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ピカソのゲルニカに衝撃を受ける

マドリッド観光に欠かせないのがプラド美術館です。エル・グレコ、ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤなど世界的に有名な絵画や彫刻が多く展示されています。学校教育の美術の教科書にでてくる絵画の実物が展示されています。ただ、あまりに数が多いので感動はそう長くは続きません。だんだん綺麗だね、くらいにしか感じなくなってしまいます。

当時、プラド美術館の入館チケットには別館への入館券もついていました。これだけ多くの素晴らしい絵画を見たから、ほぼお腹一杯という気持ちで別館は見なくてもいいかなと思って裏口からでようとすると、目の前に別館の入り口があり、こりゃあ都合が良いと入ってみました。

別館の中は展示室は大きな部屋がひとつだけ、そこにはピカソのゲルニカだけがドーン!と展示してました。その迫力たるや、プラド美術館本館で感動も擦り切れて、慣れっこになっていたところにこの絵画です。縦3.5mx横7.8mの大きさです。口がぽっかーんと開いたままスゲ~しか出てこなかったです。まず、その大きさが尋常ではありません。これ本当に一人で描いたの?って思ってしまいます。それだけの大きさの絵画ですから、全部を自身の視界に入れようとすると後ずさりしてちょっと距離を置いて観ることになるのです。その為、大きな展示室になってしまい、他の展示物も置けなくなるのだと思いました。結局、別館はこのゲルニカのための造られたのかと思ってしまいました。本館見学だけで立ち去らなくて良かったと思いました。本物の迫力は、凄まじいものがあります。芸術家、恐るべし。

現在、ゲルニカはプラド美術館近くのソフィア王妃芸術センターに移されて展示されているようです。

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