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食べておいしく鱗が土産物にもなる魚パイチェ

アマゾン河に生息する世界最大の淡水魚、ペルー領内ではパイチェ、ブラジル領内ではピラルクーと呼ばれています。白身の淡白で美味しい身だけではなく、その鱗と舌骨は、乾燥させてやすり、おろし器代わりに利用されます。もちろんお土産としても有名です。鱗を財布に入れておくとお金に困らないと信じている人たちもいます。

この魚、美味しいので漁師のターゲットになるのは当然ですが、釣り師のターゲットにもなっています。釣り師は、釣り竿でこの巨大魚を釣り上げることが目的ですから、確実に獲物を仕留めたい漁師とは漁のやり方が異なります。漁師は銛で突く。突く方向は固い鱗を持っているため尻尾の方から鱗と鱗の隙間から突き刺すように狙うのです。

一方、釣り師の場合はどれだけ細いラインで大物を釣り上げたかが楽しみになります。ロレット州マイナス県イキトス市でお世話になった日系人のカルロス・マツフジさんは、3m超えのパイチェを釣り上げました。これ新聞で取り上げられました。5mや6m級もいるとは聞きますが、流石に見たことはありません。

パイチェは、新鮮であればセビーチェで食べたり、スープに居れたり、ソテーにしたり、塩漬けして保存食にしたりとさまざまな方法で料理されるようです。個人的にはセビーチェとチューペ(スープ)でよく食べました。

いつかカルロスさんみたいに釣り上げてみたい魚です。

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