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ファン・ルイス・ゲラが福岡に来た‼️

福岡市のラテン文化センター”ティエンポ”の夏のイベントにイスラ・デ・サルサ(Isla de Salsa)という歌と踊りのフィエスタがあります。2009年のそのイベントにはラテン音楽の帝王と言われるフアン・ルイス・ゲラ(Juan Luis Guerra y 4.40)が参加しました。ファン・ルイス・ゲラは、カリブ海の国、ドミニカ共和国を代表するミュージシャンです。彼の功績はドミニカの国民音楽であるメレンゲ(merengue)とバチャータ(bachata)を世界的に広めたことです。12回のラテングラミー賞、2回のグラミー賞、2回のラテンビルボード賞を含む、数多くの賞を受賞しているそうです。中南米で彼を知らない人はまずいないと思います。

話によると彼はずっと日本行きを希望していたそうですが、招待がないとなかなか訪日し辛く在日ドミニカ共和国大使館が日本国内で招待してくれそうな団体を調べていたら福岡市のラテン文化センター”ティエンポ”にたどり着いたそうです。そしてティエンポがドミニカ大使館に依頼する形でファン・ルイス・ゲラをイベントに招待したのです。友人からこのイベントのチラシをもらった時、目を疑いました。なぜ福岡?東京じゃないの?

イベントのチケットを購入するもずっと本当に来るのか疑ってました。その年のイベントは、いつもの開催地である能古島ではなく、博多湾を臨むももち浜でした。自宅からも近く、楽しみにしてました。イベント当日は、砂浜に特設ステージを作っていました。ファン・ルイス・ゲラのステージの前には、彼と彼のバンド4.40が福岡に来ると知ってディアマンテスのボーカル、アルベルト城間が沖縄から、また元オルケスタ・デ・ラ・ルスのボーカル、ノラ氏も東京から駆けつけてファン・ルイス・ゲラの通訳をやっていました。彼らもファン・ルイス・ゲラが本当に日本に来るとは思っていなくて驚いたようでした。

ファン・ルイス・ゲラのステージは流石でした。他の出演者とは別格の雰囲気で演奏レベルの高さは驚きでした。特にキーボードの女性(バンドリーダーだと思います)。そして多分、九州中から集まったであろう中南米の人たちが大興奮で音楽に合わせて踊ってました。あれだけ間近で手を伸ばせば握手もできる距離でスーパースターを観たのですから、絶叫状態がずっと続いてました。

ファン・ルイス・ゲラの一行はももち浜の福岡シーホーク・ホテルに滞在し、市内で西鉄バスに乗ったようです。彼らは福岡の後、東京でライブを行い東京から新横浜間の新幹線に乗ったようです。彼のある曲の歌詞に“日本で新幹線に乗った”とありますが、この時が初めてだったようです。彼はドミニカ共和国へ帰国後、福岡での思い出を曲にします。Bachata en Fukuokaです。初めて訪れた日本の街が福岡でその思いを曲にしたのです。

https://youtu.be/_4NBD3SqBwg

どうやら福岡を大変気に入ってもらったようです。きっと日本人もラテン・アメリカ(カリブ、中南米)の文化は気に入ると思います。地理的に遠いイメージがありますが、彼らのユーモアセンスは日本人に近く親しみを感じると思います。ファン・ルイス・ゲラはそれを直ぐに感じ取ったんだと思います。


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