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ガラパゴス諸島の思い出

エクアドル国のガラパゴス諸島を訪問したのは、1998年頃でした。キトから移動するとグアヤキルにワンストップして向かうことになります。島々は結構遠く飛行機でも3時間くらいかかります。エクアドル国は、私が駐在していた時の通貨スークレから米国ドルへ切り替えています。この辺はパナマと同じです。エクアドルは、素直にドルと呼んでいると思いますが、パナマは通貨名をバルボアと呼んでいます。でも流通している紙幣は米ドルです。

訪問した目的は、知的障害児の教育施設への協力隊派遣のための事前調査のためでした。折角だからと2泊くらいしたと思います。ガラパゴスは、空港と入島管理事務所があるバルトラ島に到着します。ここでは入島税を支払います。バルトラ島から隣のサンタクルス島へは船で移動します。

サンタクルス島のプエルト・アヨラという街がガラパゴスの中心的な街です。街中には海イグアナが人間を警戒もせず体温を温めるためにそこら中にいました。ゾウガメ繁殖で有名なダーウィン研究所も街外れにあります。当時は有名なゾウガメのロンサム・ジョージもいました。島全体が国立公園みたいなところですから入島する人の数も厳しく制限されています。

ここでの見どころはプエルト・アヨラから原野の中の歩道を1時間近く歩いて到達するトルトゥーガ・ベイです。最初に到着するトルトゥーガ・ベイもなかなか美しい砂浜ですが、その奥に少し小さな砂浜があります。そこは人も少なく、訪れた時には砂浜に人の足跡一つ無く、風とさざ波の音以外は何も聞こえないような場所でした。息を呑む景色とはこのようなものなのでしょう。

聞いた話によると戦時中は、米軍の基地になっていたようです。バルトラ島の空港はそのために作られたかもしれません。終戦時、慌ててすべての軍車両などは海に廃棄されたようです。ガラパゴス諸島の周りの海の底には戦車が横たわっているかも知れません。

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