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ペルー、アンデス地方でフィンカ運営にチャレンジする その12

世界のコーヒー生産量について「2020年のコーヒー生産量トップ25ヵ国」からデータを拾ってみると、以下のようになります。

1位:Brazil-355万8千トン、2位:Vietnam‐183万トン、3位:Colombia‐85万8千トン、4位:Indonesia‐64万2千トン、5位:Ethiopia‐44万1千トン、
6位:Honduras‐39万トン、7位:India‐32万9千百トン、8位:Mexico‐27万3千トン、9位:Peru‐27万トン、10位:Uganda‐25万5千トン、11位:Guatemala‐21万6千トン、12位:Nicaragua‐14万4百トン、13位:China(est.)‐13万8千トン、14位:Malaysia‐12万トン、15位:Ivory Coast‐10万8千トン、16位:Costa Rica‐8万2千5百トン、17位:Tanzania‐7万5千トン、18位:Papua New Guinea‐5万4千トン、19位:Thailand‐4万2千トン、20位:El Salvador‐3万9千トン、21位:Kenya‐3万9千トン、22位:Venezuela‐3万6千トン、23位:Laos‐2万8千5百トン、24位:Philippines‐2万7千トン、25位:Cameroon‐2万1千トン。

ざっくりとした地域で分けてみると、25ヶ国中、中南米は10ヵ国(合計:586万2千9百トン)、アジア・大洋州は9ヵ国(合計:321万5百トン)、アフリカが6ヵ国(合計:93万9千トン)で、上位25ヵ国の合計が1,001万2千4百トンです。その中ではブラジルが35.5%を占めてダントツの1位です。2位のベトナムが18.3%ですからブラジルの生産量の大きさが際立ちます。3位のコロンビアでは8.6%に過ぎません。9位のペルーは、2.7%です。ペルーは中南米括りで見ても4.6%に過ぎません。南米だけで見ると確かにブラジル、コロンビアに次いで3位ですが、南米合計:468万6千トンの5.8%ですから75.9%のブラジル、18.3%のコロンビアと比較しても残念ながらペルーは世界のコーヒー供給体制に影響を与えるような輸出国ではないことが分かります。逆にブラジルの生産量によって国際取引価格が決定されるのだと思われます。

そうなると量産ではない方向でのブランディングや品質の方向でマーケティングを考えると直ぐに思い浮かぶのはジャマイカのブルーマウンテン・コーヒーです。ちょっと古いデータですが、ジャマイカの農産物規制庁のような組織が公開しているものだと、ブルーマウンテンの生豆・焙煎豆の2006年の合計輸出量は、1,185トンですから1万トンにもまったく届いていません。そしてこの少ないブルーマウンテンの輸出先のダントツ1位が日本(85%)、2位が米国(5%)と欧州(5%)とその他(5%)ですからほぼすべて日本に輸出していると思っても良いかも。これだと日本以外でブルーマウンテン・コーヒーなんてお目にかかることは無いし、逆に日本が1番の顧客市場と言うことになります。マグロと同じかも⁉ この生産量だとジャマイカは世界のコーヒー豆の量産国のカテゴリでのビジネスでは無いことが分かります。

なかなか奥が深そう。

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