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アルゼンチン、ブエノス・アイレスでNY便が突然欠航

メキシコから南下する1ヶ月半に渡る中南米出張も最後アルゼンチンで仕事も終わり、帰国の途につく明日のNY行き便まで丸一日ブエノス・アイレスで自由時間が持てる予定でした。

朝、ホテルでシャワーを浴びてどこに行こうか考えていた時、部屋の電話が鳴りました。電話に出るとアルゼンチン航空からでした。「貴方が搭乗予定の明日のニューヨーク行き〇〇便が欠航になります。ついては他の航空便を利用してください」と、「ええっ⁉︎ 他の航空便とか言ってもどの航空会社が明日NY行きを飛ばしてるか知らないので教えて下さい」、「私もはっきり言えませんがヴァリグ航空だとあると思います」。なんとブエノス・アイレス観光の1日のハズが航空便を探さなければならなくなりました。

チケットの書き換えと航空便の予約を入れようとヴァリグ航空の事務所をなんとか探して行きました。その事務所の受付カウンターでNY行きを訊ねると「今、すべてのオンラインが停止してますから予約出来ません。」、「いつ頃復旧しそうですか?」、「分かりません、でもお客様のチケットはJAL発券でまだエンドーズがなされてませんからJALで裏書きしてもらって下さい」。えっ⁉︎ 今度はJAL?日本航空の事務所はどこにあるんだ‼︎と叫びたくなりました。

やっと見つけた日本航空の事務所はあるビルの7〜8階の一室でした。アパートのような玄関扉にJALの文字が、、。中に入って受付係らしい日系人に事情を話してチケットのエンドーズ可のスタンプをお願いすると、どこの航空会社に乗るのか訊かれたのでヴァリグ航空と応えました。

無事、エンドーズできたチケットを持って再びヴァリグ航空の店舗へ行ってNY行きを確認すると、午前発のリオ・デ・ジャネイロ便で結構長い時間リオに居て夜遅くリオを出てNYのJFKに早朝到着する便しかなくそれを予約しました。このドタバタで出張最後の予備日が終わってしまい夕食の時間まであと少しとなりました。この日、もし早くホテルの部屋から出てブエノス・アイレス観光を楽しんでたらと思うと不幸中の幸いかもしれないと納得。

アルゼンチンは、南米では珍しく白人比率が高く、ブエノス・アイレスの街を歩くとどこかヨーロッパを散策しているような感じになります。移民もイタリア系が多く、パスタ、ピザが美味しい所です。

ブエノス・アイレス空港では、手荷物(スーツケース)を預けて、受取りは成田とのことで、ほんとか?とも思いましたが、それができるのであれば、。リオ・デ・ジャネイロ空港で4時間くらい待たされてNY行きです。たまたま隣の席に座ってた初老の女性と雑談をしてました。NY、JFK空港へ到着すると打ち解けたその初老の女性が、「今日はどちらのホテルに滞在するのですか?」と訊いてきたので「いいえNYには泊まらず、ここで便を乗り換えて日本に戻ります」、「OMG! まだ飛行機に乗るの?」。

JFK空港は、大きな空港で隣のターミナルへ移動するにもシャトルバスや列車を使います。到着ターミナルから出発ターミナルは隣でしたが左回りのシャトルではルートで言えば最後のターミナルです。そこへ移動して、ANAの搭乗便をまっていると遠くで名前が呼ばれているような空港内アナウンスが聞こえました。耳を澄まして訊くと、どうやら私を呼んでいるようです。到着ターミナルに置き去りにされた預けたスーツケースを取りに来るようにとのアナウンスでした。なんだ成田まで行くんじゃないのか⁉と。到着ターミナルへ戻ると私のスーツケースだけが取り残されていて係員から「これ開けてください」、「ブエノス・アイレスでは成田までピックアップしなくて良いと聞いたんですが、、」「米国の規則ですから、でも今後はもうこうやるって分かってるわよね」と親切に対応してもらいました。

携帯電話もインターネットも無い時代の海外出張のお話でした。

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