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ジャズ音楽の面白さ〜コード編 その9

スケールの基音から3度ずつ音を重ねたものをダイアトニック・コードと言います。3つ重ねた3音(ルート、3度、5度)と4つ重ねた4音(7度を含んだもの)があり、ジャズでは一般的に4音を使います。このスケール上の音以外の音を含むコードをノン・ダイアトニック・コードと呼びます。

ナチュラル・テンション(9度、11度、13度)はスケールに含まれます。スケールに含まれない音が含まれたり、スケール音が変化するとノン・ダイアトニック・コードになります。ダイアトニック・コードは、スケール内の基本:ルート、3度、5度、7度で構成されます。3度と7度には短・長(m/M)があります。5度はVIIm7♭5のみ♭変化した音が含まれています。

5度はP5(完全5度)と呼ばれ、この音に♯や♭が付くと増・減(aug / dim)と表現されます。オーギュメント(augment)とディミニッシュ(diminish)の略です。従ってVIIm7♭5はディミニッシュ・コードと呼ばれることがありますが、正確には短7度をもう半音下げたコードをディミニッシュ・コード(VII゜)と呼び、VIIm7♭5はハーフ・ディミニッシュ(VIIΦ)と呼ばれます。オーギュメントは、完5度が♯で半音上がります。例えは、C7augというコードの構成音は、ルート、長3度、増5度、短7度になります。

sus4というコードは、3度を4度へ吊り上げることを意味してサスフォー(suspended 4)と呼びます。長3度と完4度は半音のインターバルです。従ってCsus4のコード・コーンは、ド(ルート)、ファ(完4度)、ソ(完5度)になります。3度の音が無いのでメジャーでもマイナーでもないコードになります。ドミナント・コードに適用したC7sus4は、前述のコード・トーンにシ(短7度)が追加されたコードになります。

その他、6thコードもジャズではよく使われます。7thではなく落ち着きのある6thは好まれます。例えば、C6のコード・トーンは、ド(ルート)、ミ(長3度)、ソ(完5度)、ラ(長6度)になります。テンションの13thもコードCではラ(A)になります。C13とした場合、C6との違いは7th、9th、11thが含まれるかどうかになります。C6には含まれませんが、C13はルート、長3度、完5度、短7度、長9度、長11度、長13度がコード・トーンになります。

5度やテンションの変化(♯或いは♭)は、+ 或いは - でコード表記されることもあります。例えば、VIIm7♭5をVII 7-5といった具合にです。繰り返しになりますが、コードのメジャーとマイナーかを決定する3度は長・短は、コード表記ではマイナーだけmを付けます。メジャーコードがルート音のアルファベット大文字だけです。Cはメジャー・コード、Cmはマイナー・コード。C△7或いはCM7の△7とM7は長7度を表しています。従って、C7などのセブンス・コードは短7度(m7)を表しています。CmM7とはマイナー・コードのCmと長7度が含まれるという意味になります。

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