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マチュ・ピチュは、遺跡も凄いけど周りの山々も凄いのです

マチュ・ピチュ遺跡(海抜2400m)へ行くには、クスコ(海抜3600m)らか列車ビンガム号へ乗って行くか、インカ道を延々と歩いて行く方法があります。最近はクスコでマチュ・ピチュ遺跡の入場とビンガム号乗車券が一緒になって結構な額になっているようです。私が訪れたのは30年以上前、遺跡も今ほど発掘、整備が進んで無く、クスコからの列車も結構古くて、急流ウルバンバ川の側を走る線路がいつか水流で侵食されると思わせるほどでした。

マチュ・ピチュは、米国人のハイラム・ビンガムによって発見されたとWikipediaにはありますが、そもそもインカの末裔は遺跡のことは知っていたと言われています。1913年にナショナル・ジオグラフィックで紹介されて有名になったと言われています。空中都市とも言われるマチュ・ピチュは1440年頃から作られたと言われています。

列車のルートでマチュ・ピチュへ行くと麓からマイクロバスで九折の坂を登って遺跡に到着します。遺跡の入り口横には当時は国営ホテルがありました。遺跡そのものは、流石に凄いの一言ですが、遺跡からの周りの眺めがまた素晴らしい。マチュ・ピチュの写真にはいつも背景に尖った山が写っていますが、これはワイナ・ピチュという山です。たまにこの山からマチュ・ピチュ遺跡を撮った写真を見ることがあります。マチュ・ピチュは山の名前で遺跡そのものには別の名があると思いますが、もうマチュ・ピチュになってしまってます。

30年ほど前の状況から考えると、マチュ・ピチュ遺跡そのものの発掘も広範囲になり、その他の場所でもどんどん遺跡がでてきています。ペルー国は、信じられないような国です。未だにどれだけの遺跡があるのか分からない、分かったとしても発掘する手が回らない。ナスカの地上絵も今では30年前に見た時より数倍の面積であることが分かっています。ペルー人は自虐的に自分たちのことを「金のベンチに座っている乞食」と言います。自身が座っているベンチの価値も分かっていない、と。もう一度行きたい場所です。


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