き比べの動画では視聴しているiPadのスピーカー経由ですが微妙な違いがあることは分かりました。日本で普通に楽器店でトランペットを購入する場合、ほぼバックかヤマハの2択になります。他のブランドもあることはありますが選択肢が少ないのでやはりこの2大ブランドになってしまいます。そもそもトランペットを吹きたくなったのはジャズ音楽を演奏してみたかったからで、そうなると米国で作られたトランペットに興味が湧いてきます。一度たまたま楽器店で中古販売されていたモデル名は覚えていませんがC.G.Connのトランペットを試奏させてもらったことがあります。その時は吹き方が悪かったとは思いますが、抵抗感が強くて音が抜けないような印象を持ちました。その楽器店が開催していた管楽器フェアを覗くとヤマハの9番台のニューヨークシリーズのトランペットの試奏を勧められました。一瞬、衝動買いしてしまわないように心を戒めて吹くと、驚きの軽さというかストレス無しというか、スーッと綺麗な音が出てびっくりしました。いつも8番台のXenoを吹いていても違いがはっきり分かるものでしたが、ジャズ向きのトランペットに拘り購入は控えました。

米国製で有名なバックはレスターが近くで吹く音を聴いてたのでジャズと言うよりクラシック音楽だろうなと思っていました。ヤマハXenoもアンサンブルなどに向いていると思います。結局、一時帰国の時は米国製のトランペットの購入は出来ませんでした。そもそもそれほど楽器店には選択肢はありませんでした。ヤマハ、バック、XO、シルキーなどが展示されてる程度でした。

しばらくして東京の有名楽器店のオンラインショップで中古のCannonballのトランペットを見つけました。そのモデル名でYouTubeで検索すると動画がいくつかあり音が聴けました。その楽器店へ海外発送してもらえるかメールで確認すると出来ると返事をもらい試奏もせずに購入してしまいました。通関で随分と時間を取られましたが無事届き現物を見ながらXenoと比較すると外観はブラックで当然見た目が違いますが、まずベルの大きさが違いました。キャノンボールの方が随分と大きく見えます。そして持った感じ多少軽く感じました。ピストンの動きは軽くてあまりしっかりしたコシのような感じが無く、この点はヤマハはしっかりした作りで指へのピストンの追従性は文句無しです。肝心の音は、住居のコンドミニアムではミュートを使ってしか出せないので、職場の一番大きな会議室を定時後に借りてミュートを付けずに吹いてみました。素晴らしい音と大きさに驚き感動しました。音の大きさが圧倒的にXenoより軽く出て、音質も膨よかな感じでした。ソロを吹くトランペットだと直ぐに分かりました。アンサンブル向きではないと思いました。

それからはキャノンボールのトランペットを主に吹くようになりました。

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