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怪しい中南米スペイン語講座 その4(名詞、冠詞、形容詞)

名詞には性別があります。即ち女性名詞、男性名詞と呼ばれます。その区別で分かり易いのは単語の語尾が「-o」が男性名詞、「-a」が女性名詞というのが一つの目安です。そうでは無い単語も沢山ありますが、。vino(ヴィーノ:ワイン)は男性名詞、cerveza(セルヴェッサ:ビール)は女性名詞。その例外、mano(マノ:手)は女性名詞、sistema(システマ:システム)は男性名詞。

そもそも名詞に性別があるものはその性別が適応されます。例は、hombre(オンブレ:男)は男性名詞、mujer(ムヘール:女)は女性名詞。語尾が 「-or」 の名詞は男性名詞、amor(アモール:愛)、calor(カロール:熱)。語尾が 「-aje」 の名詞は男性名詞、viaje(ヴィアへ:旅行)、traje(トラへ:服)。語尾が「 -dad」、「-tad」 の名詞は女性名詞。その例、ciudad(シウダッ:市)、calidad(カリダッ:品質)、amistad(アミスタッ:友情)。

語尾が 「-ción」、「-sión」、「-tión」、「-xión」 の名詞は女性名詞。例は、canción(カンシオン:歌)、comprensión(コンプレンシオン:理解)、cuestión (クエッシオン:問題)、conexión(子ネクシオン:関連)。語尾が「-tud」、「-dumbre」の名詞は女性名詞。例は、juventud(フベントゥ:青年期)、muchedumbre(ムチャドゥンブレ:群衆)。語尾が「-ez」の名詞は女性名詞。例は、vejez(べヘス:老い)。

このようにたくさんの性別がありが、単語単体では性別そのものは問題ありませんが、名詞はだいたい冠詞や形容詞と一緒に用いられます。そうした場合、名詞の性別がそのまま冠詞と形容詞の形を決定してしまいます。それ故、この組み合わせを覚えないとなりません。しかし、耳が直ぐに冠詞+名詞+形容詞の連続した音を覚えてしまうと、逆に間違った性を使ったら響きが違うと気付いてしまいます。

冠詞には、不定冠詞(un / una)と定冠詞(el / la)があります。それぞれに単数、複数あります。不定冠詞の複数形(unos / unas)、定冠詞の複数形(los / las)、これらはすべて名詞に合せることになります。例えば、un vinoやuna cerveza、el vinoやla cervezaとなります。冠詞の使い方として数えられないものは無冠詞(冠詞を付けない)になります。

単数と複数で性別が変わる名詞もあります。例えば、el agua(エル・アグア:水)は、複数形では las aguas(ラス・アグアス)になります。多分の音の響きとして los aguas(ロス・アグアス)はちょっとうまくない感じです。

形容詞は、名詞を修飾することばですから名詞の性別や単数、複数に応じて変化します。特に色、形、大きさに関する形容詞は頻繁に使われます。形容詞は単純に名詞を修飾する場合は、名詞の直後に位置します。前に置くと意味が変わってくる場合もあります。例えば、una casa nueva(ウナ・カサ・ヌエヴァ:新しい家)という新築の家を意味します。mi nueva casa(ミ・ヌエヴァ・カサ:私の新居)新居が新築ではなく新しく住みだした家を意味します。アルゼンチンの航空会社名、Aerolíneas Argentinas(アエロリネアス・アルヘンティーナス:アルゼンチン航空)は国名が形容詞の位置にあるのが面白いと思います。国名でRepública Dominicana(レプブリカ・ドミニカーナ:ドミニカ共和国)にも形容詞的に使ったものです。

La isla bonita(ラ・イスラ・ボニータ:美しい島)のように冠詞・名詞・形容詞とならび、音を踏んだような語が並ぶ響きが美しく聞こえるのがスペイン語の特徴でもあります。

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