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懐かしい写真から 前職のスタッフによるサプライズ送別会

早いものでもう4年が過ぎてしまいました。前職場で働くようになった経緯は『突然、海外子会社の社長を任命される。』に書きました。引継ぎに現れた日本人は三名でした。7年数か月、駐在日本人1名体制で結構忙しくしていたと記憶しています。表題上の写真には客先訪問などで写っていないスタッフが結構います。

直接的に事業に係る仕事以外のことは、スタッフに自主性をもってやって欲しかったので彼らが楽しみにしているアウティング(社員旅行)とクリスマスパーティは必ず企画者がプレゼンして皆の賛同を得たり、要望などを取り上げて計画に織り込むようにさせていました。会社の費用で行うことですから少しでもOJTになるように工夫したつもりです。中には、企画は管理部門の仕事だと苦情を言うスタッフもいましたが、単なるリクレーションではなく社員教育の一環として行っている旨を説明して、企画力やプレゼンテーション能力の向上を促しました。分かっているスタッフはどんどんチャレンジしていました。

そして実施日は幹事役をこなします。ホテルや食事会場の確認から支払い、領収書の管理、写真やビデオを撮ることもやってました。実施後は、報告書を収支報告も兼ねて提出してもらっていました。年2回のイベントではOJTを考えると少ないので四半期に1回はイベントをやることを決めて、スポーツ大会とPush Mo Challengeとスタッフが名付けた隠し芸大会のようなものを追加しました。Push Mo Challengeは3ヶ月前に自身のチャレンジ内容(認知的なものでは無く身体的な訓練が必要なものに限定)を各自書いて、その訓練計画も作って進捗管理もやってもらい3ヶ月後、近くのスポーツをやるカントリークラブの多目的ホールで発表会をやりました。カクテル作り、ジャグリング、民族ダンス、楽器演奏など楽しいものになりました。当日は、プロジェクターを使って計画段階、途中進捗などプレゼンをして実演します。

四半期に一度のイベント以外で、スタッフが楽しみにしていたのは毎週のFriday Lunchです。20数名規模のスタッフ数でしたからギリギリ会議室に追加のテーブルを持ち込んで全員で昼食を食べていました。食後は、当番制で5~10分程度のプレゼン或いは実演などのパフォーマンスをやっていました。これは毎回皆で大笑いをしていました。離職していくものも皆、Friday Lunchは良かったと離職資料に書き残していました。

事業的には厳しい状況ばかりで、その上前任者のさまざまな過失によるBIR(歳入庁)との戦いも続けていました。裁判所へ出頭することもありました。ある事がきっかけで退職を決めた最後の出社日だと思います。突然のサプライズ送別会でした。壁一面に切り紙で作ったアルファベットを一つづつ貼りつけて“Thank You! Sir ◯◯◯◯◯◯◯◯!Our Awesome President!とありました。そしてプロジェクターで思い出の写真やビデオを上映してくれました。

色々楽しく嬉しい思い出はたくさんありますが、これもその中の1コマになりました。スタッフの成長ほど嬉しいものはないと思わせてくれる出会いでした。

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